福岡/大宰府 太宰府天満宮 道真フォーエバー!
福岡県太宰府市、西鉄/太宰府駅からの歩き旅です。
(2011年11月当時)
●太宰府駅前広場
先の駅記事で駅舎周辺の様子を載せていましたが、駅前広場の全体的な様子が分かりにくいと思い、もう少し引いたカットを載せます。駅出て目線のカットで、右端に見える建物は駅舎っぽいですが別の建物です。
今から7年前の姿ですが、今も殆ど様子は変わってないだろう、と思って調べてみたら…
ナント!大幅な駅舎リニューアルが発表されていました、このような大規模改修は1991年以来27年ぶりとか。この写真は「旧駅舎」として語り継がれる事となり、貴重なカットを撮っておいて良かった、なというところでした。
新駅舎は朱塗りの宮殿様で、まさにこの12月完成予定で、2019年1月1日に記念式典が執り行われるそうです。記事としては偶々セレクトしたのですが、今結構旬な駅、といいう事になります。駅舎自体は既にこの姿ではなく、Twitterで見た限り、新しいものになっていました。
太宰府天満宮へは、この右端の建物とその左に写っている緑色の角ばった建物との間の路地を入る事となります。
少々特殊な構造で、この右側に写っているのが駅前の道路です。といっても「幹線道としての駅前道」という事になります。大宰府天満宮などの観光用の通路は先述通り駅前広場から右へ狭い路地へ入って進む形となり、これは基本歩行者用の通路の要素が強く(車も通りますが)、車の場合はこの右側の道路でアクセスする格好となります。
尚、この駅は終着駅であり、この駅舎部分まで線路が伸びていて、右側の道路は線路と平行に走っているものとなります。
太宰府天満宮への道、の最初部分です。
駅前広場の右向こうへそれる形で、このような通路が続いていて、太宰府天満宮へは徒歩5分程度で着きます。
尚、大宰府政庁など遺跡関連は隣の「西鉄五条」駅の方が最寄りとなり、この太宰府天満宮側はどちらかという派手な感じの界隈となります。
この参道に当たる道を進んで行きますが、両サイドに色んなお店や建物が覆い尽くす形で並んでいます。
この時は見つけられませんでしたが、この通りには2000本の杉材を使っての「木組みのスターバックス」があります。画一的な印象の強いイメージですが、建築家・隈研吾氏の手による特殊な構造で、木組みのかなり凝った素晴らしい外観のお店です。この時の訪問が2011年11月で、この店舗がオープンしたのが翌月の2011年12月だったそうです
この界隈には色んな建物が立っていますが、ここはまた目を惹くところであり、前に看板が立っていたので見てみたら、江戸時代後期に旅籠として建てられたもの、とありました。
これがナント、レトロな喫茶店になっているとの事で、こんなところが喫茶店??という感じでしたが「風見鶏」という名の喫茶店です。
朝早かったので、中へは入っていませんが、レトロ調の華やかな雰囲気で、これは一回寄るべきだったかな、と後悔しました。この界隈はこのお店もあれば、華やかすぎるスタバもありで、華やかなカフェがひしめき合っている様相です。
【風見鶏】 | |
営業時間: | 9:00~17:00 |
料金: | メニューによる |
定休日: | 不定休 |
住所: | 福岡県太宰府市宰府3-1-23 |
電話番号: | 092-928-8685 |
アクセス: | 西鉄太宰府駅より徒歩1分 |
というなんともインパクトのある店名に惹かれて撮ったものです。
これも天満宮への参道にあります。
調べた限りですが、雑貨屋さんで表に大きな招き猫が居るとの事でした。
これまた早朝につき寄れなかったのですが…
鳥居がいくつも続く商店街、そんな感じの参道を歩き続けます。
シャッター商店街みたいになっていますが、早朝だからです
あまり人で賑わっていると返って写真撮りづらいので、人のいないうちに撮っているというのもありますが。
天満宮の入口に到着しました。
太宰府駅から近いのでとても便利です。
あまりに有名な「菅公さん(菅原道真)」を祀った天満宮です。そもそも天満宮というものが、菅原道真を祀ったものでありますが、京都の北野天満宮と並んで、日本の天満宮の総本社であり、とりわけここは道真の霊廟として信仰の篤いところでもあります。
もうすぐやってくる初詣の時期には全国から200万人以上、年間にすると約850万人もの参拝客で賑わうという事で、初詣では十指に入る程の規模で、福岡県では最多になると思われ、調べる度毎にそのすごさを感じます。
●紅葉
訪ねた時期が11月26日という事もあって、紅葉真っ盛りでした。
赤はもちろん、緑や黄色の木々と様々な色模様をなしていて、そういう意味での観光としては申し分のない時期でした。紅葉時期の訪問はおススメです。
秋に行われる「神幸式大祭」の御旅所になる建物です。
9/20~25に行なわれ、道真の霊を慰めると共に、皇室の安寧や国家平安、そして五穀豊穣を祈る大切な祭りといいます。
周りがぐるっと囲まれている感じでポツンと置かれているのがなんとも印象的な建物でした。
折しも11月、大相撲九州場所の時期でもあったせいか、力士や部屋の幟が立ち並んでいました。
東風吹かば…という有名な詩の歌碑がありました。
京都から大宰府への赴任時に歌ったものとされ、いわゆる左遷された時のものとして有名な詩です。道真は901年にこの人事に従って赴任し、亡くなったのが903年という事で、失意の晩年といわれますが、昔からそのような権力志向というか序列争いというか、そういうものがあったのですね。
とされているのが、こちらです。
この石鳥居は今から約700年前の南北朝時代に造られたと推定されています。
太宰府天満宮といえば朱色が目立つところですが、ここへ来てようやく朱色に出会えました。
この朱色の欄干は途切れつつも長く続いていました。
というのも三つの橋が架かっていて、それぞれが「過去」「現在」「未来」を表すのだとか。
朱塗りの橋が架かっているのは、この池がある為です。
「しんじいけ」と読み、「心」の字をかたどったものとされ、ここ以外にも日本に何ヶ所か同様のものが見られます。
「しがしゃ」です
重要文化財に指定されている建物です。大宰府天満宮で重要文化財に指定されている建物は本殿とここだけだそうです。
1458年再建とあり、その際には黒漆と金製金具をふんだんに使っていたといいます。道真の頃より海外貿易が盛んであったこの地、当時は当然のように輸送手段は船しかなかったので、海上安全の神として海の神を祀っていたといいます。
「ほうもつでん」です
実に5万点もの宝物を所有している「宝の山」です。
入口はこの広く見える正面ではなく、サイドに見える狭い側の方となります。
大人料金¥400と有料です。
池に沢山の丸いカップケーキのようなものが浮かんでいて、なんだこれは??となりましたが、この正体は
「花ショウブ」
だそうです。
この時は全然それらしい姿が見られなくて、灯籠流しのように何か浮かべてるのか?と勝手に思っていました。(笑)
なんと、遊園地がありました!
大宰府天満宮の境内東側30,000㎡の敷地を無償貸与を受けて造られたといい、その開園は1957年と古く、西日本で初めてジェットコースターが導入された所だそうです。
天満宮の男鹿楚歌な雰囲気が続く中で突然にこのようなパステルな入口に出会うそのギャップは激しいものがあります。神社からの遊園地ですから。
中には入りませんでしたが、ちょっと一コマを。
いかにも大人が行きそうな天満宮という場所と、いかにも子供が行くこのような遊園地が半ば同居しているエリアって対照的でなかなか良いですね。
大宰府天満宮は遊園地もあれば博物館もあるという実にバリエーションに富んだエリア構成がなされています。
東京・京都などの国立博物館が美術系なのに対して、こちらの九州のものは歴史学系の博物館とされています。
この曲線状にせり上がる屋根がデザインとしてなんともインパクトがあります。
2005年開館、という実に新しい博物館で、国立博物館としては1897年の京都国立博物館以来の新しい国立博物館だそうです。20世紀に新規でできた国立博物館がひとつもない、という事実もまた驚きでしたが。
大宰府天満宮の真傍にあるというロケーションから元日から開いているそうです。博物館が元日開いてるとはこれまた驚きです。
最後の写真にしてようやく出てきたこの赤色の本殿です。
いかにも太宰府天満宮、という感じの象徴的な建物で、これを見ないと太宰府天満宮行った気がしない、というか普通に見るでしょ、という感じですが。
九州を代表するといっても過言ではない、この荘厳な神社、一度は目にしたいと思ってやって来て本当に良かったと思います。今度は木組みのスタバへ行かねば(笑)
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