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2016年7月16日 (土)

大非常線 「高山刑事死す!」

今回は昔の刑事ドラマの記事を!

ものすごくレアな刑事ドラマですが、「大非常線」という、杉良太郎主演の「大捜査線」てもなければ、織田裕二の踊るそれでもありません。

大非常線とは、今からちょうど40年前の1976年1月~3月に、当時アクションスターの第一人者で多数の映画ドラマで大活躍をしていた千葉真一主演にて、わずか10回で終わってしました刑事ドラマです。

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当時「千葉アクションドラマ」として、1974年の「ザ・ボディガード」を皮切りに「ザ・ゴリラ7」という探偵風のアクションドラマが続き、刑事ドラマに転じて「燃える捜査網」 (これも某人気ドラマと紛らわしいタイトルですが…)が放送され、これが唐突に何の前触れもない最終回を迎えたのちに、この「大非常線」がスタートしました。本来は「燃える捜査網」が半年のところを視聴率が振るわず打ち切られ、「大非情線」と合わせて半年になったのかな、という感じでした。

この「大非常線」は、それまでの千葉ドラマと違って?事件に至る背景や犯人の心情描写もかなり盛り込まれていて、また意外にもハッピーエンド的なラストが多くて、「太陽にほえろ!」的な要素がかなりあって、千葉ドラマとしてはかなり異色なテイストを感じました。(それが逆に好きでしたが…)

レギュラーキャストはこんな感じです。

五代刑事 …千葉真一 

「チーフ」と呼ばれる捜査主任的役どころでアクションも率先

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井手刑事 …川地民夫

五代とほぼ同年代で、サブリーダー的存在、切れ者の雰囲気

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高山刑事 …谷隼人

若手刑事のリーダー格で熱血漢。最終回で壮絶に殉職。

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新川刑事 …大門正明

若手刑事。高山と対照的な朴訥とした雰囲気で粘り強い。

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伊丹刑事 …井上誠吾

男性で最年少の新人?刑事。ボーヤ的な存在。

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若林刑事 …ひし美ゆり子

高山と同年代の女性刑事。演じるはウルトラセブンのアンヌ隊員!

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桂木刑事 …志穂美悦子

最年少の女性刑事。演じる志穂美さんは当時20歳!

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相良課長 …北村和夫

捜査五課課長。五代以下の取纏め役。彼らを戒めつつ暖かく見守る

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…といった感じですが、わずか10回の放送であるにかかわらず、全員揃った事が殆どなく(揃ったのは初回だけ?)、毎回誰かしら欠場しており、課長も後半は欠場がちで、主演の千葉ちゃんすら欠場の回もあり、出場していてもワンシーンのみとか、他の刑事が主演張っていたりなどもします。昔のドラマは多いですよねこういうの、他の仕事との掛け持ちをされていた役者さんが多くて。

そんなこんなで10回目の最終回がこの記事タイトルである「高山刑事死す!」てした。主役の五代ではなく、なぜ高山が殉職??みたいな感覚を持ったのですが…。

では本編を↓

事件が発生し、しゃにむに突っ走っていく高山。谷隼人氏、アツいです…

谷氏はちょうど時期的にこういう長髪スタイルの最末期だと思われ、同年の映画「男組・少年刑務所」(舘ひろし主演!)では、30歳にして学ラン姿で登場し、髪も角刈りになっていて、以後短髪スタイルが何十年と定着していきます。

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要人警護を任を受けていた高山は、その要人こそが周りの人間を殺させるべく、自分を狙うようにカモフラージュしていた事が発覚、自身の運転手の口まで塞いでしまおうと、狙撃者が遠くから狙ってきました。

それに気づいた高山が単身乗り込み、間一髪のところで彼を救ったシーンです。右側の要人運転手役は、かつての国民的子供向けドラマ「ケンちゃんシリーズ」の後期のお父さん役で名を博した故・高津住男氏です。当時はまだこの役を貰う直前で、お父さん役としてのイメージが強かった故・牟田悌三氏が演じておられました。高津氏といえば、妻は女優の真野順子さん、これまた国民的バラエティー「欽どこ」のお母さんとして長らく人気を博しましたが、その後病気により夫の高津氏が献身的に介護していた事が話題になりました。

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上のシーンでの、運転手を庇った際に、遠方からのライフルにより左わき腹を撃たれてしまった高山、まだこうして途中で倒れながらも、狙撃犯を走って追い詰めるべく、発砲しながら林の中へと入りこんで行きます。(画像汚くてすみません…)

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林の中の追跡である為か、狙撃犯の行方が知れないままに走りながら追跡を続ける高山。しかしそこに、犯人のライフルがどこからか狙ってきて、遂に高山は右胸を撃たれてしまいます。これがかなりのダメージとなり、以後はほぼ走って追う事が不可能となってしまいました。

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右胸を撃たれて崩れ落ちる高山。そこへようやく駆けつけたチーフの五代、高山の援護も間に合わず、既に2発撃たれてしまいました。

しかもライフル犯は、今度は五代の命までも狙おうと銃口を向けてきて、更にはどこから出てきたのか?(笑)、林の中に突如として何人もの作業用ヘルメットを被った愚連隊風の男たちがシャベルなどを武器に、五代に襲いかかってきました。

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何人もの武装した男たちに苦戦する五代は、被弾した高山に近づく事も出来ず、またライフル犯が五代に銃口を向けているのを、よろよろと這いつくばりながら目にした高山。

そして高山は決意したのでした…

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高山は五代に向けられたライフル犯の銃口を自分に向けさせて五代を救おうと、最期の力を振り絞ってライフル犯に対峙し、掴みかかろうとしますが、振りほどかれてこのように至近距離からライフル弾を撃ち込まれます。

高山がライフルで撃たれるのをただ見ているしかできなかった五代…、まだまだ男たちは次々と彼に襲いかかってきています。

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至近距離から撃たれても尚、ライフル犯に向かっていく高山。

ほぼ自決に近い形でライフルの盾となり、銃口を自分の身体に押しつけて犯人に撃たせる形で更にライフル弾を浴びます。背中にはライフル弾が貫通した描写がなされ、穴が開いています。

これまで何発撃たれても撃たれても、犯人に立ち向かっていった高山も、ついにここで力尽き、倒れ込んでしまいます。ちなみに時期的には「太陽にほえろ!」のテキサス(勝野洋)も同年に同様の殉職を遂げていますが、この高山の方が放送時点では半年先になります。

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高山が遂に力尽きてしまった直後、五代は男たちをようやくの想いで全員倒し、そしてライフル犯に強烈なキックを浴びせます。

そして高山を自分の目の前で無残にも殺された(この時はまだ生きてましたが…)怒りから、力の限り犯人をぶちのめして、ようやく高山のもとへ。

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瀕死の高山は五代にメッセージを残しました。

あれだけ撃たれてもまだ生きていたのか、というツッコミはドラマなので別にして、自分が守っていた要人邸宅のお手伝いさん(運転手の娘)に買ってあげたネックレス?を五代に託したのです。

高山がこの捜査の時に彼女に関わると、いつも不慮の事故で彼女の持っていたものを壊してしまっていたので、そのお詫びに贈ろうとしていたものでした。「俺…、彼女のもの…次々ぶっ壊してしまって…」というような言葉を遺して…高山は息絶えました。

彼の死の直後に仲間の刑事たちは駆けつけ、間一髪死に目に遭えずでした。

独り立ちすくむ五代、そして亡くなった高山を囲む同僚たち…

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最後は、五代が桂木(志穂美さん)に、高山から託されたネックレスを彼女に贈り、同時に高山の死も知らせ、父である運転手ともども高山の死地で手を合わせていました。

EDでこれまでのハイライトを静止画でピックアップする形で終了となった大非常線でした。

…と、なかなかこのネタの詳細を検索しても出てこないと思い、記事としてあげてみました。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんにちわ。この回私も覚えてますよ。谷さんが撃たれる所、千葉ちゃんの格闘の場面のBGMが「グレートマジンガー」の「ビューナスA」のインスト。音楽と千葉ちゃんのアクションが見事にハマッテかっこいい場面ですよ。前作「燃える捜査網」はそれこそアクション性が強かった「キイハンター」や「ボディーガード」「ゴリラ7」と比べて結構人間臭いドラマ展開で、渋い千葉真一が観れた気がしますよ。毎回茶色いソフト帽かぶってました。千葉ちゃんが自ら歌うエンディング主題歌の「旅人ひとり」、これはもう珠玉の名曲ですよ。

小太郎さん

気づかずスミマセン、コメントありがとうございました。

「ザ・ボディガード」から一連の千葉ちゃんドラマはだいたいコメディ色も結構濃いと思いますが、この作品はシリアスですよね。意外にもそこそこハッピーエンド的な形で。「太陽にほえろ!」に近い全員主役型の色合いもあって、特に好きな作品です。最短で終わってしまったので、世間的に最も印象の薄い作品かもしれませんが。

主役の五代ではなく、高山を殉職させたのはこれまた意外でした。

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