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2021年1月16日 (土)

人生で大切な事はすべて「太陽にほえろ!」が教えてくれた

久々に記事を書きますが、今回は昭和刑事ドラマの金字塔「太陽にほえろ!」を語ります。

フィクションのドラマな訳ですが、そのフィクションが人が人生を送る上で「大切なこと」を教えてくれました。

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「太陽にほえろ!」といえば、14年4ヶ月の放送期間で、実に11人もの殉職者を出し、登場人物が死んではまた新たな人物を登場させ、「殉職」という形で卒業させ、その殉職を刑事ドラマの定番にしたドラマでもあり、いわば「殺しまくった」ドラマでもありましたが、それが故に「命の大切さ」を教える教育ドラマでもあったと思います。殺しまくる事で命を大切さを説くなんて二律背反のような気がしますが、後の刑事ドラマのような「バンバン撃ちまくって殺しまくる」ドラマでは決してないのです。「人の命は何よりも重い」その大前提の上に、貴重な犠牲があった、そんなドラマでした。

ここではこのドラマがどんな事を教えてくれたのか?を並べ立てたいと思います。

①命の大切さ

これは先程来書き連ねていることに他なりません。

後発の某刑事ドラマでは犯人射殺してスッキリ事件解決でエンドを迎えたりしますが、このドラマでは犯人射殺はその刑事に「重い十字架」となってのしかかります。

犯人射殺は新人刑事が成長していく上での登竜門的テーマとなり、正代新人刑事マカロニ(演:故・萩原健一)は第20話「そして愛は終わった」で、「撃つ気はなかった」と何度も死体に泣きじゃくり、「俺刑事辞めたーい!」と絶叫しました。若い刑事に進退を考えさせるほど、ひとつの命を消すことは重い事だった訳です。続くジーパン(演:故・松田優作)も第76話「おふくろ」で、車のトランクから飛び出して犯人を射殺、事件は解決したもののなんともやりきれない結末でした。更にテキサス(演:勝野洋)も第177話「海に消えたか三億円」で、心を通い合わせられたであろう犯人の突然の凶行にやむを得ず発砲し射殺、ボスに背を向けて「死なせないでやりかったです」と静かに泣いていました。その後も同様のエピソードがいくつか登場し、犯人射殺はきれいな終わり方ではない、事を強調していました。

更には弱者に対しての命の大切さを説いたり、そんなシーンを垣間見せたり、というエピソードもいくつもありました。

持ち金がなくなり「いのちの電話」をかけて死のうとしていた青年の命を救う回(第247話「家出」)があったり、銀河鉄道の夜になぞらえて先に死んでいった少年の後を追って死のうとする友だちの少年の自殺を懸命な説得によって食い止める回(第301話「銀河鉄道」)など、犯人らしい犯人が存在しない、それでいて死のうとする人物の命を救う回がいくつもあり、単純な刑事ドラマの枠にはまらない作品が数多く見られました。また520話「岩城刑事ロッキーにて殉職」というロッキー(演:木之元亮)の殉職回では、ロッキー山脈の大自然やそこに生きる小動物たちを守るため、投げられたダイナマイトを素手で掴んだ瞬間に、犯人に撃たれて命を落とす事になりました。人の命を守るだけでなく、自然や動物の命の重さまで描かれたといえます。

②愛

この番組のテーマは大きく2つ、先の「命」ともうひとつは「愛」だと個人的には思います。

愛といっても色んな愛があります。

恋人同士の恋愛、夫婦愛、家族愛…そんな愛にスポットを当てた作品が多く、サブタイトルでも「愛」のつく作品は数多く存在します。

愛すればこそ(第11話)、愛あるかぎり(第23話)、愛こそすべて(第138話)、愛(第187話)、愛の追憶(第258話)、愛と怒り(第279話)、愛の暴走(第358話)、愛の終曲(第426話)etc…

この中では第11話「愛すればこそ」は秀逸で、山さん(演:露口茂)が奥さんを目の前で人質に取られ、それを追っていく回で、犯人一味が小屋へ立てこもったところから、山さんに向かってかじられたリンゴ片を投げつけ、奥さんを助けたかったらそのリンゴを食え、と命じられ、一瞬はたじろいだものの山さんは、その泥まみれのリンゴ片を拾い上げ、そのまま食べるシーンが圧巻でした。刑事の妻が故にまた持ち前のシャイな性格が故に、山さんは奥さんに愛情をぶつける事があまりなかったように思われますが、このシーンは山さんの奥さんへの究極の夫婦愛が描かれていた、と感じずにいられませんでした。

ジーパン殉職回の第111話「ジーパン シンコ その愛と死」も「愛」のつくサブタイトルでしたが、こちらはジーパンとシンコの愛が遂に結実し、結婚を決めてシンコは退職の為辞表を出していました。しかし…そこへ事件で乗り込んだジーパンが不慮の事故に近い形で、必死になって助けた男の暴発した弾によって呆気なく殉職してしまい、愛を描いた後に無残にも死を描く、落差の大きいストーリー性もこのドラマの大きな特徴だったと思います。殿下(演:小野寺昭)の交通事故死(第414話「島刑事よ、永遠(とわ)に」)も、恋人が足を手術して日本へ帰ってくる直前に無残にも引き裂かれ、ゴリさんの殉職回(第525話「石塚刑事殉職」)も婚約者との結婚式の日取りを決めようとした矢先というシチュエーションでした。それによって益々愛の深さ、尊さを感じさせることになったと思います。

他にもいろいろとあります。勇気やチームワーク、人の道のようなことも教えられる要素がありました。それらを書いてると尽きないのでこの辺にしておきたいと思いますが、また機会があれば他のテーマについても書いてみたいと思います。

 

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