宮城/角田 長泉寺と心に響く石
宮城県角田市、阿武隈急行/角田駅からの歩き旅です。
(2015年1月当時)
●角田市マンホール
まずはマンホールから、という事で、市の花であるリンドウが外周を覆い、真ん中にはロケットが配されています。これは市内の台山公園に展示されている宇宙展示館のロケットを模しており、宇宙研究所のあるこの角田市内を大きく象徴するものです。
駅記事にも雰囲気として載せましたが、もう少し駅から離れての駅前通りのカットです。
やはりかなり見晴らしよい感じで、高い建物はさして見当たりません。
実際に歩いてみて、商店や住居が点在した通りである事を実感しました。
なかなかにのどかな雰囲気でした。
伊具三十三観音第三十一番として長泉寺十一面観音とありました。
歩くうちにたどり着いた「長泉寺」です。
その歴史は古く1436年に福島県石川町で建てられたことに始まり、1598年に時の領主の移封に伴い、この角田の地に移された事で、角田での歴史が始まる事となります。
ちなみに冒頭の「伊具」とは、県南東部に伊具郡という郡が存在し、現在は丸森町のみが属していますが、角田市も1958(昭和33)年までは伊具郡に属していました。
の山門です。薬医門と言われる形式の門です。
「高源山」とあり、曹洞宗のお寺です。
●境内
に入ってのカットです。
見事なフォルムの木造の鐘楼です。
ここに釣られている鐘は、1661年に角田の4代目当主・石川宗弘が奉納したという歴史あるもので、明治の初年である1868年には盛岡からここ角田に移る事となった南部藩兵の目を逃れる為に濠に沈められた事もあった(結局、藩兵の移封はなくなったそうですが…)といい、そんな事を経て今に至ると知ると、益々この鐘の貴重さが分かるというものですね。
真新しい感じで、立派な本堂がデンと構えています。
境内にはいくつかの大きな石があるのですが、まずはこの「佛足石」。
佛の特徴を示す32相の七瑞祥紋の全てを佛足文様として石刻し信仰の対象としたもので、インドでは2000年前よりこのような信仰があるそうです。
奈良の薬師寺にある日本最古の佛足石(国宝)のものを写刻したという事で、下の写真にその仏さまの足跡として描かれている様子が分かります。
境内にあるもう一つの大きな石として、鐘楼の足下にこの「磬石」があります。
「音が鳴る不思議な霊石」とあります。
心の音色が浄土の世界に響くように、という事で、傍に置いている石で、この大きな石を叩いてみてください、とありました。
という事で、この石で叩いてみます。
石が石を叩く音しかしないんだろう?それを心の中で響かせないといけなかいのかな??とか思っていましたが、本当に音がしました。
中が空洞になっているのか?分かりませんが、鐘のように音が響いていました。
角田で出会った印象的なものとして2つあるのですが、これは自分の中ではその大きな1つとして挙げます。その訪ねた町々にひとつの思い出があればいいと思うのですが、そういうものを得て帰れて幸せと思うし、これがまた旅して良かったと思える事ですね。
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