島根/益田② 20年越しで来た匹見
島根県益田市、島根/益田 グラントワへの道!に続く益田市内の旅の様子です。
前回はJR益田駅前を中心とした歩き旅でしたが、今回は旧・益田市外へバスで訪ねたものをお送り致します
(2015年8月現在)
●益田駅バス時刻表
このお盆に訪ねたのですが、20数年ほど行きたいと思いながらなかなか行けなかった「匹見」。
現在でこそ合併して益田市にありますが、かつては「美濃郡匹見町」という自治体名で、島根県東部に住んでいたものの西部の様子は全く分からず、郡部だと尚更だったので、行きたい想いばかりが募っていたのでした。
2009年に旧・日原町や柿木村などに行く事ができ、他に行けてなかった所をリストアップして出てきた場所のひとつが、この匹見だったのでした。
この時刻表の左下にある「匹見線」というのが、その路線なのですが、とにかく便数が少なく日祝運休の1本を除けば片道4便しかないので、事前のチェックは何度も念を入れ、当日他に行く所の分も含めてキッチリ行程は立てました。
という訳で、最初の9:10の便に乗った訳ですが、当日は山口市で朝を迎え、山口駅を朝6:00頃に出て、益田駅まで2時間以上かけて電車でやって来た、という具合で大変眠かったです。
これが、長年自分の中でベールに包まれていた「匹見町」か!という感じでバスから足を降ろしました。
未知の町だし地図で見てもどの辺が中心地かよく分からなかった(基本的に山あいに集落があっただけ)のですが、「この辺」と適当にアタリをつけて降りたのがここ「保健センター前」バス停でした。
何せ田舎なので、スマホの地図で探してもバス停の場所まではなかなか分からないので、どのバス停がMAPのどの位置にあたるのか自体が掴めませんでした。中心部から行きすぎると嫌だな、とかいろいろ考えつつ、バスの走っている様子も見つつ、最終的にここに降り立ったのですが、大正解でした!
ちなみに益田駅からここまで所要時間は約75分で料金は1,520円、結構かかります。
来た時と反対方向の同じバス停です。
このバス停に降り立って良かったのは、ここがこのような立派な待合室を持つバス停であった事でした。バックにあるのがそれで、単に待合スペースのみならず、トイレまであるという実に素晴らしいものでした。そのトイレも利用させて頂きましたが、手入れもちゃんとされているようで感心しましたし、快適に利用できた事がたいへん有難かったです。
元町役場だったであろう市支所も付近にあります。しかしこの街は全体的にひっそりしていてゴーストタウンの様で少々不気味に感じながら街を歩いていました。それこそ旅人なんていたら真っ先にそれと分かるだろう雰囲気で、「何このよそ者??」みたいに思われてんのかな?等々思いながら歩いていました。
神田と書いて「じんで」と読むようですが、その遺跡の看板がバス停降りた途端に目に入りました。
1980年のこの保健センター建設中に、土器や石斧などの石器類が出たとか。この建物が1980年築という事も分かれば、またそれまでこの辺りは掘り起こされた事がなかったのかも…といしう推測もでき、大変興味深いものがありました。実際、縄文時代の遺跡としてはここで発見されたのが匹見町内では最初であった、とも書かれています。
街の様子です。向こうが市支所方面で距離的にはすぐそこにあり、また小学校も近くにあるという事で、この辺りではかなり中心部のようです。
こんなにのどかでも旧郡部で、人口が1,000人台だったともいわれる町の中心部ならこんな感じかな、というところです。人口500人台の村の中心部はもっとヒッソリしてましたから…。
上の写真とほぼ同じ位置ですが、逆向きに撮ったものです。益田駅へ戻る時の方向になります。といっても益田駅はこっから1時間以上もかかりますが。
川が流れており、昭和橋という橋が架かっています。
そしてその橋は「おかえりなさい」の幟がポツンと立てられていました。時期的にお盆時だったので内容として合っていましたが、これがずっと立っているのかどうかは不明です。
昭和橋の端あたりから、川に沿っての様子です。
なんともいえない、ただただひたすらに渋い、この建屋群にしばし唖然としていました。渋くて素晴らしすぎました。いつの建築で今も使われているのか?使われてないとしたらいつまで現役だったんだろう?とか、渋い建屋観るとその辺りの事が瞬時に頭をかすめていきます。
この訪問当時、雨模様であった事もこれらの景色に一層の哀愁感を漂わせていたのかもしれませんね。
先程の「リバーサイド」に出てきた建屋の真裏にあたる部分のカットです。
「徳山セメント 新建材倉庫」とありましたが検索してもぴったり当てはまるものは一切出てきません。どうみても現役で使われている建物とは思い難く、ならばいつまで稼働していたのか?大変気になりました。
向かいのブルー屋根にパステル調の建屋も大いに気になりました。バリバリの木造で。縫製工場のようですが…
その向こうにあるコンクリの建物は居酒屋でした。こんなヒッソリとしたところでも居酒屋が営まれて人々の暮らしが成り立っているのか…といった事を考えさせられます。
元・匹見町役場であり、現在は益田市役所の匹見総合支所として機能していますが、ここも「保健センター前」バス停の近くにあります。
どこか城郭を思わせる配色の立派な建屋でした。特に城下町を売りにしている町ではないですが…。
この旧匹見町内のエリアで信号は何ヶ所あるのだろうか?というぐらい信号を見ませんでしたが、そのうち貴重な信号のある所。匹見総合支所の前です。
バスを降り立った保健センター前は、この左側の道路の向こうであり、保健センターから総合支所までの道のりを振り返った格好になります。
島根県道42号「吉賀匹見線」です。
保健センターから総合支所を抜けての道ですが、この右横に小さなショッピングセンターがあり(下側の写真のオレンジ屋根の建屋)、道の向こうには集落が見えています。
その先は右へ折れて川を渡りながら多少の集落はあるようですが、主要な施設があるのはこの辺までかな、という雰囲気でした。
最後のカットですが、道中歩いていたら、このような四角いお堀があって、大して気にもしていなかったのですが、何かうごめいてるのを発見、よくよく見てみたらコイが何匹も泳いでいてビックリしました。
20何年前から来たいと思っていた匹見、雨がちだったのが少々残念なところでしたが、街を歩く人も殆どなく、異人感丸出しで歩いててスミマセンという感じでした。匹見といえば「匹見峡」という峡谷が名所で、それとは無縁のこのような街並み探訪をしていましたが、それでも立派に旅した感はありました。都会の日常に疲れたらお勧めしたい場所のひとつではあります
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