広島/三次 巴橋までのんびり行こう
広島県三次市、JR三次駅からの歩き旅です。
(2016年8月当時)
●三次駅案内図
駅前の様子がMAPでありましたが、やや左上の橋を渡ってからの方が通りとしては面白いようです。前回訪問時は駅とバスセンターの短距離の往復に終始し、初めて来た西暦2000年の時も殆どまともにめぐっていなかったので、2016年にしてようやくちゃんとした旅をする事に。
駅記事は2011年訪問時の様子を載せていて、ここでは今年8月の様子をお届けの形になっていますが、ナント駅舎が変わっていました。去年2015年春にこの新駅舎供用がスタートしたそうで、そんなこと何も知らずに普通にやってきてビックリしました。再訪の理由は、先述の通りここの駅前をまともに歩いていなかったので、街歩きをしようと思って、の事でした。
以前の大型駅舎からだいぶコンパクトになっていました。駅記事と見比べて頂ければ大体分かるかと思います。JR三次駅、と表示のある下にコンビニが入っています。
前の駅周りに比べて、かなりこのバスロータリーのエリアが広大になったと思います。
駅舎はこの左手前に隠れている格好になります。
なんでこんなに広大になったのか?と思っていて、駅前の通りを歩いて程なくその答えが分かりました。
駅からまっすぐ歩いて5分もしないくらいの地点に「三次バスタセンター」があったのですが、今回行ってみるとなくなってしまっていたのです。その機能が全部この三次駅前に集約された訳です。
写真の向こうに見える建物は物産店うりばとバスの待合室を兼ねたスペースで、2Fのお好み焼き屋さんは(最近二度訪ねましたが)しょっちゅう人が並んでいました。そんな事もあってか前に着た頃よりも、この三次駅に人がいる率がたいへん上がったように思います。
近場のバスもあれば、島根県の郡部へのアクセスバスもあり、また広島駅への高速バスも発着します。
上の写真の向こう側に写っている建物の左半分が、この観光協会です。
玄関の真ん前にはかつての人気長寿番組「お笑いマンガ道場」の名司会者・柏村武昭氏の写真が立っていました。
彼はこの三次市出身であり、広島の中国放送のアナウンサーがキャリアの最初でもあり、広島を中心に活動している広島の顔的存在の1人で、途中参議院議員など政治の世界へ転身しましたが、現在は再び放送業界にカムバックしており、70歳を過ぎた今もご活躍中です。
三次駅からまっすぐの目線で、向こうが駅前のメイン通りとなりますが、建物がまばらで高いものも少なく、盛り上がりに欠ける雰囲気でした。
そんな中、駅前の左半分から出てきたバスが颯爽と三次駅を離れていくところでした。
2011年当時の三次駅前の様子で、同じように駅前の通りの様子です。
この時の方が建屋も続いていて、駅前感があったように思います。駅も前の方が大きったしで。
再開発されて、当時あった建物の多くが現在は無くなってしまっているようで、駅舎共々縮小されたような気がしてならずでした。
これも2011年当時の様子ですが、三次駅からまっすぐ伸びた道(すぐ上の写真)を進んで程ない地点です。右側に「三次バスセンター」の表示が見えます。今はもうなく、三次駅前広場にその機能を移しています。
三次駅から伸びた駅前通りを100mあまり歩いた後、交差点を左折して西へ進んで行こうというところです。このNTTの鉄塔の方向へ向かって歩きます。
「きんさい通り」という幟が並んでいます。「来んさい」とは地元の方言で「おいでなさい」を意味し、広島の方はよく遣われますが、ここ三次では「きんさい祭り」というお祭りまであります。
の三次支店です。
中国銀行に出くわす度にこのような素晴らしい建物かどうか、を確認してしまいます。全店舗統一の仕様なのか…。
幹線道であり、商店街的性格も強く、という事で、こんな感じの店も続いていました。
とりあえず右側のお店は全て現役ではないか、と思われますが、昭和テイストのゴツゴツした建屋が目を惹きます。
上の写真のような道路を歩いていたら、左側に目に飛び込んできたのがこの三次市役所です。2014年10月に完成したばかりで、この時でも完成後2年足らずという状況でした。
その後2015年2月に三次駅がリニューアルされ、三次市は市役所、そして中心駅を同じ時期に一新させた訳です。
のバス停です。
市役所は幹線道の歩道からはかなり奥に入って行く格好となりますが、このバス停は道路沿いにあります。
「23」と大きくあるのは、「くるるん」というコミュニティバスの停留所番号で、その下にはダイヤがあります。一番下のダイヤは備北交通という別路線のダイヤで、複数路線がここを通って行きます。
幹線道を更に西進します。こんな懐かしモノ満載のお店も通り掛かりに出くわしました。
三次市内で、川向うと川手前でガラリと表情が変わりますが、これを分かつ川に架かる橋の名が、この巴橋です。このバス停は三次駅からでは橋を渡る手前に位置しています。
三次駅から西へ進んで巴橋を渡る直前で右折しての通りです。
巴橋東詰以東は「十日市地区」といい、この通りは「本通り商店街」とありますが、対岸の「三次地区」にも「みよし本通り商店街」というものがあります。別個なのか一続きなのか不明ですが…
とにかく渋いことこの上ないです。ゆっくりできるような店がある訳ではありませんが、ゆっくり流して歩いているだけで、非日常の空間に居られて、それだけでいい、と思えます。
下の3枚中、一番上の左側の渋すぎる和風建築の建屋の2階部分は、丸い窓のようなものがついており、これを「虫籠窓(むしこまど)」というのですが、この虫かご窓は通常は中の格子が縦に入っているところを、ここでは横に格子が通っていて、変形タイプなのか、、よくありそうですが検索してもなかなか出てきませんでした。
巴橋のすぐ手前(東詰)まで来て、河原を北へ眺めた様子です。
リバーサイドに灯籠が並んでいるのが印象的でした。
最後は、この巴橋の勇姿を。
馬洗川に架かって、三次地区と十日市地区を結ぶこの赤い橋は、三次のシンボルのひとつです。
全長は170m、幅は19mあり、江戸末期は「岩神橋」とかこんにゃく橋などとも呼ばれていそうで、現在の名称になったのは明治期からで、現在のアーチ橋になったのは1983年からといいます。その後1992年と2010年に塗り直しがされているそうですが、やはり定期的に塗り直ししないと、色褪せ等があるからでしょうか。
江戸時代でも末期以前は、防衛上の理由で架橋されなかったといいます。
これを西へ渡った先は、より三次の街並みを楽しめるエリアになり、ここからが三次の旅の醍醐味が感じられるところではあります。
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