大分/竹田① 壮観!岡城祉(前編)
大分県竹田市、JR豊後竹田駅からの歩き旅で、岡城址に特化してのお送りです。
豊後竹田駅からは少し長めに歩く必要がある岡城址への道。トンネルも越えながらしてようやく入口にたどり着いたところから始めます。
岡城は、大分県の城では代表的なもので、大分県では大分府内城とここの2城のみ日本100名城に入っています。平安最末期の1185年、源頼朝に追われた弟・義経を迎え入れる為に緒方惟義が築城したといわれており、戦国期は島津家の攻撃に豊後で唯一耐えた城で、江戸時代は岡藩として中川家が代々藩主を務めて明治を迎え、その際に建造物は全て破却されています。
▼あと250m
すぐそこに入口が見えていますが、上り坂の途中でこんな標識が出ていました。
とにかく入り口前から上り坂が続きます。
岡城は山城で、標高325㍍の位置にあります。個人的な話ですが、この当時(2010年8月)は、休日の度にあちこちの山城ばかり上る事になってしまい、夏の激しい暑さも相まってホントにハードでした。何を好き好んでそんな体張ってたのか自分でも分かりませんが…
▼展望レストラン
岡城の駐車場と展望レストランのある地点です。
城をひと通り見て、戻ってきてからここで昼食を頂きました。
旅していると、見た景色は勿論良い思い出になるんですが、そこで食べたものやお金を使ったことに対しても良い思い出になるものですね。
▼登城
看板にあるように、岡城は有料です。
城の天守内は有料、というのはよくあるパターンですが、建屋に入る事なく、道を進む事自体が有料というのはなかなか珍しい気がします。九州で初めて見たお城が確か小倉城、その次が熊本城、鹿児島城でこの城は4番目だったと記憶していますが、金払って城見たのは(九州の城では)初めてでした。
▼登城手形と巻物
受付で料金を払って登城手形をもらい、このような紐までついた巻物状の案内図をもらいます。
巻物状とはなかなか豪華なもので、有料で城に入る時にここまで立派なものをもらった覚えがないですね。
▼竹田系宝物館
金を払って登城を進める道中で出くわした建屋です。
岡城歴宝館として名前が通っているようですが、私設のもので、中に入っていないし調べても今ひとつヒットせず、ハッキリ分かりませんが岡城にまつわる美術資料的なお宝があるのかな、というイメージを持ちました。
岡城へ入る部分の分かれ道です。
右へ行くと平坦な道を進む事となり、左の上り坂の方が岡城への道となります。
ここまで来る以前でも既に上り坂続いてましたが…
ちなみに豊後竹田の駅から最初の写真の地点に来るまで約25分かかっており、駅近という表現はちょっとできないかな、というくらいの距離はあります。なので竹田に来てここを訪ねる時はそれなりの時間を見ておいた方が良いでしょう。
▼登る
というわけで登り続けますが、この城跡はホントに石垣がよく残っていて、石垣に関してはホントに見応えがあります。天守閣はなく、城らしい建物は皆無ですが、それでもハッとするような景色が続くのも石垣が豊富に残るおかげというものでしょう。
▼大手門跡
城の正面に位置する門で、1594年に切り開かれたものが、1613年に朝日がまぶしい為に現在地に移ったとの事で、今年はちょうど400周年にあたる記念の年になります。
▼見事な石垣群
大手門を上がった所では本丸まで350mなる道標がありましたが、先を進みます。
とにかく豊富な石垣群に圧倒されつつ、歩いては撮りの繰り返しでした。
積み方も場所によってバリエーションに富んでいて、形の不規則なものの積み上げもあれば整然したものもありました。
▼眺望
てっぺんまで来て、景観を眺めました。
山城は平城のように手軽に来れず、またこの城跡には派手な建屋がないのですが、それでもやはりこんな景色が拝めると、それまでのしんどい想いも吹っ飛ぶというものです。
奥の方に見える左から久住山(くじゅうさん)、大船山(たいせんざん)といった山々は1700m級にもなる高峰で九州ではそれぞれ10,11位にランクインする高さですが、これより高い山は中岳を除き全て屋久島に属する為、九州本土では2位、3位の高峰となります。そんな山々をこうして眺めていて気分が悪かろうはずがないというものです。
▼空井戸
直径3㍍、深さは73㍍にもなるといいます。山のてっぺんから何十㍍も掘ったのでしょうか。
その掘った先には観音像らしきものが安置されている、との記述も見られました。
ここでは、あまりにも写真を撮りすぎて、しかもあまり「捨て」がなくて、かいつまんでお送りしきれないので、前後編に分けます。実際、ここのてっぺんに居た時にデジカメのSDカードを替えたりもしました。ちょうどそんな区切りで?!前編終了します。後編もまだまだいいのが残ってますよ(笑
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