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2018年4月28日 (土)

福井/敦賀 松と港のメロディー

福井県敦賀市、JR敦賀駅からの歩き旅です。

(2006年6月当時)

●気比の松原へ

いきなり敦賀駅から離れますが、敦賀駅から北西へ約3kmというところでしょうか、バスでも10分程度かかる所にある「気比の松原」へ来ました。

日本海に面した豪快な松林で、若狭湾国定公園の一部で、敦賀観光のメインのひとつであり「日本三大松原」のひとつです。

敦賀気比高校って高校野球で有名ですが、その高校もここから1、2km離れてはいますが、近くにあります。

気比ってどういう意味かと思い調べてみたら、「食(け)の霊(ひ)」が語源で、食の神的な意味だそうです。ここだけでなく各地に同様の地名があるようです。

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●松並木を突っ切って

気比の松原、の松の木の多さを感じるにはうってつけの場所といえます。

道が一本通っているところの両サイドにズラーッと松の木が並んでいて、それも深く続いているという感じで。

ここの松林は平均樹齢200年の赤松黒松が約17,000本あるという事です。殆どが赤松で85%を占めているようですが。

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●名勝 気比の松原

松林のど真ん中に入ったものです。

とにかく辺り一面が松・松・松です!

意外にも?高木も沢山あり、ひょろ~っと長いのも沢山並んでいました。

「古事記」「日本書紀」の世からその存在が語られていた伝統ある松林で、拙ブログの前の記事とように緑いっぱいの景色が続いていました。エリア内に他に特に何がある訳ではないので、余計に落ち着きます。夏は海水浴客で賑わう傍で人も多いようですが。

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●海の松原

松原は海側にあり、その延長上でこのような海岸の砂浜にも松の木がありました。こういうのって江戸時代でもそのままあった景色なんだろうな、と感じた瞬間でした。

こんな所からでも養分を吸収して松の木が生きているんだなと思うと不思議であり、何か感動ですらありました。

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●みなとつるが山車会館

海沿いの松原から街へ戻りました。

「みなとつるがやまかいかん」と読みます。「だし」ではなく「やま」なのですね。ちゃんとルビも振ってありました。「だし」であってもルビを振っていたでしょうが。

敦賀を代表する「敦賀まつり」で巡行される山車などをメインとした展示施設で、1997年に開設されました。

気比の松原の次はここへ来ました。

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●山車

山車会館に入ってみました。そのタイトルにもなっている山車がありました。

隠し撮りみたいになっていてすみません。

手前は北前船ですかね?この敦賀は港町として大いに栄え、北前船が盛んに行き来していたといいます。

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●敦賀山車の手引き

ものすごく背の高い山車ですが、上に乗っているのは「松の木」で、高さ10mもの松の木を根元から切り取って立てた、とありました。

水引幕、武者人形など山車についているものについての説明書きがされていました。

この祭りについては京都祇園祭の影響を受けて室町末期に始まったとされていて、天正年間に織田信長の祭見物の記録があり、その頃にはあったとされています。

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●はみ出し刑事情熱系 in 敦賀

当時持っていたカメラで接写が全然だめでボケまくっていてすみません。

2004年まで8シリーズにわたって放送されていた人気刑事ドラマシリーズ「はみ出し刑事情熱系」の”最終話” として、ここ敦賀でロケが行われたという事で、出演者らと山車をバックに記念撮影されたカットが飾ってありました。

このロケが行われたのは第3シリーズの最終回(1999年3月放送)で、そのタイトルも「東京-小樽-敦賀 涙の日本海殺人ルート!」と、しっかり「敦賀」の文字が入っています。

写真がぼやけていて分かりにくいですが、最前の白い服でキメているのが主演の柴田恭兵さんです。向かって右は相棒役の風間トオルさんですね、シリーズ初頭では風間さんは髭面でそれまでのイメージをガラッと覆す雰囲気でしたが、この頃にはもう元の髭なしイケメンの姿に戻っています。

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●シアター

みなとつるが山車会館では、展示だけではなくこのようなスクリーンシアターもあり、映像から敦賀の街と祭りを知る事ができます。

今流されている映像がどのようなものかと思って調べていたら、この当時(2006年)と同じもののようです。

敦賀の歴史と祭りと山車とを映像を通して学び知る事ができ、ナレーションはご当地敦賀出身の俳優・大和田獏さんが務めています。獏さんの軽妙でソフトの語り口がすんなりと頭に入っていく感じがして、とっつきやすかったというか、身になった感がありました。

大和田兄弟って俳優が本業ですが兄の伸也さんと共にナレーションは更に絶品で、こういった地元のPR映像のナレーションなんて本当にうってつけの仕事だと思いました。

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●敦賀市立博物館

みなとつるが山車会館と隣接しているのがこの敦賀市立博物館です。

大変立派な建物で、これはきっと何か由緒ある建物であったに違いないと思って調べたら「旧大和田銀行」とありました。??また大和田??

そうです、設立者の大和田荘七(=おおわだ・しょうしち 1857-1947)は大和田伸也・獏兄弟の先祖であり、1882年にこの銀行を設立し、その本店であったこの建物は1892年竣工という明治中期の歴史ある建物なのですね。

大和田銀行は1945年に三和銀行に吸収合併されるまで存在し、2年後の47年に荘七が死去し、また大和田伸也さんが生まれたのもこの年なのですね。

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●萩の花郷

敦賀港へ来ました。

港あたりのちょっとした広場スペースにちょっとしたモニュメントがあり、敦賀開港100周年を記念したものでした。そしてその節目の年にイメージソングとしてつくられたのがこの右側に歌詞が載っているものです。

「作曲者」欄をご覧ください!

なんと「五木ひろし」

これまた福井県出身の五木さんの、詞ではなくメロディーの曲です。五木さんは実は結構以前から自ら作曲した曲を発表しており、シングルで見ても1980年代前半から既に発売されています。五木さんは敦賀出身ではありませんが、隣接する美浜町の出身で、その縁からこの企画が実現したと思われます。

敦賀港の開港が1899年で100周年は1999年なのでこの時につくられたと思われますが、先ほどのはみ出し刑事~のロケも1999年、敦賀港開港100周年に合わせての誘致だったのでしょうか??

とにかくこの「萩の花郷(はなさと)」も五木さんのシングル曲として1999年1月に発売されています。そしてそれがこのように碑になっています。

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●旧敦賀港駅

これもやはり1999年の「つるがきらめきみなと博21」の時に元の場所とは別な所につくられた復元駅舎で、ヨーロッパとの玄関口として栄えた敦賀港のキーとして栄えた頃を思い起こさせてくれるものとなっています。戦災により詳細な資料がなく完全復刻ではなくイメージ復刻のようなものらしいです。

この後の2009年に敦賀鉄道資料館として再生されています。

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●再現ジオラマ

旧敦賀駅舎内の展示のひとつです。

かつての街並み再現という事で壮大なジオラマがありましたが、昔は今ほどの人口はなかったと思われ、田んぼのある所はとことん田んぼが続いている感じだったんだろうな、と思わされます。

集落は集落としてある一定箇所に固まって、あとは田んぼみたいなそんな印象が勝手にあります。

完全に海に面して人家が集中していたのですね。

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●港の風景

最後になりますが、敦賀が港町であるという事がよく分かる風景です。

単に港があるという事だけでなく、その港を中心に栄え、周辺が整備されている、そういう意味での港町です。

水資源に恵まれ、港の位置が絶好の場所にあった事からか向かいの海運中心の世の頃は大いに栄えたようで、往時を偲ばせるものそこかしこにあると思うので、観光し甲斐のある街だと思います。

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