大分/佐伯 B-1グランプリの頃
大分県佐伯(さいき)市、JR佐伯駅からの歩き旅です。
(2016年11月当時)
●佐伯駅 駅舎2016
本記事冒頭の佐伯駅リンクは、初訪問した1997年当時の駅舎を載せていますが、2016年に実に19年ぶりに再訪したのが今回記事のものとなります。
19年ぶり訪問となった訳ですが、その訪問のほとんどがこの時に開催されていた「西日本B-1グランプリ」に費やされたものでした。
この時、別の用で大分に行っていましたが、佐伯に長いこと訪ねていなかった事と、その当時も駅前をちょろっと歩いただけで、まともに街探訪していなかったという事で訪問を決めたところ、偶々その日が「B-1」の開催日と被った訳です。
そんな訳で、普段の佐伯とは全く違ったであろう賑わいを見せていました。駅前にもイベント用のテントが設営されていたりなどして。
ちなみに駅は1997年当時とほとんど変わっていませんでした。屋根の色が茶色から青に変わってはいましたが。
●さいきマンホール
佐伯は城下町である、という事を19年ぶりに訪ねて初めて知りました。
それくらい当初は無知で、とにかく佐伯という地に足を下ろして「行った事がある」地を増やしたかっただけだったのかなと。
しかしこのマンホール、情緒あって美しいですね。
「佐伯の春 先ず 城門に 来り」という独歩の文が綴られていました。
●平野入口 バス停
佐伯駅から一つ目のバス停、というところでこの右に隠れている部分の駐車場的なスペースから、B-1グランプリ会場行きの臨時バスが出ていました。その臨時バスも乗るやたちまち定員に達して、えらい賑わいでした。
なんとか歩いてでも行ける所にあるというので、この道を向こうへまずは歩いてみる事としました。バスの混雑と、歩く苦労と、どちらを取るか??と言われたら個人的には後者を取りますね。
時刻表的には、色んな行先のものが出ていますが、それぞれそんなに本数が多くないながら、このバス停自体には毎時間帯2~5本のバスが停まる形となっており、地方都市の割には頻繁に行き来するかな、という印象でした。
まさにこの日曜日11月20日(日)の方にここを訪ねました。
「西日本」B-1グランプリとして、2016年はここ佐伯が開催地で、翌2017年は兵庫県明石市へとバトンが渡されました。
このB-1もそんなに歴史のあるものではないでしょうが、すっかり定着しましたね、開催されるとそにこは人がどっと押し寄せてきて。よくここまでのイベントになったな、と思います。
佐伯駅から南西へ約1.5km歩いてようやく、市役所前のB-1グランプリ会場のひとつに着きました。
特設ステージが設けられてイベントが行われていましたが、もちろん屋台のお店も多数出ていました。それでも城門の所の会場に比べたら小規模だったかな、という感じでした。
建物にある横断幕には、このイベントが開催される事が記されていました。
「市役所会場」として9:30~15:30となっていました。
チケットを購入して、そのチケットでもって各店で買う方式につき、まずチケットを1,000円(10枚)分買う必要があり、このうち300円とか400円分(3、4枚分)を各店で渡す形です。だから1店しか行かないと損してしまい、複数のお店で買わなければ…となってしまうのです。
色んな店が出ていて盛り上がっていましたが、ここはその会場のひとつで、別の場所でも盛り上がっていた訳です。どこもえらく並んでいて、なかなか買いに行けず、ここではチケットを買う事すら断念しました。
お店は勿論色んな街から出ていて、田川(福岡)、明石(兵庫)、出雲(島根)、徳島、今治(愛媛)、佐賀etc…の実に多数の幟が立ち並んでいました。
市役所会場を抜け出て、次の会場への移動中に出くわした通りです。
地方の駅前にありがちな空洞化に対して、この辺りでもクローズアップされ、周辺の整備に乗り出したという事で、2007年にリニューアルされ、テープカットを伴う通り初めが行なわれたといいます。
ゲートのある入口は穏やかな雰囲気でしたが、少し進めば夜は結構賑わっているであろう雰囲気が如実に見て取れる雰囲気を醸し出していました。
この街にこんな華やかな通りがあるとは…、駅前をちょっと歩いただけでは知るはずもないというものでした。
佐伯市内で唯一、アーケードのある商店街としてあるのがこの「仲町商店街」です。
ここもまた空洞化が目立ち、七夕まつりのイベントを積極的に行うなどして再生が図られている所といいます。
で、このB-1の時は、軒を並ぶ店々がB-1仕様になっている所も少なくなく、この商店街が普段どの程度賑わっているのか分かりませんが、この時はおそらく普段よりかなり賑わっていたのではないか、と感じました。
佐伯駅からは最も遠い、この時のB-1でメインの会場がこの広場でした。
佐伯城門に向かっての通りでズラーッとお店が並んでいました。
とにかく何か食べたかったので、ここではチケットを買いましたが、どこも結構並んでいて、極力並んでいないところを探していました。
佐伯は城下町である事を19年ぶり2度目の訪問でようやく知り、この事をB-1会場で体感する事となりました。それにしてもこんな立派な城門があるとは…嬉しい誤算でした。
ここは佐伯城の三の丸櫓門という事で、坂道を上った後に築かれていますが周辺には石垣が高くそびえていました。江戸時代に入ってからの1606年築城とありました。
この下一帯の広場がB-1のメイン会場であった訳です。
佐伯「ごまだしうどん大作戦」と銘打たれて大々的アピールの下で展開されていました。全国に広めることがこの時のミッションとして記されています。
佐伯の名物として飲食店で「ごまだしうどん」の文字が暖簾に見られたところもあったぐらい、地元にも浸透しているようです。
ご当地佐伯のうどんを頂きました。
真ん中部分がごまだしという訳ですね。
味噌みたいな見た目になっていますが、同じように汁に溶かす形で味をしみこませて食べるようです。
あれこれ見て回っているうちに時間が来てしまい、日曜日に大分南部から帰らなければという事で、結局チケット1,000円分買って、利用したのはここだけに終わってしまいました。
B-1グランプリ開催というのは、各都市をアピールする場である事は勿論ですが、その開催した土地の観光面を潤すという非常に良い機会でもあると思いました。偶々B-1に出くわしたからこういう賑わいの佐伯に出会えたわけで、普段の佐伯の姿ももう一度見てみたい気もしました。
お城周りは城門しかここでは触れていませんがもっと広く風情ある部分がありますので、この点に絞っても佐伯という街の観光のし甲斐はあると思います。という事で一昨年の佐伯のB-1めぐりでした。
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