JR小淵沢駅 (山梨県北社市)

2011年初記事、遅くなりましたが今年もよろしくお願いします。

山梨県北社(ほくと)市のJR小淵沢(こぶちざわ)駅です。

北社市は山梨県の北西端に位置し、長野県とも接しており人口は４７，１５８人(2010.12.1現在)で、2004年に旧･北巨摩郡の4町3村が合併して新たにできた市ですが、その後2006年にはこの駅のある旧･小淵沢町もその北社市に編入され、現在に至ります。「北社」とは、植物のヤマナシを表わす「社」とその県の北端にあることから名づけられたといいます。

平成の大合併で新たにできた市いうのは大抵「核」になる旧自治体があったりするものですが、この市の場合は旧自治体で人口1万を越す町村がひとつもない状態で合併する事となりました。その後編入された小淵沢町も人口は6,000人台だったという状態です。市域は八ヶ岳南麓の高原地で清里のような高原が観光名所となっており、JRは中央本線の他に鉄道最高地点を走るという小海線も市内にあります。

－JR小淵沢駅－
【市内】市内6駅(いずれもJR)中の1駅　　 　
【路線】JR中央本線(東京－塩尻間)、小海線(小淵沢－小諸間)
【開業】1904年12月21日(訪問は2008年9月)
【１日あたり平均乗車人員】１，３４４人／日　(2009年)
【近隣の都市駅】(東京方面)韮崎駅→5駅
　　　　　　　　　　(塩尻方面)茅野駅→5駅　
　　　　　　　　　　(小諸方面)佐久平駅→24駅　※小海線

▼市役所があるのはJRの通っていない旧自治体であり、また現在の中心駅は隣の長坂駅という扱いのようで中心駅ではないようですが、小淵沢駅は中央本線から小海線に分岐するキー駅で、ここも中心に匹敵する位置づけといっても過言ではないように思えます。

　

▼ホームは2面4線で、1・2・4・5番線という並びで、4・5番線は小海線でこの跨線橋をわたっていく事となります。右側に停まっている電車は小海線のものです。

▼小海線の時刻表です。１日にこれだけしか本数がありません。11本。

30駅余りあるのでマトモなやり方では全駅行くのは何日かかるか…。ましてこの昼間の短い時期だと、朝の1本と最後の4本は訪ねてもマトモな写真が取れないので、実質6本分になるでしょうか。私の基本ポリシーとして、夜中に訪ねて暗い駅舎の写真を撮っても訪ねたとは見なさない事にしてます。

でまた、小海線はこの北社市を出ると郡部が続き、都市駅は近くにはありません。24駅行った佐久平駅が新幹線もありも初めて出くわす市の中心駅でもあります。その間、清里のような観光地の駅もあり、また標高1,000mを越える高さを誇る駅を次々と通って行くのがこの路線の特徴でもあります。

▼小淵沢といえば駅弁、だそうで、創業100年近い歴史ある駅弁業者が直営店を出しています。決してそんな規模の大きい駅ではないのですが、駅弁はよく目立っていました。

▼中央本線と小海線との間には跨線橋が設けられていた訳ですが、中央線と改札とはこのような地下道で結ばれており、出口へは右側にある駅舎の方へ向かいます。

▼地下道を渡って改札へ向かうところ。

祭のちょうちんと紅葉がキラキラと飾られていて、すっかり秋の雰囲気でした。訪問時は9月頭でしたが…。祭は8月にすずらん祭というのがあるそうですが、9月以降の祭はよく分かりませんでした。どの祭り用のちょうちんだったのか…。

いずれにしてもそれなりの駅なのでこういう飾りつけもなされているんだなと感じました。少なくとも旧町の唯一の駅ではあった訳ですし。この下には掲示物もビッシリ貼られていました。

▼小淵沢駅の駅舎です。

あんまり大きくない、というより思っていたよりもかなり小さかったです。

駅舎とは離れた形でデュオレールこぶちざわ、という土産もの店があり、駅弁や地元の山梨ワイン、他にコーヒースタンドなどもあるそうです。

なんていうか、その土地の土産ものが駅で売っているというのはそれなりの市であり町であるなと思います。市の中心駅へ行っても、駅に地元特産物が売っているスペースがないとここは田舎かな？などと感じてしまいます。

駅舎が遠景になってしまっているのは近くで撮る度胸がなかったからと思います。まぁ横の施設と一緒に全体像的なものを撮る意図はありましたが、駅舎単体でもっと接写するつもりがこの時はできませんでした。状況によってその…無理な場合などあります。カメラ向けてマズイなと思う状況も多々あるので…。