青森/十和田 十和田市駅跡でほろほろと…
青森県十和田市、青森県の南東部に位置し 人口は63,795人(2015.2.1現在)で、八甲田山の東に位置する豪雪地帯です。八甲田山といえば、昨年惜しまれつつ亡くなった高倉健さんの代表的映画のひとつですが、そんなハードな世界がすぐ傍にある、という地なんですね。
●おりたった場所
十和田市には鉄道駅がありません、2012年3月までは十和田観光鉄道(十鉄)の列車が走っていましたが、廃止になってしまい今に至ります。
とにかく、十和田駅市という所に降りておけば、市名を名乗る駅のあった所だし、中心地からそうは外れないだろう、というノリで降り立ったのがここ十和田市駅バス停でした。しかし、およそ市の中心部とはおよそ言い難い雰囲気でした…。
ここに来るまでのアクセスは誤算が多く、本数が少なかった事と、駅から時間がかかりすぎてしまった事で、おかげてこの後の旅が一時間半ほど押す事となってしまい、次行った地は殆ど夜に近い状態になってしまいました。
ちなみにアクセスとしては、
最寄駅はJR七戸十和田駅で、ここは新幹線しか通っていません。その七戸十和田駅からバスで30分余り(¥650)かかってここに着くのですが、それまでは七戸町の中心を通りながら行きつく事となります。十和田中央という、街の中心に行こうと思えば更に時間がかかる事になります。
十和田市駅が廃駅になってもバス待合室に使われているかな…?と期待しましたが、その跡形もなく期待は飛び散ってしまいました…。廃駅になる時から駅ビル解体の動きが加速していたとかで、十和田中央の方へ中心的機能はことごとく移され、ここの周辺は逆にその中心的機能を失っていきつつある、という事でした。なんと悲しい場所に降り立った事か、でした。
いくつかの路線が通っているようでしたが、五戸駅方面の時刻表が出ていました。
平日は1日8本、土日は6本という便数になっています。他の路線については屋内の待合室内にあります。
十和田市駅バス停の待合室の外からのカットです。
バスセンター的なものとは全く違いますが、なかなか立派な待合室があります。
いくつかの椅子が置かれ、掃除道具とゴミ箱が分別対応で分けてある待合室でした。
落ち着く空間でした。
で、バスの路線がいくつか通っているので、それらの時刻表が貼ってありました。八戸・六戸方面とか、七戸方面とか、〇戸シリーズといわんばかりの路線でした。
また、ここからイオンスーパーセンターへのバスは平日運休に踏み切った旨も書かれていて、休日のみ稼働となったようです。ローカルバスはどこも苦しいな、と感じさせられるシーンでした。
十和田市駅バス停に降りたは良いものの、ここにいてもどうにもならずで、とりあえずバスが通って行った方向に従って歩いて行きました。十和田市の中心部への道を模索しながら。
この辺りは量販店が散発的に建っている市街地で、青空も綺麗に見えました。
●次の角を曲がれば
上の写真の通りから左奥に見える建屋の手前で左折した所です。
「十和田の美酒 鳩正宗」の看板が見られます。
鳩正宗は1899(明治32)年創業で、当初はここを流れる川の名にちなんで「稲生正宗」と名付けられていましたが、1羽の鳩が蔵に舞い込み神棚に棲みついた事から現在の名前になったといわれています。
上の写真の通りを進んで右を向くと、このようなホールがありました。結婚式場ですね。ブライダルフェアを開催していて、相談会もやっているという事で、結婚式場ナビのページに載っていました。
全くの模索で歩いているうちに、右向こうにあるルートインのホテルが見えてきて、「これは中心街に近いのでは?」と思いつつ、これを頼りにアプローチしていくと、このような歩道に屋根のついた商店街に入る事が出来ました。
やっと街らしいエリアに入ってきたかな、というところであり、十和田市を堪能できるかな?というところでもあります。ただし、当初七戸十和田の駅から1時間半で帰ってくるところが、バスで十和田市駅へのアプローチに時間がかかり過ぎ、結局新幹線もう1本遅れの3時間で戻るスケジュールに変更となりました。(七戸十和田の新幹線が1時間半に1本程度したかない為…)
まぁそんなこんなで、ここをゆっくり歩く事としました。
というわけで歩道を歩いてみました。
やはり、というかなんというかですが、こういった商店街って開いてるお店はまばらな感じで、この通りはまだ比較的開いてる店が多い気がしましたが、活性化はなかなか難しいですね。
しかしここは屋根といい、たいへん整備されてるのが窺えました。こうして見る限りでは、廃れゆくという感じではありませんでしたが…
という舞台のポスターが貼ってありました。
十和田市民文化センターという所で4/14に行なわれる公演ですが、会員制で、観劇の為には会員になる必要があるそうです。どんなキャストの舞台かと思ったら、主演は村井國夫さんで、岡本麗、山崎銀之丞といった全国区の役者さんで固められた結構な布陣でした。
村井さんは昔はエリート悪役として存在感を発揮していましたが、年齢を重ねるにつれ、良い役にも恵まれるようになったと感じます。度に直接関係のない事でも、こうして足を止めて見てると、その町の良い思い出になったりもするものですね。
十鉄バスと南部バスが通っているという事でしょうか、十鉄・南部とありました。バス停標識だけでなく、ベンチも設置してありました。
この時全く気づかなかったのですが、次のバス停が十和田市中央というまさに中心地そのもののバス停だったのでした。その事も知らないまま、この向こうを歩き続けたのでした。
最後の写真ですが、上の写真を向こう側に進むとすぐに、右折すると十和田市役所の標識が見え、その角の所にあるのがこのラーメン屋さん「哲麺」さんです。時間もあったのでちょっと寄ろうか、という感じで、腹ごしらえをしたのでした。
ちなみに食べたのは「磯のりラーメン」でした。十和田市の中心部に来たら、一度お寄りして見ては?とおススメしてもよいかな、と感じました。
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投稿: Trip-Partner スカウトチーム | 2020年1月28日 (火) 14時50分
Trip-Partner スカウトチーム 様
訪問およびコメントありがとうございます。
拙ブログを見て頂いてスカウト頂けたのであれば大変嬉しいです。
構成も考えず思いつきで書いているブログなので、このようなご依頼に応えられるとは思い難いですが、まず検討して御返答したいと思います。
投稿: レフティ | 2020年2月 1日 (土) 05時14分