新潟/村上 町屋再生の家並みを歩く
新潟県村上市、JR村上駅からの歩き旅です。
(2010年9月当時)
●むらかみ50景
駅前にあったものですが、50もの見どころがあるのか!と惹きつけられます。
市制施行50周年を記念してのようですが、1954年に市制化されており、この記念事業は2004年に行なわれていたものでしょうか?ちなみにこの訪問時が2010年です。
MURAKAMI CITYと魚が印象的なマンホールでした。
鮭と、日本海夕陽百選の瀬波温泉の夕陽(真ん中あたり)と、村上城跡(右側)とで主に構成されていますが、カラーマンホールは鮭がかなりカラフルなようです。
村上という市ですが、かつて演歌界のホープとされながら31歳の若さで亡くなった演歌歌手の村上幸子さんはここの出身で、厳密には現在の村上市内ではありますが、当時は市外でした、というところです。本名ではなく、そのあたりから芸名も取られたようです。
村上市郷土かるたとして、いろは順でそれぞれ表記されており、道路のタイル面にもかるたの絵柄が所々に埋め込まれてあります。
「な」であれば「波の音背にして瀬波は漁の町」とありました。絵柄にも投網して魚取ってる絵が載っています。
歩道を歩いているうちに、村上の街の魅力を伝えようという仕掛けです。
「さかなまち」と読み、魚屋が纏まって住んだ事によって付けられた町名で、ここだけでなく全国に同様の箇所がいくつかあるようです。この家の建っている辺りも魚屋だったのでしょうか??
村上で印象的だったのが、この木造建築家屋の多い事でした。
城下町の雰囲気を色濃く残す街並みでタイムスリップした気分になりましたが、住民の手で再生され、古い街並みの雰囲気を残しているそうです。
いわゆる「町屋造り」というもので、広い間口、広い奥行をもつ家屋が特徴的で、ここに写っているものからもその雰囲気を十分窺い知る事ができると思います。
その町屋に関するまつりのポスターがありました。
各町屋で、伝統の農具や昔の民具などを展示、とありましたが、「各町屋で?」と真っ先に思いましたが、特定の施設ではなく付近一帯の町屋で、というところで、町ぐるみの再生活動によるものである事をここでも感じられました。各屋に伝わる屏風を展示しようというものですから。
この当時で第十回で、今年は第十七回を迎えており、2001年から始まったと思われますが、村上駅から徒歩5分強で行ける所にあり、街の雰囲気を感じるだけでもここに来る価値はあると思います。
城下町は武道が盛ん、というイメージは確かにあるなと感じますが、この城下町色の濃いこの町において武道館がないという事で、このようなポスターがありました。
これが7年前の様子ですが、去年の市議会でも「武道館建設について」という議会質問があったようで、まだ建設されていないようです。建設の気運自体はもう30年以上も前からあるようですが…
村上駅から東へ直進して400m程の所にあるのがこの本局です。
ここにも窓口ロビーで「町屋の屏風まつり」が展開されていました。局は休日であり中は見ていませんが、ここにも屏風が立っていたのか…??
市役所かと思っていたこの施設ですが、県の出先機関である地域振興局でした。村上市だけでなく、近隣の村や島も管轄しています。
尚、この駐車場は土日祝において、午前9時から午後8時まで無料開放されているそうです。
のバス停がありました。
新潟交通観光バスというところの「村上営業所」バス停です。
しかし!
この路線は去年(2016年)9月をもって廃止されたそうです。
時の流れは確実に進んでいるのですね…
屏風まつりの様子が伝えられれば良かったのですが、表面的な形でのお伝えとなりました。深い旅をしている頃ではなかったので、浅く広くがモットーで旅したい方には、これを導入として興味を持って実際に行かれてみては?というスタンスでしたので…、これを見て実際に行かれる方が一人でもいたら幸甚というものです。
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