長崎/雲仙 小浜湯けむりながれ旅
長崎県雲仙市、長崎県の南東部、島原半島の西側に位置し人口は45,883人(2012.12.1現在)で、2005年に旧・南高来郡の7町もの合併によりできた新しい市です。前回記事の南島原市と隣接していますが、ここも翌年に旧・南高来郡の8町が合併してできたもので、雲仙市の合併前は南高来郡には実に16もの町が自治体として存在していた訳です。
雲仙岳の存在が有名で、雲仙温泉や小浜温泉など温泉にも恵まれています。今回の旅記事は旧・小浜(おばま)町を訪ねたものです。(2013年1月)
▼小浜ターミナル着
手前にあるやや低い建屋が「島鉄バス小浜ターミナル」です。
前回記事の南島原市・口之津港ターミナルからバスに乗ってやって来ました。口之津からは約45分、820円です!この時実況ツイートしてたんですが、電波が全然ダメでできなかった、そんな思い出もあります。
雲仙市内には鉄道駅(島原鉄道)がいくつもあり、個人的にも2010年8月に一度通過はした事があったのですが、時間やダイヤの都合もあり結局スルーしました。
当時寄るなら吾妻駅などに寄ってみたかったのですが、その時は諫早から雲仙を通過して島原まで行ってそのまま帰ってくる事となり、そんな意味で2年半ぶりのリベンジで雲仙市入りしましたが、寄った場所は吾妻の方とは全然逆方向で、鉄道駅の全くないここ小浜となりました。これは単に口之津からのアクセスが容易で便数がそこそこあったから、なのでした。
向こうには温泉がらみのホテルが立ち並び、失礼な言い方ですが雲仙市でこんなに都会的な風景が見られると思いませんでした。雲仙市では雲仙温泉とここ小浜温泉が市内2巨頭というところでしょうか。雲仙地獄には中学の修学旅行で行ったのも忘れてました、なので雲仙市の初訪問は1985年4月、実に28年ぶり訪問、人生で最も長いブランクだったかもです。(当時は雲仙市ではありませんでしたが…)
▼田中荘あたり
小浜バスターミナルの真横にある温泉旅館・田中荘の辺りですが、なんといってもこの石造りの年季入りまくりの建造物が…。
ここ小浜地区で最も印象に残る風景は個人的にはこれです。最初は(大好きな)廃墟かと思いました(すみません!)
「たまご・湯どうし等ご自由に利用ください」とありました。実際、ここの料理は温泉で湧かしてつくられたものが多いとか。
▼小浜総合支所
雲仙市役所の小浜支所です。旧・小浜町役場でした。
雲仙市役所てとして市の中心にあるのは旧・吾妻町で、そういう意味で前回吾妻に寄りたかったのですが、雲仙市として寄る事になったのがここでホントに良かったと思いました。こんな素晴らしい町の風景に出会えるとは…!
この支所の場所ですが、バスターミナルに本近く、道隔てて斜めぐらいの位置にあります。
高木が立ち並び南国ムードいっぱいです。って長崎県ですが…
▼シーサイド
バスターミナルから見て道路挟んで向かいは海沿いの歩道で、ここまでその手の記述ありませんでしたが、ここ自体完全なシーサイドロードで、そんな所が温泉街になっているのです。
▼小浜温泉 春陽館
右側のこの和風の堂々たる威厳を放つ建屋が「春陽館」です。
玄関口の曲線を描いた「唐破風」の屋根が重厚で雰囲気あります。
1938年完成の建屋で今年で75年になります。ちなみに1938年といえば先日亡くなられた俳優の本郷功次郎さんの生まれた年でもあります。それだけの歴史をこの建物は刻んでいるんですね。
そういえば本郷さんの代表作「特捜最前線」で演じた橘警部(本郷さんの当たり役)はここ長崎県出身という設定でした。場所は五島だったと思いますが…、、今更ながら本郷さんのご冥福をお祈り致します。
で、この左に建っている対照的にコンクリートの建屋は新館だそうで、同じ旅館でこれだけ対照的な建屋が並ぶというのも驚きです。この新館もまた横にこのような横階段がついていて、見た目にもインパクトあるし時代も感じます。
▼海岸に
海から見える突堤に「祝 雲仙市消防出初式」の表示がありました。
まさにこの先にかすかに見えたきた所、イベントスペースらしきところでその出初式が行われている真っ最中で実に多くの消防車が停まっていました。
▼シーサイド"火の用心"
出初式の関係だとは思いますが、海沿いの道にこんなに「火の用心」の幟が並んでいたのって生まれて初めて見た気がします。
▼湧き立つもの
温泉なのか、水辺からごうごうと湯気の上がる場所が続きます。
冬なればこそ尚の事愛しいというもの、この湯気を浴びながら歩き続けていました。
▼弘法さま
ここもまた海沿いに立つ弘法大師の像です。
弘法さまが諸国巡礼で当地を訪ねた際に、付近の常民が飲料水がなく困っていたところ、六角の錫杖で大地を突くと、そこからこんこんと水が湧きだしたという言い伝えがあるそうです。
▼雲仙市消防出初式
たまたま出くわした出初式ですが、このようにステージまで設けられて結構な規模のものでした。で、このすぐ傍が大規模足湯なのでギャラリーには事欠かなかったという訳です。
▼ほっとふっと105
出初式会場であるグラウンドの脇に沿うように、日本一の足湯とされる「ほっとふっと105」があります。
「105」とあるのは105℃の源泉の事で、さらには105mの長さの足湯がつくられた、とあります。実際この撮ってる辺りから角を曲がり、写真の階段の上のあたりずっと足湯が続いてるのです。
人がビッシリでなかなか入れませんでしたが、、なんとか入れ代わり立ち代わりしてる隙を縫って足湯に浸かる事が出来ました。寒かったんでより一層ポカポカしました~。
すぐ左が海というすごいロケーションです。向こうは山だし、眺めは何ともいえず最高です。
▼蒸釜
ほっとふっと105足湯のそばにある蒸釜です。
食材を持ち込んで蒸したりできるそうで、時間があればやりたかったところでしたが、足湯で満足してしまいました…
3枚中真ん中の写真の段々状になってるお湯は入れません。めっちゃ入りたくさせる雰囲気を持っていますが…
ここが、雲仙市旧・小浜町のハイライト的なエリアかなと思います。そうそう、この近くで長崎ちゃんめんの店に行ってきました。長崎県で長崎ちゃんめん行ったの初めてで、ご当地感に浸りまくっていました。
この時、今年の正月1/4~5の旅でしたが、天草、南島原、雲仙の各市を1/4に、翌1/5に嬉野市へ行ってきました。ホントにどこもいい所で来て良かったと思えて、ここ雲仙市も嬉しすぎる誤算という感じで、小浜へ行く事も全く考えてなかった行き当たりばったりの割に大ヒットでした。感謝そのものです。
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