福島/喜多方 蔵くらクラ…
福島県喜多方市、JR喜多方駅からの歩き旅です。
(2011年8月当時)
●駅前にて
Marvelon号という市内循環バスが目の前に居ました。
喜多方まちなか循環バス「ぶらりん号」として1日5便、約30分かけて駅から駅へ1周する形で運行されています。
一瞬この光景を見て、まさかこんな地方都市に路面電車が走ってるのか??と思ったほど、溶け込んでいて、地面は軌道だったりするのか?と思いましたが、全然違いました。
駅前の道路はこんな雰囲気です。
喜多方といえば、ラーメンで有名、あるいは蔵の街並みで有名なのですが、この辺りはあまりそんな感じではありませんでした。多少そんな雰囲気がある、といった程度です。
そこそこの高さの建物は並んではいますが、観光客で賑わうような蔵の街並みへは、ここから少し歩く必要があります。
市の姿を表わすマンホールですが、ここにはラーメンも蔵もありませんでした。
しかも喜多方市の「市の木」は飯豊スギということで、それでもありません。
平成の大合併前の市の木が「マツ」であったようで、これがここに表われているのだそうです。
駅からまっすぐ100mそこそこの地点です。歩道部分が絶賛工事中でした。拡幅工事か何か…。
突如として鉄塔がデンと立っていたり、その手前に妙なエアの人形?があったり、なんだろうここ?の気持ちでいっぱいでした。
向こうに見える「喜多方シティホテル」は現在はガーデンホテル喜多方という名になっています。
喜多方駅からまっすぐ200m程歩いて、これを右折して更に200m程歩いた辺りの交差点を左折したのがこの地点ですが、蔵の街並みの片鱗が見えてきました。
昭和の佇まいに満ち溢れたこの通り、この先は栄えてるのか…??そう思いながら、この道を向こうに歩みを進めていきました。
通りを進んで行くと、建物の下半分がなまこ壁になっている家屋があったり、蔵の街並みを思わせる部分が出てきました。
いかにも昭和なこの看板、よくぞ残してくれましたという感じです。
10ヶ月払い…いわゆる「月賦」で払う、と言っていた時代でしょうね。カメラなどは高価な商品で月賦払いがスタンダードだったのでしょうか。スーツも月賦で買う、なんて言葉を聞いたものでした。
庫の街並みも本格的になってきて、雰囲気も賑やかになってきました。喜多方駅から歩いて10分程度の所でしょうか。
若喜商店という江戸時代から続く醤油・味噌の醸造元です。
宝暦5(1755)年創業で、既に250年以上もの歴史を持ち、現在の当主で12代目だといいます。ここのレンガ蔵は登録有形文化財という事ですが、上側の写真のこの建物は「ふれあい夢くうかん」という土蔵で、「赤べこ絵付け教室」という赤い牛の民芸品づくりのコーナーがあるようです。
下側の写真のレンガ煙突のある部分は醤油醸造所(舌噛みそうですが…)です。
通りを歩いていて、唐突に表れた屋台群。
朝っぱらから…という感じですが、当日の夜に備えてのもので、人が居なかっただけなのか??8/14,15の喜多方の夏祭りがあるそうで、この訪問時が8/15の午前中でもあり、前日やっていて、今晩も祭り、そんな状態だったのでしょうか。
これも祭りの時の仕様だったのでしょう。
蔵の街の中心地で見事に組まれていました。
喜多方に来て、駅の真ん前だけをウロウロしてたなら知り得なかった光景でした。
喜多方で最も古い酒蔵が、この「清川」であり、前述の若喜よりも100年以上も前、1631年創業という事で、また6棟もの蔵をもつ、とありました。女性杜氏の酒造りでも有名といわれています。
伊達に蔵の街ではないな、というところで、江戸期からの老舗が次々と現れてきます。二、三百年も前のこの辺りがどうだったかは完全に想像になりますが、当時の雰囲気を今もどこかに残している訳で、それは本当に貴重な事であり、貴重なものでもあります。
横丁というだけあってか、先程までのメインの通りから横道それた所にありました。
昭和30年代はたいそう活況であったようで、これ以上にお店があったそうです。「喜多方ラーメン」の幟も複数見られます。
蔵造りの建屋が本当に多く見られます。
ほんの一部ではありますが、載せられるだけ載せます。
喜多方ラーメンが食べられて、この蔵の街並みが見られるならば、喜多方を十分に満喫したと感じられました、勿論それだけではありませんが。ご当地らしさを感じる事が、様々な市を訪ねていて、どうしても欲求として湧いてくるものですので。
レンガ蔵、土蔵…とにかくいろんな色にいろんな表情があり、どれもが唯一無二。それぞれに刻んだ歴史が垣間見られたら、さらに旅は楽しくなるというものです。
この訪問時、ものすごく暑くてバテて苦しんだ部分もありましたが、後で振り返ると、良いものを見て感じられたなという想いが強くなっていました。
喜多方は東北本線上になく、西へ会津の方へ逸れていくので、アクセス面ではやや大変ですが、訪ねる価値は十分ですので、これを見て少しでも「行きたい」と思われる方が居れば、こんなに嬉しい事はありません、
というところで、この記事を終わりたいと思います。
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