熊本/天草② GI・O・N…色っぽい
熊本県天草市、熊本/天草① 本渡BCから西浜商店街に続く歩き旅です。
▼県道44 船之尾町
前回記事で西浜商店街などへ寄り道していましたが、西へ進みそして左折してこの県道44号・本渡苓北(れいほく)線に乗りました。本渡BCからの行程だとグルッとまわってこようといったところです。
上の写真から直進して程なく、この本渡橋に行き当たります。
欄干の装飾がなかなか凝った橋です。橋にも実にそれぞれ個性があって、楕円の部分と縦線の入った部分とが交互に織りなされています。
この橋自体は特筆すべきことはないんですが、ここからは素晴らしい景色が見えます。
▼本渡橋・西
上の写真は橋の東側でしたが、こちらは西側、島でも内陸側になります。
上の写真で手前に見えていたのはこのいくつも川に架かっている風車群です。
この何十㍍もの長さに相当な数の風車がついていると思いますが、それらが平行に10本ほど通っていて、これだけでも素晴らしい風景に行き当たったと思いました。
ちなみにこの川は町山口川というそうです。
▼風車 ZOOM ZOOM
最近カメラを一眼レフに変えてから、こういうのを見ると無性に撮り比べたくなって、絞りを変えるとこんなに写りが変わるんだ、というのを見たくなります。
という訳で、2枚中の上側は動いている、まるで動画のようなタッチで、下側はきれいに静止してる様子が分かると思います。ピントも下側の方は手前だけ合っててあとはボケてる感じで、こういう写真がそれまで手持ちのコンデジではうまく撮れなかったので、ガンレフ様様と思ってます。
▼風車の向こう
随分と引っ張りましたが、
向こうに見えるのはここ天草本渡地区随一の名所「祗園橋」です。
日本百名橋に選ばれ、国指定重要文化財でもあるこの橋は、1832年に架橋された日本最大の石造桁橋といわれています。
本渡に泊まる事を決めた時に、翌朝歩いてどこへ行こうか?とりあえず港かな??などと考えていた時に近辺の観光名所を探していたら、真っ先に出てきたのがこの祗園橋でした。その写真を見て、「これは外せない!」と思って、色々寄り道しつつもここだけは絶対押さえておこうと思い、やってきました。
▼祗園橋・平地より
日本最大の石像桁橋というこの祗園橋、長さは28.6㍍、幅は3.3㍍で、橋脚は実に45本もの石柱に支えられて構成されているといいますが、こういう造りは全国的にも珍しいそうです。
足下の岩と苔との共存が、この橋の渋さを一層引き立たせているように思えます。
▼祗園橋・俯瞰
向かいの祇園神社の階段を上った所からの様子です。
この橋ができたのは1832年ですが、その約200年前、この辺りは島原の乱の激戦地であったそうで、川は血に染まり屍は山を築き…、とそれは壮絶な様であったといいます。
▼祗園橋・橋の上
色んな幅の石板が敷き詰められて、橋の通路を形成しています。
欄干がかなり低いですが、現役の橋であり、誰も通行してるのを見かけませんでしたが、恐る恐る渡ってみました。
祗園橋自体、特に名前がなく、この祇園神社の傍にあるから祗園橋とよばれるようになったといいます。
祗園橋の事ばかりがクローズアップされ、、橋については色々な記事が見受けられるものの、その名づけの由来となったこの神社についての由緒等が殆ど見受けられずでした。
かつて御神木として「南蛮えのき」があり、橋と神社と三位一体になった姿は旧・本渡市のシンボルとして親しまれましたが、1997年7月、倒壊の恐れがあるとされ、伐採という悲しい選択を迫られるに至ったとあります。
島原の乱の激戦やこの神木の伐採や悲しい事ばかりが頭の中を埋め尽くしていきました。そんな切なさを秘めながら、ここを後にしたのでした。
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