香川/観音寺 誰が呼んだか銭形砂絵
香川県観音寺市、JR観音寺駅からの歩き旅です。
(2016年12月当時)
●駅前通り
元の駅記事は2010年訪問時のものですが、今回の記事写真は2016年再訪時のものをお届けします。
観音寺駅の駅前広場を出るとすぐに橋があります。
右側に歩道がありますが、これを過ぎるとすぐ橋です。このため中心地街も橋の向こうで、中心的機能も同様です。
親柱の上にある「寛永通寶」の古銭オブジェが印象的な、観音寺駅から北上して最初の橋で長さは約30mです。この古銭がここに出ているのは、市内の琴弾公園内の銭形砂絵に由来しますが、江戸時代に人を迎え入れる為につくられたという点で共通するものの諸説あり原点はよく分かっていないそうです。
欄干下にあしらわれている花模様も文字通り「華を添えて」います。
大正橋を渡り切った後に現われるのがこの「大正橋プラザ 観光案内所」です。
レンタサイクルもここにあります。9時から利用可で1日ナント100円!500円前払いで返却時に400円キャッシュバックだそうです。
観音寺駅を出て、駅からまっすぐの道をすぐの橋を渡った左側にあります。ここではレンタサイクルの利用は有効と思います。先述の銭形砂絵を見る際のアクセスも自転車がある方が断然便利です。
駅通り商店街として店の外壁にド派手な宝船が描かれていました。
別のビルには招き猫も!
この観音寺駅前の商店街ではユニークな活性化事業が展開されており、1店舗内に2業種のお店を出すなどして、過去の活性化事業で失敗した苦い体験をもとに新たな展開を考えているといいます。
1970年に中国銀行観音寺支店としてオープンした時の建物ですが、老朽化により駅から徒歩10分の別地点へと2010年3月に移転されています。
この建物は40年間稼働していた訳ですが、昨年末のこの時点ではまだ残っていました。今はちょっとしたコンサートなど別用途で使用されているようです。
観音寺駅からまっすぐ、北へ300m進行後左折して更に300m程西へ進んだところにあった公園的なスペースです。
三豊工業高校の学生さんがつくったオブジェが並べられ、床にはでっかく「寛永通宝」の古銭が描き込まれていました。かぼちゃの馬車とか作り方が素敵でした。
というお店がありました。表がこんな感じなんで現役ではないかもですが、すごい形で残ってるなと感じます。しかし食べログで調べたら、5年前のコメントながらクチコミがあり、閉店の情報も確認できないので、あるいはまだやっているお店かも。
三架橋は「さんかばし」、財田川は「ざいたがわ」とそれぞれ読みます。
三架橋は日本百名橋にも選ばれたという観音寺を代表する橋で、元々三つの橋が架かっていた事からこのように呼ばれているといいますが、その名残なのか今のこの橋も三連の橋になっています。
すごく貫録があり、すごく大きい橋のように見えますが、長さは90mあまりです。
財田川は香川県で最大の流域面積を持つ、やはり香川県を代表する川(二級河川)です。
こちらは観音寺駅から来て橋を渡り切った後からのカットです。
三連の様子が分かり易いと思います。
川面に橋が写っているのもまた素晴らしいですね。
橋を渡ると程なく、琴弾(ことひき)八幡宮という神社の鳥居に行き着きます。
琴弾というこの名前は…銭形砂絵があるのも琴弾公園ということで、一連のエリアに入ってきたという事です。砂絵はもう少し先ですが…そしてこの観音寺へ再訪したのも他ならぬ砂絵を見に来るためでした。
として説明板がありました。
屋島というと県でも東部の高松市にあり、そこで源平の激しい戦いが展開されたといいますが、県西部のこの観音寺・琴弾山がこの戦勝の大きなカギを握った地である旨の説明がありました。
戦というものは単に面と向かって戦う事だけでなく、いわゆる「知略」が奏功するものだという事をつくづく思い知らされます。
琴弾八幡宮の鳥居をくぐって、階段を上がると八幡宮に至りますが、これを上がらず平地を直進していきます。
空も映す水面のきれいな池とみどりの織りなす庭園を横目に進んで行きます。
開祖・日証上人が問答石に座って黙想していた時に、老人が船に乗って近くの海岸に到着、上人が問うと「我は八幡大菩薩り」と答えたという、などとありましたが、なぜこれが問答石と呼ばれたかを書いたものが見つかりませんでした。この石の上で老人に問答したから、なのでしょうか。
平地を暫し歩いた後、この一番上の写真の右側に分布する道から入って、山道とも思える道をひたすら上って行きます。
車でも上っていけますが、ここだけは自転車だとしんどいところですね。
展望台へと登りつきました。
山道はひっそりしていて、距離はそんなに長くはないながら心細ささえありましたが、ここまで上り着けば、すっかり観光地になっていました。駐車場もしっかりあります。車で来る方の方がむしろ多いと思いますが。
観光地ではありますが、お店が出ている感じはありませんでした。ここは展望台というだけなので、そこらにいくつかの碑がある程度のものです。
ここから見下ろす形で砂絵を見るという形で、決して砂絵のある砂地へ踏み出して見られるという訳ではありません、砂絵は基本的に立入禁止のようで。
ここでは1633年に藩主を迎え入れる際に地元住民が一夜にして完成させたと説明がありますが、これは一説だそうです。昼は砂絵として美しいのはかねがね見ていましたが、夜のライトアップがまた綺麗なのですね、それはここに来るまで知りませんでした。
一見して円形に見えるが実際は約120×90mの楕円形なる説明もあります。そしてまた都市伝説的な話ですが、これを見た人はお金に不自由しない、というものがあります。
●銭形砂絵!
相当引っ張りましたが、おまちどうさまでした!
今回の旅のメインともいうべき「銭形砂絵」です!
往年のテレビドラマ「銭形平次」で故・大川橋蔵さんがオープニングで銭を投げた後のタイトルバックとして使用されていたのがこの砂絵です。橋蔵氏主演の銭形平次は1966年から84年まで連続888回、1人の主人公が連続で演じた回数は日本一だと思いますが、超ロングヒット作です。終了した84年内に大川橋蔵氏が亡くなった事もあり、健康的な理由がなければもっと続いていたのでは?と思いますが55歳の早過ぎる死は惜しまれました。
観音寺でちゃんと観光していなかった事があり、何か見るものがないか?と思って行き着いたのがこの砂絵です。銭形平次は幼少期にTVでやっていたし、より一層興味が湧いてやってきたのでした。
砂絵の周りは緑に囲まれていて、そしてすぐそばは海なんですね。実際は楕円なのに遠景に見えるのは斜め上から見ているからなんでしょうか??
観音寺きっての観光名所に行けて良かったです。
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