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2016年9月28日 (水)

岩手/滝沢 岩手県大・自然の恵み

岩手県滝沢市、IGRいわて銀河鉄道/滝沢駅からの歩き旅です。

(2014年5月当時)

●滝沢市案内板

駅記事にも書きましたが、この時は滝沢「村」から「市」になってわずか1ヶ月という時期でした。ここには堂々と滝沢「市」とあるのが素晴らしいですね。

岩手県のほぼ真ん中にあって、盛岡のベッドタウン的存在であり続け、人口はずっと郡部で最も多い時期が長かったのにいつまでも「村」だったこの滝沢、「町」を飛び越えていきなり市になった訳ですが、AKB関係の痛ましい事件が起きたのもこの市でした、関係者も無事回復して本当に良かったなと。心まではどうなのかですが…。

で、この絵は無形文化財である「チャグチャグ馬コ」というものです。農耕に欠かせない馬の勤労に対して無病息災を祈念したのが起源とされています。歩くたびにチャグチャグと音が鳴るとされる鈴の音は「残したい日本の音風景100選」に入っているといいます。

キャンプ場がちょいちょいありながら北西端には岩手山がそびえたっています。そんな中でどこへ行こうか?駅近くではあまりなにも見れないかな…?と思いながら街を歩いておりました。何も見つけられないままかも…と思いながら。

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●バス停

駅横といった感じの位置に広場があって、そこに複数バス会社のバズが乗り入れていました。ここにある岩手県交通というものと、岩手県北バスというものです。ここに写っている分は便数がまだありますが、県北バスの方は1日6便程度しかありませんでした。

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●天皇皇后行幸啓記念碑

滝沢駅前の小高い丘にあったものです。

昭和49年12月とありました。

これを書かれた上田常隆(1900-80)という人物は毎日新聞の社長を務め、日本新聞協会の最高顧問を務めた人物で、出身は大阪ながら郷里が岩手県であり、ここ滝沢村(当時)の名誉村民でもありました。

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●これから行くところ

ここ滝沢が長年5万を越える人口を有しながら、市はおろか町にすら昇格しなかったのは、昇格要件を満たしていなかった事とされており、その重要な一つが「中核となるエリアが存在しない事」でした。

その事は知っていたので、ここへ来てもあまり「中心地が栄えてる」的な予想はしませんでした。でも実際来ると本当にコレというものがなく、なんとなく街が続いている感じでした。駅前も駅前通り感皆無で、普通の街なかの通りでした。

それもあって、どこへ行こうかと思っても中心地にはさしたるものもなしでは??と思っておりました。ダメ元ではないけど、ここに標識の出ている「岩手県立大学」とやらへとりあえず歩いてみよう、駅前で思案の末、出た結論はこれでした。

そんな訳で、この駅前広場を右へと折れます。

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●たきざわマンホール

村のものか市になってからのものか、ここにはその疑問は不要ですが、案内図に出ていたチャグチャグ馬コとバックには岩手山の組み合わせ、これで滝沢という街を語らん、というのがマンホールで感じられました。

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●右へ折れて進む

岩手県大目指してこんな道路を進んで行きます。

駅前ラーメン入口、とありながら更地が続いて、その先にいくつかの建屋がありましたが、特定しづらいものがありました。

本当に駅前だからといってさしたるものがない通りです。長年市にならなかったわけだ、と。

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●むらの市

という看板が目立っていますが、「日の丸青果店」というお店です。果物野菜等のちょっとした食品が売っているようです。行った時は開いていませんでしたが。

ウリは学生(岩手県大?)に人気の200円の焼き芋だそうです。HPはコチラ 

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●銀行 コンビニ

こんな感じの街並みの中にこうして銀行があるのも、滝沢市ならではのような気がします。

大抵は市の中心駅前の通りに建っていて、街並みに溶け込んでいる感を銀行に対してい持っていますが、ここの場合は街から浮き上がっている感じすらして、市の中心駅の駅前だから賑わっている、の原則?!を崩して確たる中心地を持たないこの地ならではです。

コンビニはローソンが駅の真ん前にあったと思ったら、少し歩いたところにセブンイレブンがありました。本当に主要な施設が「点在」という感じでした。

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●郵便局

これまたポツンと唐突に郵便局がありました。パッと見てそれと分かる建物ではないので、右側の道沿いにあるオレンジの看板を目安にして下さい。それが郵便局です。滝沢駅からだと距離にして500m程度です。

左側は森林のような空間になっています。市の中心駅前数百mで北海道の自然のようなこの風景です。

で、郵便局に話を戻しますが、市の駅前にあるので本局かと思いきや、単なる駅前局で「滝沢駅前郵便局」です。では本家の?!「滝沢郵便局」はどこにあるのかというと、ここから10kmほども離れた全然違う場所にあります。ここ滝沢駅前が盛岡の北にあるとすれば、滝沢局は盛岡のほぼ西に位置し、この駅のあるIGRの路線と全く別の沿線(JR田沢湖線)にある大釜という駅から北へ1kmの地点にありますが、これとて本局ではないようです。このあたりも明確な中心地のない当地らしいロケーションかなと。結局それに行き着いてしまいますが。

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●野沢バス停

滝沢駅前バス停同様に、岩手県交通と岩手県北バスが乗り入れています。

後者の方はダイヤがこんな感じで、1日6便程度です。

左側はこんな感じで、山林の景色です。実際これを中に入って行ったら…と思うと、少々怖い感じすら覚えました。道はありますが、いつの間にか道がなくなっていそうで。

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●わかれ道

滝沢駅前をずっと歩いて来ましたが、ここが遂にわかれ道で、この先の行程はこれを右に折れる事となります。

郵便局からさほど歩かないうち、本当にすぐの地点ですが。しかしこの先を直進したとすると、それまで左側だけが高木の並木道でしたが、遂に両サイド高木に覆われる事となります。本当にこの先は何があるかが分からない、後で調べたら一応中学校や幼稚園はあるようですが、それだけという感じでした。

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●桜と山

5月上旬でも桜がこんなに綺麗に咲いているあたりはさすがに東北地方です。

そのバックに雲をたたえた大きな山がいい感じで写っています。とにかく素晴らしい景色、これで滝沢に来て良かったと思えました。山は先述の岩手山で、ここは2,000m級のなかなかの高山(頂上2,038m)で、岩手県では最高峰を誇ります。

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●県大入口 バス停

駅前の直線道路を右に折れて進んで行くところ。

やはりここもバス停標識が2本立っていました。いずれも県大入口という事で。この道を左へ折れていけば県大の敷地に入れます。公立大学ですよね、今頃気づきましたが。

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●大学通り

さて、滝沢駅から1kmあまり、ようやく岩手県立大学のほん近くまでやってきました。大学前のこの通りは、桜並木がお見事で、まさに「咲き誇る」という言葉がピッタリはまります。

そして、大学前の標識には右に大学、左には各研究機関の数々が点在し、このエリアは滝沢氏屈指のブレイン地域とでもいったところでしょうか、滝沢の英知がここに結集している、そんなエリアでした。

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●岩手県立大学

ここまで1kmほどの道のりで引っ張りに引っ張りましたが、今回記事の主題ともいうべき存在、岩手県立大学です。

この分度器みたいな?アーチをくぐる形で門を入って行きます。それこそオープンキャンパス、まったくノースルーで入れる感じでした(入りませんでしたが…)

学内地図もありました。同名の短期大学部も包括する形となっていて、看護学部や社会福祉、ソフトウェア情報学部など、かなり専門性の高い学部が多いのが特徴といえます。1998年開学という事で、我々が学生時代存在を全く知らず、それもそのはずで当時なかった訳です(笑)

県立大学という事で、県知事がかなり開学に尽力した模様です。開学して20年経っておらず、4年制の1期の卒業生でも現在35,6歳というところでしょうか。著名人は輩出するのはこれからでしょうね。

でも本当に自然豊かで落ち着く雰囲気のエリアです。若い人たちからすると活気がなくてさびしく持て余す感じもないとは言えませんが。旅行者としては本当にこのエリアに来れて良かったですし、滝沢にて良いひと時を過ごせました。

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●学舎

最後にこの写真を。

こんなのどかな場所で学び育っていくわけです。

キャンパスというより山里の分校のようでもありました。

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