富山/砺波 チューリップと圧巻の5連水車
(富山県砺波市、JR砺波駅からの歩き旅です。
(2006年10月当時)
●駅前通り
街灯ごとに「あいれふ砺波」とありますが、この駅前商店街の通りの名称です。
商店街のHPがありました →コチラ
砺波駅前に100を越えるお店が軒を連ね、小都市の割に賑やかに感じます。
●砺波郷土資料館
街なかから外れてここからは「チューリップ公園」でのカットです。
1909(明治42)年に「中越銀行」として建てられた建物が、1982(昭和57)年にこのチューリップ公園に移設され、翌年に現在の郷土資料館となった訳ですが、明治洋風の代表的な建物として砺波市の文化財に指定されているという事です。
ちなみにこの中越銀行は1894(明治27)年にここ砺波市を拠点として発足し、1943(昭和18)年に他の3行と共に合併して、現在の「北陸銀行」となっていますが、当時は戦争遂行の国策として「一県一行」の方針がとられていた為に合併となったそうです。
この資料館は入場無料との事です。朝早くに訪ねたもので開いていませんでしたが…。
と表記されたゲートにあたる部分です。
個人的には砺波市では、街なかよりもここで過ごした記憶しかないぐらいで、朝早くでも色々見るものがあって飽きませんでした。
真ん中にチューリップが空に向かって咲いているような、公園を象徴する建造物です。
富山といえはチューリップの印象を個人的には多少持っていますが、とりわけここ砺波はチューリップの街といってもいいぐらいで、「富山 チューリップ」で検索しても、砺波の地名が沢山出てきます。
●チューリップ遊具
公園の一角には、このような遊具がありました。
いたるところにチューリップが配されてる感じで、すべり台の屋根の上がチューリップみたい?だったり、向こうの遊具もチューリップの花びらがついていたり。そして何よりもこのカラフルさが目を惹きます。特にこれ見てて思うのは、青い空には本当によく映えます。
砺波に来て、最も印象的だったのがこの5連水車でした。(真ん中の写真の1個だけのものは別です)
日本最大そして唯一といわれるこの5連水車はかなりインパクトがあります。高低差がない富山では、かつてはこうしたものが多かったといいます。正直それほど有名ではないかな、と感じますが、まさに「隠れた名所」ではないでしょうか。
これから砺波に来られる方々には是非見てほしいと思います。
チューリップの歴史や文化が学べるホールという事で、このチューリップ公園の中でも核となる施設です。早朝につき開いておらず、外からこうやって中の様子を撮るにとどまりましたが、いかにも温室的な外装でした、ビニールハウスのような…。
これもほど近い所にある、というより隣接している「道の駅フラワーランドとなみ」です。
チューリップの球根をはじめ、様々なチューリップな関する商品もあるという事で、やはり砺波においてチューリップの存在の大きさが窺えます。
最後ですが、チューリップ公園に蒸気機関車がガラス張りの保管庫の中で静態保存されていました。
「ひとりごと」として手書きで味のある説明看板もありました。
それによると、この機関車は明治30(1897)年に中越鉄道(現在の城端線(=砺波駅のある路線))を走っていたもので、当時まだ19世紀、石川県にも新潟県にも汽車がなかった頃で、この機関車を見に沢山の人が詰めかけたといいます。
日本に残っている汽車の中で4番目に古い、とあり、70年務めあげてここ砺波に戻ってきたとありました。1960年代にその役目を終えたという事でしょうか。
機関車の静態保存は結構あちこちの街で見かけますが、1800年代のものというのは結構希少で、この車体が日本で4番目に古いとなると、本当に貴重なものがこの砺波の地に残ってるのだな…という事を改めて思い知ります。
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