大分/日田 旅に外せぬ豆田町
大分県日田市、JR日田駅からの歩き旅です。
(2012年12月当時)
●駅前交差点
いまから約5年前の姿です。左側に隠れている部分が駅および駅前広場で、これと向かい合う形で日田バスセンターがあります。
福岡行きのバスなどが出ていて、博多駅前の博多バスセンターまで約1時間半、片道1,800円で、1日48往復もの多数の便が出ています。電車で行くと遠回りな感じもして、このバスはかなり貴重かと思いました。
●Sun Live
サンリブという広島以西に店舗を持つスーパーチェーンが駅前斜めにあります。県内には多くの「マルショク」という名の系列チェーンがあり、このサンリブ名義の店舗はかなり少ないようです、少なくとも大分県では。
駅の横(この右に隠れている部分が日田駅)にある観光案内所です。
日田は「豊後の小京都」といわれる美しい街ですが、この和風建築を前面に押し出した重厚な感じの建屋がインパクト大でした。
大きな窓に縦の連子、そして縦横に通った「なまこ壁」、和風建築の要素を多数満たした素晴らしい建屋です。
「天領日田観光案内マップ」という名前で出ている観光案内図です。「日田天領水」はすっかり有名になりましたが、日田は幕府直轄の「天領」として江戸時代栄えていた街です。
日田駅はこのど真ん中にあたる部分ですが、その上に赤丸の部分がいわゆる小京都の街並みが広がるエリアで、駅を出てから一旦駅裏に回る形で、これらのエリアに入る格好となります。
鵜飼いが前面に描かれたマンホールです。1966(昭和41)年に大分県の無形民俗文化財に指定されたといいます。
200年の伝統を誇る屋形船は風情満点で鵜飼いも見物できるといい、鵜飼いといえば真っ先には岐阜県長良川を連想しますが、ここにもそういうものがあるのですね。マンホールの絵柄から学ぶ事ができました。
小京都の街並みを探訪しない手はない、と駅から少し歩いて、この高架をくぐって駅出口と反対側へ、ちょうど電車が通り掛かったところを撮れました。
高架をくぐり北側へ転じて程無く、このような公園に出くわし、そこにはD51蒸気機関車が静態保存してありました。
昭和14年に製造され、鹿児島本線、日豊本線で活躍し48年に引退とありました。大体の蒸気機関車はこのくらいの昭和40年代末期に引退してるんですかね?いろんな場所でこのように保存されている機体を見ますが、大抵そのような経歴を辿っています。
この地には2005年に移設されてきて現在に至っています。
色んな角度からのデゴイチです。
綺麗に保存されているものですね、引退してこの時で40近く経っていますが、よく手入れされているのでしょうか。
何故これを撮ったのか??とこの写真をupする時にふと考えていましたが、この和風っぷりに惹かれたのだと思います。
塀が純和風なのです。そして校舎も実に和風でした。小京都ぶりをこんな所でも具現化しているのかなと。
という日蓮宗のお寺で、日田駅から約400m程の所にあります。
歴史についてはよく分かりませんが、明治からの歴史はあるようです。
で、この山門がカッコ良いです。屋根のへりがせり上がっていて、下から撮ると尚カッコよかったです。
小京都の街並みっぽくなってきます。
日田駅から十分歩いて行ける距離であり、日田駅に来たならこの辺りは歩いておきたいものです。
「まめだまち」と読みます。
江戸時代以降に建てられた建築群が現存し、国の重要伝統的建造物保存地区に選定されている、日田市で小京都の雰囲気を味わえるエリアで、日田市観光の代名詞的存在ともいえます。
和風建築が両サイドに広がって風情溢れる雰囲気となっています。
白壁の和風建築が続きます。
下の2枚目、3枚目の写真は大分銀行です。超和風建築の銀行って素晴らしいですね。
そしてその3枚目の写真は銀行のシャッターですが、「ひたの三大祭」として絵が描かれていました。「日田天領まつり」がいちばん左ですが、この豆田町を中心に行なわれるそうです。
道の駅さながらの雰囲気でしたが、正式な道の駅ではないようで、道の駅とスーパーを合わせたような施設でした。売店は無休で、食事どころは火~木休みなる記載を見かけました。
小京都の街並みが広がっていて、基本歩き回るようなエリアですが、そんな中でここは駐車場として重宝する場所でもあるかなと。ただ週末は有料等色々条件があるようです。ここで買い物をすれば30分以内は無料だとか色々と。
天領まちの駅の一角ですが、日田の水を汲めるようで「どうぞお汲み帰り下さい」との表示がありました。
日田天領水というちょっと高い水のペットボトルがあまりに有名ですが、この日田天領水は企業名でもあり、「株式会社 日田天領水」として存在しています。
元々はウナギの養殖用に掘られた深井戸が発端で、この水で育てたウナギが大きく成長した事もあり、遂には商品になったとか。
まちの駅すぐ隣の「お菓子の花月」というお店でこのお菓子を買いました。
「そば饅頭」と「天領黒べえ」です。
天領黒べえは昨年末のYahoo口コミにあったので、まだまだ売っていると思います。
クンチョウ(薫長)酒造というところの酒蔵資料館で、これまた素晴らしい和風の建物の中に沢山のお酒が置かれています。
資料館というと見物するところ、という印象を受けますが、試飲もできるし販売もされているのでお酒を買って帰ることもできます。
江戸時代からの酒蔵が今も生きているという事で、そんな伝統を感じながら訪ねると尚味わい深いものになると思います。最も古い蔵で1702(元禄15)年築のものがあるという事で、300年以上にわたる歴史の重みを感じます。
間口は狭いのですが敷地は2,000坪もあるそうです、これはビックリですね。
単なる資料館ではなく様々なコーナーがあり、間口だけでは計り知れない奥深さがあり、単に観光としても、かなり活用されているようです。
これが2012年末時点の姿ですが、この後2016年2月にも偶々ですがここに再訪する事となり個人的にビックリでした。
そして色んなものが飾られている一角があるのですが、そこには真屋順子さん のサインが!
真屋さんといえば本業は女優ですが、欽ちゃんこと萩本欽一さんの全盛期に「欽どこ」でお母さん役にて一躍国民的タレントとなった方です。つまり「わらぺ」や見栄晴のお母さんです。
個人的に女優としては「コメットさん」 (大場久美子版)でのコメットさんの居候先のお母さん役や「人形佐七捕物帳」の主人公・松方弘樹さんの奥さん役などが大変印象的でした。
晩年は病に倒れ夫の故・高津住男さんの献身的な介護が話題になりましたが、その高津さんに先立たれ、真野さんご自身も昨年末に惜しまれつつ75歳で亡くなられました。そんな真屋さんはここ日田の出身で郷土が生んだTVスターな訳です。サインはS63.3.9とあり今から30年前ですね。このポスターの頃はもっと前の時期だと思いますが、今も大切に飾られているのか気になりました。
「お酒の学習室」など、広い敷地を生かした様々なスペースが見られました。
そしてどこの蔵がいつ築なのか?そんな情報も貼り出されていました。こういう分かり易いものがあると歴史の重みが感じられていいなと思います。
この時は試飲できませんでしたが、一昨年の再訪時はガッツリ試飲できて満足しました。
日田へ来たなら小京都の雰囲気前回の「豆田町」へ、そして特にこの歴史ある「酒蔵資料館」は個人的におススメです。
日田の豆田町でもまだまだ魅力あるエリアは沢山ありますが、今回記事はここまでとします。ありがとうございました。
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