大阪/高石 お城からお寺へ、華麗なる転身
大阪府高石市、南海/高石駅からの歩き旅です。
(2012年9月当時)
●史跡顕彰板マップ
高石駅前にあったMAPです。
小学生の郷土関連の本にあるような説明が書いてありました。高石市となったのは、1966(昭和41)年の事で、意外と新しいというかようやく50周年を迎えたところです。市域は東西4㌔南北6㌔とあり、古事記日本書紀の頃からその名が出ていたといわれています。
また海岸の美しさから多くの和歌に詠まれたともありました。この地図を見ても西側はきれいに海に沿っていますが、この高石で実はあまり海を見ておらず、今こうして記事を書きながら、この地図を見るまで、その事に全く気付きませんでした。確かに沿線の駅でも「浜」の名を有するものが多いですが、「松ノ浜」「高師浜(たかしのはま)」など…。
日露戦争時代には大規模な捕虜収容所があったとも記されています。
●紅白と提灯と
ズラリと並んだこの提灯群はインパクトがありました!!
「綾井」とありますが、住所表記上の地名に綾井というものはなく、字名かと思われます。
提灯は上の写真のように固められているものと、このように通りに面して連なっているものとがありました。だんじり祭りのものですね。 「わが街の情熱!だんじり祭り」と銘打たれていました。高石は岸和田同様にだんじり祭りが盛んで、台数も多くあるといいます。
そして立派なだんじり小屋を有しています。かつては地区の東西に2台もだんじりを擁していたものの、昭和には一時廃れていてだんじりのない時期がありましたが、1983(昭和58)年にだんじりを購入し、この写真の翌年となる2013(平成25)年には30周年記念式典が行われたそうです。
●寄付金
だんじり祭りの開催には欠かせないものと思いますが、寄付金の額と名が記されていました。しかしこのかっぱえびせんに出てくる海老みたいなので字が隠れてしまっているものも少なからずでした。
「高石だんじり祭」のポスターが貼られていました。
この時は2012年で10/6・7と開催され、訪ねたのが約10日前であったので、本番を控えて気運が高まっていた頃、というのがこれを見て改めて分かりました。だから提灯が連なっていた訳ですね。そう思うと良い時期に訪ねたなと思います、大体の場合が偶然なので。
高石駅から南東へ約5分歩いた所にあるお寺ですが、ここはかつて綾井城とされていた地です。門の前の石橋の下に濠らしきものがめぐらされていて、お城であった事を思わせます。城跡であった事からこの山号を用い、また寺名は簡単な表記では「専称寺」となります。
応仁年間に沼間清成という人物により築かれたとあり、やがて1544(天文13)年にこの城跡に本寺が建立されたとあり、既にその頃には廃城になっていたようです。敵に攻められて火がつけられたなどという説明も一部では見られました。このようにお寺の真ん前に濠が配されているのは珍しい事といわれています。元がお城であったというその経歴ならではですね。
最後はこの写真です。
立派な本堂がありました。
「法然上人八百年…」と標柱があり、浄土宗のお寺である事が分かります。それは門の所にも書いてあるので分かりますが…。
高石駅に着いて、歴史的な側面に手っ取り早く触れたいと思ったら、このお寺を訪ねたらよいと思います。やはり寺の真ん前にお堀があったり特異な地形は見ものではないかと思います。
また訪問時期については、だんじり祭りの直前である10月初旬より少し前だと町じゅうに提灯がめぐらされ活気づいているかと思います、全くの偶然の産物ですが…。ダイレクトにだんじり祭りを見たければ、今年は10月8日(土) 9日(日) に開催されるそうです。詳しくはコチラ
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