熊本/山鹿① 八千代座の白壁
熊本県山鹿(やまが)市、熊本県の北部に位置し、福岡県にも大分県にも接していて人口は54,190人(2012.7.1現在)で、1954年に市制施行されていますが、2005年に旧・山鹿市と鹿本郡のいずれも「鹿」の字がつく4町とで合併し新生・山鹿市となっており、1市4町もの自治体すべてにに同じ字(鹿)がつく合併という非常に稀有なケースとなりました。
山鹿温泉や山鹿灯籠祭りなどが有名な町です。(訪問・2012年5月)
▼山鹿バス停
前回記事の菊池市をひとしきり回った後、菊池市のターミナル的に場所である菊池産交バス停から山鹿温泉行のバスにて約50分、\650円でした。この便は土曜では7~18時台に7本しかないので要注意です。
菊池と山鹿は隣接していて、互いに鉄道駅がなく、人口も5万程度、1950年代に市制化され、平成に合併して現在に至る等非常に共通点が多く、並び称される事も少なくないのでは、と思います。
▼山鹿バスセンター
の建屋です。
建屋の手前はバスが発着し、向こう側は駐車場になっています。
菊池にも菊池プラザという基幹となるターミナルがあり、どこも中心的な分かり易い地点があるものだなと思いました。
▼祐徳稲荷神社ミニチュア
バスセンター建屋内にあったミニチュアです。
人も居たので中の様子はこのカットだけですが、下には山鹿灯籠についての説明がありました。
なんでも山鹿灯籠は木や金具を一切使わず、和紙と少量の糊だけで精巧に作られた世界に誇れる伝統工芸品、との事です。
室町時代の金灯籠に始まり、現在では寝殿造り、城造りなど多様化している、とありました。この神社ミニチュアもそうした工法で作られているのかな、と思いつつ見ていました。
▼道しるべ
泉町というところにあった道しるべです。
街灯の様子からして商店街の雰囲気ですが、軒を連ねている姿は商店街には感じられずでした。右側は割と昔ながらの商店のようですが…
▼あいのりタクシー
山鹿市あいのりタクシーとして、予約制で自宅から乗る事も出来るシステムで、特に高齢者などに対し通院利用できるように、また交通空白地域の解消という事で設けられているとあります。
▼白壁の街並み
山鹿を象徴するような白壁の家屋が続くエリアに来ました。
下の2枚写真中の上の地点から左を向くと、下の写真のような景色となり、この近くに「八千代座」があります。
▼八千代座 全貌
山鹿市を代表する建物のひとつとして、国指定重要文化財でもある「八千代座」は、明治43年に山鹿の旦那衆によって創設され、100年余りの歴史を誇る芝居小屋です。
途中昭和40年代には廃れかけましたが、市民の保存運動により、後に5万枚の屋根瓦を修復するなどして、往年の華やかな姿を取り戻しています。
それにしてもこういうの見ると、愛媛県の「内子座」を思い出してしまいます。
八千代座のアップ写真です。
軒先はこのような提灯が並ぶ華やかなものとなっています。
玄海竜二という名が出ていますが、九州演劇協会会長という大衆演劇界の重鎮で、4歳で初舞台を踏み、その芸歴は50年を越えるそうです。こんな純和風の姿がビシッと決まっていますが、実はハーレーダビッドソンを乗り回すという一面も持ち合わせています。
八千代座の前から町の通りの方へ向かってのカットです。
右側にある酒樽は「千代の園」というお酒のものですが、山鹿で誕生したまさに地酒で、誕生から1世紀を迎えるそうです。
左の建屋は八千代座と向かい合いますが、八千代座の資料館となっている「夢小蔵」というもので、八千代座よりも歴史は古く、明治20年に建てられています。八千代座の小道具をはじめとし、舞台に使われた様々なものが展示されているそうです。
のっけからこんな建物を見てしまった山鹿市の旅、この先どうなるのか?!というところです。
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