石川/野々市 御経塚遺跡・先人の営み
石川県野々市市、JR野々市駅からの旅の様子です。
(2016年11月当時)
●野々市駅出口
今回記事は野々市駅を起点とした旅の様子、ではあるのですが、まずこの写真は
野々市駅の中から外を見た様子で、冒頭リンクつけている駅記事にも同じ写真が
あるのに、改めてここで載せています。それは何故か…??
駅記事は2008年8月訪問時のもので、今回記事のこの下にある写真は2016年11月
訪問、8年ぶりの野々市訪問となった訳ですが、この間に野々市は「町」から
「市」に昇格になりました!!2011年11月11日という 「11.11.11」
の記念すべき日に市になった訳です。
そんな訳で、この出口への看板も「野々市市へようこそ」と何気なく変わっています。
駅記事では「野々市町へようこそ」となっており、英訳もTOWNからCITYに変更されて
います。
よって駅記事は町の時代、今回記事は市の時代なので、駅の様子と今回記事の
街の様子は連動はしていない状態です。
それにしても「野々市市」と、市の字が続く市は三重県の四日市市や現在は東近江市
となった『八日市市」、あとは広島県の廿日市市くらいしか思いつかず、〇日市市以外
では、ここが唯一ではないでしょうか?
野々市駅を出てすぐの所にあるバス停ですが、標識が2本立っていました。
右側は白山市のコミュニティバスで、左側は「のっティ」というこの野々市市の
コミュニティバスです。2つの市のコミュニティバスが並び立っている状態でした。
白山市コミュニティバスは「東ルート」なるものが入っていて、ここ野々市駅から
白山市の中心地である松任駅までを約40分で結ぶコースが運行されています。
左側が野々市駅という形でのカットで、駅前広場を横から撮っている格好に
なります。
町から市へと自治体的には昇格しましたが、特にこの駅前の目立った変化は
ないようで、とりあえず駅舎規模は変わっていませんでした。
野々市駅北口すぐにある多目的ホールとでもいうべき施設でしょうか。
会議室やホールなどを借りる事ができ、7,000円で会議室1室を9時から
22時まで借りる事ができます。(1時間ごとであれば600円!)
ホールは200名程のキャパシティなので、あまりこれというイベントが行われて
いる訳ではないようです。
野々市駅から北へ300m程の地点で、向こうにはニトリが見えています。
そんな所で、このようなコンクリートの千本鳥居のような?地下道がありました。
地下道って個人的には都会の象徴のように思っているので、あってビックリしました。
ゲートの入口部分には「装通り」とあるのですが、検索しても皆目出てこなくて、
ここの通りの事をそう呼んでいるのか何なのかサッパリ分かりませんでした。
野々市駅から北へ、駅のすぐ西を流れる川に沿って進んだところにある公園です。
野々市市での見どころを探しながら歩いていたのですが、そこで出てきたキーワードは
「御経塚」でした。この名のついた遺跡があるという事で探していたところ、この地名に
出くわして、この公園が遺跡??と思って見ていましたが、違いました。本当に
単なる公園でした。遺跡の方はこの後、別の地で見つける事となりました。
公園を出て、一旦野々市駅方面へ歩き出した時の様子です。
野々市駅の西をこの川がずっと流れています。
で、川沿いのこの柵の模様?!が妙に印象的でした。縦線が1本1本長さの
違うエンピツが並んでいるみたいなこの模様がインパクトあって、思わず
写真に撮ってしまいました。
という名のバス停です。
まるで温泉旅館の部屋の名前のような(笑)しかし、このような名前ばかりでなく、
むしろこのような名前の停留所はここくらいです。ちなみに隣のバス停は「あやめ北」
です。元々は「あやめ団地前」という名前だったそうですが、団地を省略して
「あやめ」にしたとは、どういう意図だったのでしょうか。
コミュニティバスではありますが、便数は結構あります。45分に1本という
これは、この辺りではかなり多い部類になるのではないでしょうか。
「あやめ」の隣のバス停で、「おきょうづかにし」と読みます。
野々市には不可欠な地名ともいうべき?御経塚は、バス停の名称として多数存在し、
「あやめ」「あやめ北」を経て、御経塚中央、御経塚史跡公園…と続いていきます。
ちなみに御経塚という地名の初出は1644年だそうです。
当時の野々市町として、御経塚第二土地区画整理事業というものが行なわれ、
その完工記念としてつくられた碑が公園にありました。
この事業は1986(昭和61)年から2002(平成14)年という17年間の長きにわたって
行なわれ、対象地域600㎡に対して総事業費115億円を計上した大プロジェクトで
あったといいます。
そのまちづくりの努力が認められ1998(平成10)年には都市景観大賞というものを
受賞しています。
元々は安住の地として縄文時代~古墳時代の遺構が数多く発見され、田んぼで
あったこの一帯を市街地とするために組合が立ち上げられ、整備事業が進められて
きたといいます。
絶えず次の時代を模索し、変容に対応しつつ情報発信し続ける街、というコンセプト
のもとに進められてきた事業とありましたが、それが後の野々市市としての
「市制化」に繋がっていったのでしょうか??
上の碑の近くにある噴水です。
噴水とか滝とか海とか、色々ありますが、水の流れというものに人は惹きつけられ
がち、と勝手に思っていますが、この噴水を暫し眺めていました。
御経塚西バス停のすぐ東にあるバス停です。
御経塚西は番号が21番に対して、ここは24番、位置的にはすぐ横という感じで、
御経塚西から北へ進路が伸びて、ました南へとグルッと回ったようなルートに
なっていて、ここは3番離れたバス停ながら同じような地に戻ってくる格好です。
ちなみにこのバス停は、イオン御経塚店の真ん前に停車します。
バス停にベンチがあると、座るかどうかに関わらずなんか安心感があります。
疲れてたらたまに座りたい時もあり、座らなかったとしてもベンチがないと、
疲れがドッと出てくるときもあります。
ここ野々市の歩き旅で個人的にメインとなったのが、この史跡公園の観光?で、
ここには行っておきたい、というのがありました。(野々市駅より徒歩約10分)
先の土地整備事業記念碑の写真で、この辺りに遺構が数多くあったと書きました
が、その往時の姿を思わせるエリアが公園として残っています。
縄文終末期当時は30,000㎡を越える大集落を形成していたという事で、
これほどの規模の集落は全国各地見渡してもなかなかなかったそうです。
縄文時代後期から晩期の遺跡で、1954年に発見され、1977年に国史跡に指定
されています。約3,000年前後昔の史跡で打製の石斧が多く出土しているという
事です。人の一生が昔50年だとすると、わずか60代前はそんな暮らしをしていたのに、
人類の文化発展のスピードに驚かされるというものです。
もっとも縄文人の平均寿命は30歳そこそこであったといわれ、もっと早いサイクルで
世代交代を繰り返してきたようですが。
…ここから先は主にその史跡公園の写真です。
第〇号炉住居跡、といった具合に号数が振られる形で、住居跡の区画がいくつも
残っています。
ここに竪穴式住居をつくって、何人もの人数で一つのスペースで暮らしていたの
でしょうか?今の人間の暮らしから考えると、1つのスペースに何人も…というのは
なかなか考えづらいですね。
歴史で習う竪穴式住居が復元の形で1軒だけありました。
こういうものも、歴史で習って写真だけで見るより、こうして実際に訪ねて実物見た
方が遥かに勉強になものだ、という事が大人になって分かっても遅いのですが、
子供の時に習ったものが、大人になってこうして体感して「こういうものなのか…!」
と知る事ができるのも、また楽しからずや、というものです。
この史跡公園の象徴的な存在であり、ひいては町のシンボルといっても過言では
ないでしょう。野々市に来て駅から歩いて何かを見て帰りたい、という時には、
ここへの訪問はおススメです。
町から市になった野々市市、昨秋8年ぶりに訪ねましたが、前回は駅前をちょっと
歩いただけで、今回はこの遺跡公園を訪ねる等、わずかでもよい旅ができました。
« 福岡/小郡 何気ない日本三大合戦舞台 | トップページ | JR岐阜駅 (岐阜県岐阜市) »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 生活と思い出と世の中と(1985年③)(2023.10.14)
- 英賀保賃貸探訪記・その1(2023.06.12)
- ウェブページ一覧(これまで訪問してUPした駅・市町村一覧)(2020.07.18)
- 一度は見てみたい駅リスト (JR駅-九州地方)(2020.05.02)
- 一度は見てみたい駅リスト (JR駅-中国・四国地方)(2020.03.14)
「17石川県」カテゴリの記事
- JR金沢駅 (石川県金沢市)(2019.04.21)
- 石川/加賀 大聖寺はお寺ばかり(2018.05.15)
- JR加賀温泉駅 (石川県加賀市)(2018.03.22)
- JR小松駅 (石川県小松市)(2018.01.02)
- 石川/七尾 色褪せた2002(2017.08.07)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 石川/野々市 御経塚遺跡・先人の営み:
» ケノーベルからリンクのご案内(2017/07/02 08:49) [ケノーベル エージェント]
四日市市エージェント:貴殿の記事ダイジェストをGoogle Earth(TM)とGoogle Map(TM)のエージェントに掲載いたしました。訪問をお待ちしています。 [続きを読む]
コメント