宮城/名取 宮城のサッポロと悲劇の歌人
宮城県名取市、JR名取駅からの歩き旅です。
例によって?!あまり歩いてないのですが、宮城県の市でも駅記事以外全く載せた事がなかったので、まずは駅以外の記事を載せようという事で…。
▼名取駅東口 俯瞰
通常、駅記事に載せるような写真ですが、その時に載せていなかったので今回載せます。
どちらかというとメイン側になる東口の様子。自由通路の端から見下ろしたものですが、時間の都合で降り立ったのは反対の西口のみだったので、東口はこのようなカットのみです。
その日のうちに帰り着く事を考えて行動していて、時間がなかったのです、この時。
高層マンションはあるものの、高い建物がほとんど見られず、最初こちらはサブ側かと思ったほどで、仙台に近い(隣駅が仙台市!)割に賑わいがほとんど感じられなかった、その一方でタクシーはこのように沢山停まっていました。
▼西口へ
これも駅記事で載せるような写真ですが、反対の西口へ降り立ちました。
こちらもタクシーはこの左に隠れている部分に東口と同じくらい停まっていました。なのでパッと見たところどちらも同規模かな、という感じですが、駅前の施設内容等から見ると東口のがメインかな、というところでしょうか。
で、こちら側ではまず目に付くのが、駅からすぐ右前にあるこの建屋ですね。
▼さて、ここは…??
駅の真ん前に建つこの洋風建築、何かと思ったら、、
サッポロビールの仙台工場なのです。
といってもただの工場ではなくて、「仙台ビール園」も併設しています。
なので、広場や池があり、提灯の並ぶエリアがあったりします。
駅前にサッポロの工場といえば、2005年に北海道へ2度目の訪問をした時、新千歳空港へ入る前の最終訪問地が、恵庭市の「サッポロビール庭園駅」だったのですが、そこへ行った時と同じようなシチュエーションだと感じました。
▼ビオトープ園
野生の動植物の生育場所として園内に設けられ、池も含めて自然の動植物を眺められるエリアとして、単なるビアレストランの枠にとどまらず、自然共生や癒しの側面も担う事のできるものだと思います。
ビールを飲まなくても楽しむ事のできる、そして駅前に居ながら恵まれた自然を感じられる、そんな場所ですね。
▼西口駅前通り
西口の駅前はこんな並木道がまっすぐに続いています。
この通りは「実方通り」と名付けられています。
平安時代の貴族にして歌人の藤原実方(ふじわらのさねかた。?-999)の名を取ったもので、晩年陸奥へ左遷された実方の墓所がこの名取市にあります。
▼実方朝臣ゆかりの…
という事で、この名取市内愛島(めでしま)という地区に実方の墓所はあります。
この「かくとだに…」の歌は小倉百人一首の中にありますが、私が中学生時代に覚えた20前後の歌の中のひとつで、覚えやすい部類だったのを記憶しています。当時はひたすら暗記で、意味まで考えませんでしたが、この歌だけは最後の節を見て、恋の歌だなとなんとなく思っていました。現代風にいえば?!ラブソングでしょうか。
小倉百人一首中の歌人であり、また中古三十六歌仙のひとりでもあります。
それにしてもこの実方、晩年は不遇だったようで、時の一条天皇の怒りを買って陸奥へと左遷され、そしてその地で落馬して馬の下敷きになって亡くなったそうです。
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