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2016年8月27日 (土)

島根/益田③ 美都・遥かなる美しき都

島根県益田市、①では益田駅周辺、②として旧・匹見町にスポットを当てましたが、今回は、益田市第三弾として、旧・美都町編にてお送りします。

(2015年8月当時)

●美都温泉バス停

今では益田市内に属していますが、平成の大合併以前は「美濃郡美都町」に属していました。かつて自分は島根県東部に在住しておりましたが、西部の奥深い辺りにあるこの辺は自分にとって「秘境」のようなものでした。

そもそもこの「美都」の存在を知ったキッカケは、若かりし頃バイト先で大きな日本地図を見ていた時に、この美濃郡美都町(当時)の文字が目に飛び込んできて、それはもう未知の領域だったので、ただただ「どんなとこなんだろう行ってみたいな…」と思っていましたが、県内でも距離は遠いし、公共交通機関でアクセスなんて想像もつかないし(当時ネットも何もないし)で、行くなんて夢のまた夢でした。それから25年…その間、何度か考えましたが行くに至らず、ようやく訪ねる事ができました。まさに四半世紀越しの夢!が叶った瞬間でした。

という事で、ここがその美都町の中心地でもないですが、温泉に行きたかったので、役場(支所?)とかよりもここに降りる事を決めました。

ちなみにアクセスとしては、

JR益田駅からバスで「都茂・真砂線」という経路で「二川」行に乗って約50分

で到着…結構かかります。運賃は980円でした。日中のほぼ2時間に1本しかこないダイヤにつき、時刻の下調べは欠かせません。この時は益田→匹見→益田…ときて、ここへ。旧美濃郡2町を益田経由でダブルヘッダー訪問した訳です。

ちなみに広島駅からでも2時間20分ほどかければアクセスは可能です、ここを上がった所の道路上に停まりますが、1日2本しかないのでそれこそ要注意です。

また、中心ターミナル的なバス停は特に見当たらず、ここのバス停にこんな小屋があるので、そこそこ豪華といえばいえなくもないかなと。中もこのように意外と広々とした感じで。

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●バス停降りて

の風景です。架かる橋は「二川大橋」といい、こういう橋でもこの辺りでは「大橋」です。

のどかな集落…という感じですが、温泉ももちろん、お食事処の標識が4ヶ所分は出ていて、なかなかの所だな、という感じでした。匹見のようなひっそりした感じかと思いましたが、意外に色々ありました。あくまでも、のどかではありましたが。

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●みとマンホール

水戸ではなく、「美都」ですが、旧町名でマンホールが残っていたのが嬉しかったです。

真ん中には「ゆず」の絵が配されていますが、美都町は中国地方で最大のゆず生産量を誇る町だそうで、意外なところで一位を発見したなというところですが、なかなか侮り難しでした。

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●二川観光案内

という事で近辺の観光案内図です。

ものすごくイラストに凝ってる感が出ていました。

養老の滝、というそのものの名前の滝があったり、墓地が観光案内に入っていたりしますが、自然にはやはり恵まれていると感じます。

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●湯元館

ここでのお目当てでもある「湯元館」にお世話になりました。

営業時間は5:00~21:00(水曜定休)、料金は420円とありました。

朝早くからなのが驚きでした。

大浴場は勿論ですが、露天風呂も休憩室もあります。

道の駅「サンエイト美都」というのがすぐ近くにあり、美都で最も賑わうエリアなのかな、という感じでした。

HPはコチラ 

…この写真が入館前に撮ったもので、次に写真を撮った時刻がこの1時間強後だったので、その位は中でくつろいでいました。

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●道の駅へ

湯元館と道の駅との標識です。

両者の距離は300mそこそこといったところで、これだけのどかな町の300mは隣のようなものです(笑)

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●道の駅 サンエイト美都

という訳で道の駅です。

湯元館から曲がりくねった緩やかな坂を上って行き着きます。

平成26年7月にオープンしたという事で、この当時でも開業してわずか1年少しというところ、大変新しい道の駅です。

湯元館は「美都温泉」バス停(本記事最初の写真)が最寄りですが、この道の駅は「美都温泉入口」というバス停が最寄りとなります。後者のバス停は広島駅と益田駅をつなぐ「広益線」のバスが通っています。

両者は距離は近いながらも別路線であり、両停留所にひとつのバスが停まる形にはなっていないので要注意です。

一番下の写真の道の駅看板の傍にあるのはトイレです。

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●二川大橋を渡る

さて、ここへ来る時のバスは二川大橋の手前で止まったのですが、これを渡ってみた様子です。

いわゆる二川地区と呼ばれるところの集落が広がっていました。道路に埋もれた感じの家屋といい、目を惹く風景がそこかしこに。これは巡り甲斐がありそう、と高まるばかりでした。こういう景色は本当に大好きです。ちなみに二川というのは地名としては現存していない状態で、いわゆる字名のような状態です。

島根県西部、いわゆる石見地方だけあって「石州瓦」とよばれるオレンジっぽい屋根の家屋が目立ちます。

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●二川郵便局

二川という地名は存在しないものの、地区名としての「二川」が郵便局名として今も残っている格好になっています。住所としては益田市美都町宇津川口、という事です。

建物規模的に決して大きくはなく、かといって小さい訳でもなく、こういう中規模程度の郵便局って結構珍しいのでは?と思いました。郵便局って大小ハッキリしているイメージがあるもので。

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●旧・二川郵便局

上の写真が現役の二川郵便局ならば、こちらは旧の二川郵便局です。

この車の向こうの建物ですが、昭和7年築で昭和47年に近くに移転するまで、ここが郵便局であったそうです。

築80年を越える建物、存在しているだけで素晴らしいです。

外壁は年季いっぱいですが、石州屋根は妙にピカピカで美しい、この不自然なギッャブもなんともいえないものがあります。

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●通りにて

この界隈はどこを通っても昭和の匂いが濃すぎるくらい濃い、平成を感じ取るのが難しい、そんな感じでした。

右手前の家屋は理髪店だったのでしょうか?くるくる回るやつはありましたが、動いてはおらず、間口もしまったっきりでした。もう人が住まなくなって相当経つんでしょうか?…などという事をあれこれ考えてしまいます。

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●JA?

のマークが建屋のど真ん中についている洋館風のかなり渋い建物がありました。この辺りで最も印象的な建屋ですが、JAの建物かというとそうではない模様です。

昭和10年築という事で、旧二川郵便局に並ぶ築80年の建築物で、近くに2ヶ所もこのような素晴らしい遺産がある事に驚きです。故に尚更、平成の息吹が入り込む余地のがないのかな、という気もします。

この建物はなんでも「二川村信用購買販売利用組合事務所」という長ったらしい名前のついたものであったそうです。この長い名前は何なのか??と調べてみると、後に農業協同組合となる今のJAだそうです。この建物が現在もJAとして機能しているかどうか(支店としては存在していない模様…)はともかく、元々は今のJAの前身として機能していたものではあったようです。

そんな歴史を語るより、こういう建物を生で見られた事の衝撃の方が遥かに大きいのですが。まさに美都は美しい都!積年の思いを抱いて訪問して正解でした。正直言えば、もっと何もない所かと思っていた事もありで。

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●湯元館周辺

浸かってきた温泉施設「湯元館」の周辺を対岸から眺めた様子です。

温泉があり道の駅があり、対岸には渋すぎる建物があり、個人的にはかなり満足でした。

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●美都温泉入口 バス停

美都との別れは、このバス停から。このバス停のすぐ下が道の駅サンエイト美都というロケーションです。更に坂を下りて300m程いくと湯元館、その前の橋を渡れば二川地区、こんな感じですが、ここへ来て本当に正解、良い旅ができました。

益田駅から乗ってきたのは「美都温泉」バス停ですが、これは益田市内の路線であり、ここでの温泉入口バス停は広島と益田を繋ぐバス路線のものです。

益田から来たのですが、帰りは広島へと向かいました。

時刻表にある通り、1日2本です。広島からのアクセスも鉄道ではかなり困難ですが、バスなら2時間半程度で行けます。運賃は広島バスセンターまでが2,850円、もう少し進んだ広島駅新幹線口までならば2,870円となります。

という訳で、美都の旅、ここまでです。

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コメント

はじめまして、酒井憲二と申します。
画像にあるオレンジの石州瓦の家が、私の実家です。
私は、23歳の時、東京に上京しました。現在51歳となりますが、約30年間、いろいろあって帰省しませんでした。昨年、ふと、松江市に用事があり、実家に帰省しました。
風の知らせで、父母は、何年か前に死んだとのことは、聞いてましたので、墓参りをしにと。

幼い頃にお世話になっていた近所のおじさんとおばさんに、墓を調べていただき、無事に両親の墓参りができました。

このサイトのおかげで、帰省できましたこと、本当にありがとうございました。

今年も帰省して、墓参りにいきます。

本当にありがとうございました。

kenさん>
コメントありがとうございました。

御無事にお墓参りができたとの事で何よりです。
疎遠になっても血というものはありますよね…。

このサイトで帰省ができたというお言葉、何よりうれしいです。
これを見てどこかへ行きたくなったり、懐かしい気持ちになったり、
そういう気持ちになって頂ければ、と思って記事を書いていますので、
本当に嬉しいお言葉を頂けたと、こちらも感謝でいっぱいです。

ありがとうございました!

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