長野/諏訪 諏訪湖畔は名所だらけ!
長野県諏訪市、JR上諏訪駅からの歩き旅です。
(2006年9月当時)
●上諏訪駅前
まず、今からもう10年近く前の景色になる事を御承知願います。
右に隠れている部分が上諏訪駅になり、この道路は駅と平行に通る駅前道路になりますが、駅前広場から歩道橋を通って、左側の「スワプラザ」へ渡れるようになっています。
ですが、この「スワプラザ」は2014年12月に商業棟が閉鎖され、35年の歴に幕が下ろされ、別会社により駅前再開発の構想がなされているといいます。
また、ここと共に諏訪市の商業の核であった「まるみつ百貨店」も2011年に閉店され、この当時からは随分商業の勢力図が変わったようです。この時の写真のひとつに「まるみつ百貨店」の駐車場もありました。
上の写真の側は、どちらかというと街側で、市街地が通る方になりますが、諏訪湖等観光資源に恵まれているは反対側になり、上諏訪駅を出て、この連絡橋を渡る事となります。
駅の反対側です。
駅前頃場にアスレチック?的なものがあったり、提灯が並んでいたり、観光向けの要素を思わせる駅前広場でした。
駅前のこちら側は、ホームから直接出られるようになっていないのですが、駅前広場だけはしっかりあるという形で、ここからホームへ行くには、上へあがって連絡橋を渡って降りて、駅改札を入る、という少々面倒な事になります。実際、帰る時にこちらから入っていって、電車の時間がないという状況で、かなり慌てて走って行ったのをよく覚えています。
諏訪湖の方へとアプローチして、この向こうはもう湖畔公園、というロケーションですが、そんな所にあるのこの美術館、とにかく緑の屋根瓦が煌めいていた印象が大変強かったです。
湖に出てきました。
上諏訪駅からは十分歩いてこれる距離で、ホントに気軽に行く事ができます。
ちょっと行くだけで、この素晴らしい光景に出会える、これが当地の素晴らしいところでしょう。
湖面が実に綺麗で、この映え具合も見事と言うほかありませんでした。
折角来たので…という訳で、この時は諏訪湖の遊覧船に乗りました。
乗ったのは、左側のアヒルの方、その名も「すわん」と、アヒルにも諏訪にもかかった絶妙のネーミング?です。右の亀の方は「竜宮丸」とありました。諏訪湖の観光サイトを見てましたが、遊覧船のラインナップを見ると、10年近く経つ今もこのコンビのようです。すわんの製造年は昭和57年という事で、30年以上になる結構なベテランさんで、竜宮丸は更にベテランで昭和52年製だそうです。
運航スケジュールを見ると、9:30発をはじめに1時間ごとで15:30まで7便あり、1周約25分で回ります。料金は900円、ちょっと高いですが。
船内はこんな感じで、1階席は100席、2階席が゛72席あります。
竜宮丸をおいて桟橋を離れていく、すわん。
向こうには温泉施設が複数あり、湖畔にして温泉があるのも諏訪のすばらしいところと思います。
航行中にいろんな風景が見えますが、その一端を。
湖に浮かぶのは「初島」という人工島で、1954年に諏訪湖の花火大会の打上げ場として湖畔沖合約250mの地点に造られたもの、という事です。
これも間近にある、諏訪湖間欠泉センターです。
諏訪湖は「日本一の間欠泉」があるとされ、1983年に噴出した間欠泉は高さ50mにも達し、当時は世界2位の記録とまでいわれていたそうで、これを観光利用する目的で1990年にこのセンターが開館されたそうです。
1時間半ごとに間欠泉が噴出され、現在は約5mの高さだそうです。
そしてこのセンターは間欠泉だけでなく、諏訪湖の花火大会に因んで、花火についての展示もなされており、今もあるのか確認したところ、現在も「花火館」として存在しているようです。花火玉の断面構造の説明図もついていて、分かり易かったです。
1928(昭和3)年竣工の建造物で、当時の片倉財閥の当主が、地域住民への厚生施設として造られたものだそうです。ヨーロッパへ視察に行って、このような厚生施設を地域住民が利用している事に感銘を受け、日本でもこのような事ができないか?と発案し、つくり上げたといわれており、なんとも素晴らしい発想であり、社会還元でもありますね。
外装のみならず内装も非常に立派で、最初「こんな所が日帰り温泉なのか??」と思って、入るのをためらったぐらいですが、入ってみれば庶民的そのもの、外の建屋の立派さなどまるで無関係になってしまいます。
これもまたまた諏訪湖畔より近くにある、今度はお城(高島城)です。
湖の近くに温泉あり、お城あり、そして9月まで花火が見れる…とあまりに多種多様な観光資源?!諏訪市おそるべしです。
高島城、という一般にはそれほどものすごく有名なお城ではないかもしれません(長野県には松本城というビッグネームもあり)が、天守があって観光のシンボルとしてはかなり貢献しているかと思われます。その前にこの橋と門、そしてお堀は立派なものです。
「史跡高島城本丸」とあり、立派な木造の門がありました。
門を入ると、このような公園状になっており、池のある庭園的な部分もあります。
とにかく緑いっぱいのイメージが強かったですね。
天守閣への入場料、という形で料金を徴収していて、大人は300円となっています。当時の価格ではありますが現在も据え置きの模様です。
中は展示コーナーがあったり、資料室が設けられたりしています。
隠れた名所的な感じで、人で溢れてごった返す感じではなく、程よくのんびりできると思います。
高島城は別名「浮城」ともいわれ、その所以はこの下のいちばん上の写真で窺い知れると思います。諏訪の湖畔に浮かぶ城、なのです。そうかと思えば2枚目の写真のようにアスファルトから出ていたり、色んな姿が見られます。
この天守閣は1970年に復興されたものですが、当時とは細部が多少違っているようです。
1598年にお城は完成し、江戸期は一貫して諏訪氏が城主として治めましたが、1875年には天守はじめ破却されたとあり、1970年の復興までは石垣の残った寂しい公園だったのでしょうか。
長野というのは越後(新潟)の上杉、甲斐(山梨)の武田と彼らがしのぎを削った川中島が長野市にあたるなど、戦国の合戦において重要な地ではあります。その頃はまだこのお城はなかったのですが、水辺に優雅に浮かんでいたこの城とて、穏やかならぬ時代をどこかで見てきていたのでは…と思いを馳せたりもします。
諏訪湖に、温泉、美術館、間欠泉、花火関連、お城…まさにエトセトラエトセトラ…というぐらい色んなものがこの諏訪湖畔に凝縮されていて、長野に来たなら外してほしくない名所揃いの地である、と思います。
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