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2022年5月の3件の記事

2022年5月29日 (日)

俺たちのヒーロー列伝・その25 森田健作(1949~)

俺たちのヒーロー列伝・その24 渡辺裕之(1955~2022)

 

続いてのヒーローは…

 

森田健作(もりた・けんさく)さんです。

 

近年では、千葉県知事など「政治家」のイメージが強いですが、元々は「青春の巨匠」として、まさに「青春」の代名詞的な俳優であり、「青春」というワードで真っ先にイメージする俳優です。

それまでにも「青春ドラマ」はありましたが、それらは大抵教師が主人公で、青春時代を過ごす生徒たちとの交流を描いたものでした。

森田さんが革命的だったのは、その青春ドラマに「生徒役として主人公になった」事でした。

それからは「青春」というば森田さん、と真っ先に連想されるくらい、一時代を築き、また「いくつになっても青春」を実践されている方と思います。知事時代は苦難に満ちた表情が目立ち、大変厳しい状況でしたが、今はその知事も退任しています。

意外にも?サンミュージック所属タレントの第一号で、その後桜田淳子さん、松田聖子さんなどが所属する大手となっていきます。

 

そんな森田さんが演じた役柄で、個人的にヒーロー性を感じたものを挙げていきます。

 

「おれは男だ!」/小林弘二

1971(昭和46)年2月~1972(昭和47)年2月まで放送された学園ドラマです。

この作品こそこのドラマのまさに彼が「青春の巨匠」として名を上げる作品であり、そのまま彼の俳優として代表作的に取り上げられる事となる作品です。

そんなドラマですが、実は個人的にはあまり見れていないドラマで、元々女子高だった女性ばかりの高校に、男として転校してきて、男性は数が少ない事もあり圧倒的不利で、男性の権利向上といわんばかりに彼が演じる主人公が剣道部を立ち上げる話、というのは知っていますが、断片的にしか見た事がなく「吉川くぅーん」というのは見ましたが、あとは剣道に打ち込むシーンぐらいしか記憶にないですね。

このドラマの主題歌「さらば涙と言おう」が大ヒットして、歌手としても実に28枚もシングル曲を出しているのが意外な事実?でした。10枚程度かと思っていましたが、この曲がなんと6枚目であり、以後80年代、90年代、00年代にも少ないながらシングルリリースを行なっていました。

このドラマと並行して「青春を突っ走れ!」(1972年)に主演、またこのドラマの成功を受けて続編的に「おこれ男だ!」(1973年)に主演して、「青春」スターの名を確固たるものにしていきます。

また、このドラマの後番組は村野武範さんか主演した「飛び出せ!青春」で、再び教師モノに戻りますが、青春ドラマが大いに隆盛した時代となっていきました。

 

「気まぐれ天使」/榎本一光

1976(昭和51)年10月~1977(昭和52)年10月に放送された、石立鉄男さん主演のいわゆる「石立ドラマ」末期の作品です。

昭和40年代はほぼ学園ものの主人公、という立ち位置でしたが、昭和50年代に入ると脇へ回って、存在感を見せる事が多くなってきました。

ここでは主人公・加茂忍(演:石立鉄男)の相棒的な後輩役として出演、石立さんにいつも「エノ!」と呼ばれていて、後に「教師びんびん物語」(1988年)で田原俊彦さんが野村宏伸さんに「エノ!」と呼ぶんですが、個人的には「エノ!」といえば、ここでの森田さんのイメージですね。

エノはエリートで、先輩である忍の上司として副部長になり、また家も裕福ですが、忍には義理堅く、人間的な礼儀や優しさもちゃんと持っていて、童話作家として社業はそこそこにする忍の事をに過渡期にかけていました。いつもピシっとスーツを着こなしていた姿が印象的でした。

最終的には、後期のマドンナとして登場した酒井和歌子さん演じるバイくで出勤する「部長」と、この榎本が恋仲になり、主人公の忍は失恋をする格好になりますが、それが不幸な結末にならないところが、この手のドラマの良いところでもありました。

 

「必殺からくり人」/仕掛の天平(てんぺい)

1976(昭和51)年7月~10月に放送された「必殺」シリーズの1作で、それまでの必殺シリーズ7作はほぼ2クールの作品で定着していましたが、この作品が8作目にして、初の1クール(13話)作品でした。

初の時代劇出演で、必殺シリーズではおなじみの「殺し屋」役に起用されました。

山田五十鈴さんが主演で、緒形拳さん、芦屋雁之助さん…という重鎮に囲まれての「若き殺し屋」天平を演じていました。

必殺シリーズでは、初期こそ沖雅也さんや宮内洋さんなど「若くてイキのいい殺し屋」の立ち位置の方がいましたが、その後年齢層が上がり、華麗な殺しかごつい男の豪快な殺しが主流となり、久々に走ったり飛び蹴りしたり、という若手らしい殺し屋として活躍をしていました。血気盛んでエネルギーに満ち溢れた、という若さを前面に出したタイプではないですが…。

何よりその殺しのシーンが印象的で、彼が演じる「天平」は花火職人で、相手と格闘しながら口で噛んで封を飛ばし発火させた花火玉を相手の口の中に入れて、すかさず口を塞ぐと、相手の胃袋の中で花火が爆発するレントゲン写真が出てくる、という、必殺の中でも特に印象的な殺し技としてよく紹介されます。

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この作品はラストにつれてハードな展開となり、ラスト2の話で緒形拳さん演じる「時次郎」が、私怨による単独の暗殺行為に失敗して自爆死し、また最終回で敵の闇組織と真っ向から対立し、まさに全面戦争となり、殺し屋役を演じた全員が「殉職」します。

彼の演じた天平は、寝ていたところを敵組織に急襲され、住処が花火で吹き飛ばされ、爆風の影響で失明してまいます。一緒にいたへろ松(間寛平さん)のナビゲートで、失明しながらも襲ってくる敵を斬りつけて命だけは助かりました。その時に叫んでいた「へろまつぁ~という発音が青春ドラマでの叫びにとてもよく似ていて、彼のモノマネをする人は大体、この語尾を捉えているように思います(笑)

その後、天平はへろ松のサポートを得て、敵組織の屋敷に乗り込む時に、へろ松を巻き込みたくない為、強引に彼を引き返させ、火のついた松明と花火玉を持って単身敵屋敷に乗り込んでいきます。やはり青春スターですね、そこで助かったからと引き返さない(笑)

目の見えない状態で敵屋敷に乗り込むので自爆覚悟な訳ですが、取り囲んでくる敵に「曇を出せぁ~!」と何度も叫びます、これまた青春の絶叫(笑) 「曇」というのは敵組織の頭目の名前です。敵は斬りつけようとするも、大暴れする天平に手が出せず、いつ花火玉に火がつけらるか分からず迂闊に近づけない状態でした。そうしながら中へはいっていきますが、何せ目の見えない状態で、土間からの段差でつまずき転倒、そのまま花火玉が大爆発を起こし、やがて声も音も聞こえなくなりました。最初見た時は失明の中、敵に取り囲まれ無残に斬り殺されていくのかな、とハラハラしていましたが、死に様の分らない殉職で個人的にはホッとしました。

ちなみに彼は数年後「銭形平次」という18年も続いたロングラン時代劇の一時期(1979-81年)には同心役として出演しますが、殉職による卒業降板となり、時代劇レギュラーでは後述含め大抵殉職してる印象が強いです。

 

映画「黄金の犬」/

1979(昭和54)年公開の映画で、タイトル通り犬を中心にストーリー展開がなされるもので、この当時テレビドラマでも「炎の犬」「太陽の犬」など類似作品もよく放送されていました。

飼い主と犬がはぐれて、犬の帰巣本能をもとに行方を探して行く中で、犯罪組織にぶつかり、その犬や人が命を狙われるというサスペンスが基本フォーマットです。

ここでは主演の鶴田浩二さんが演じる刑事の部下役で、勇猛果敢に犯人を追い詰めるも、その犯人(地井武男さん)に無残にも銃弾を何発も浴びせられて殉職してしまいます。

 

「大岡越前」/蕪木兵助

1970(昭和45)年から「水戸黄門」と交互に放送される事の多かった人気時代劇で、森田さんの出演は1984(昭和59)年スタートの第8部から1990(平成2)年スタートの第11部と1991(平成3)年スタートの第12部の1話のみという形です。

当初のこの番組の同心は村上源次郎(大坂志郎さん)というベテラン同心と若手が代る代わる出ていた感じで定着せず、1978(昭和53)年から和田浩治さんが演じる「風間駿介」が中堅どころとして定着するようになり、駿介がややベテランになってきて、当初の駿介の立ち位置にこの兵助が収まった格好です。

当初は新米扱いでしたが、その後後輩同心も登場し、先輩も後輩もいるまさに「中堅」として活躍し、風間駿介を演じていた和田浩治さんや村上源次郎を演じていた大坂志郎さんが相次いで亡くなったという背景もあり、彼の演じる蕪木の存在感が大きくなっていった事もありました。

そういった大人の事情が大きく作用しながらの出演でしたが、最終的には彼自身が政治家へ転身する事がキッカケで降板となりました。

最終作となった第12部の初回のみ出演し、この時はその前に密偵として「猿(ましら)の三次」を演じていた松山英太郎さんも若くして亡くなられた事があり、三次の殉職シーンを過去映像の編集で流し、後半は森田さんのシーンでした。

かねてより惚れていた後輩同心の姉と晴れて結ばれるという中で、事件が発生し、襲われた女性を庇う為に敵に取り囲まれ勇猛果敢に戦うも、無残に斬られまくってしまいます。そこでは絶命せず、伊織(竹脇無我さん)の治療が始められ、そこで大声を上げて痛みに耐え、「あるいは助かるのでは?」と思いましたが、大岡越前(加藤剛さん)ら多くの関係者に看取られながら死を迎えました。

時代劇というスタイルに変わっても、やはり彼は青春スターでした。そして死ぬ役も多かった…。

 

その後は政治家に転身して…となりますが、俳優として見ていたい人なので、千葉県知事を退任した今、もう一花俳優として咲かせてほしいな、という思いはあります。

 

2022年5月21日 (土)

多分死ぬまで思い出せない昔のドラマ(教えて)

さて、今回は少々違うことを書きます。(知恵袋に書けよって話ですが…)

 

最近はYoutubeの普及で?昭和のCMなど、

「子供の頃見たきりで、一生見れないと思っていた」ものが見れるようになり、

「この時代まで生きてて本当によかった!」

となるのですが、それでもなかなか表出しないものがあります。

個人のビデオにないものや、再放送がされないものは、まずそうですね。

 

ものすごく個人的な内容になりますが、自分の脳内に残っている超断片記憶のみで

「どうしても思い出せない」昭和ドラマについて2つ挙げたいと思います。

もしこれを読まれて「ああ、あれじゃない?」「それは、○○というドラマだよ」

言い当てられる方がいるとすれば、一生「神」として崇め奉りたいと思います(笑)

 

①昭和のお昼のドラマ

いわゆる「昼ドラ」でした。

1970年代末期(78、79年頃?)、1980年以降ではない記憶ですが、

フィルム作品で、多分その年の夏休み~秋のはじめ頃に見た記憶です。

「しげる」という10歳くらいの少年が、主人公またはかなり重要な役柄だったと思います。

その少年が、何かの理由でバックレたような感じになり、父親が「しげる」を追いかけますが、

父親は、積んであった丸太(他のものかもしれませんが)が崩れて下敷きになり重傷を負いました。

瀕死の重傷を負い、床に臥せる父を「しげる」はこっそり見舞いに行きますが、やがて父は亡くなります。

その父の役は、前田吟さんかそんな雰囲気の方でした(小学校低学年当時のイメージにつき分からず)

 

昼ドラでも「愛の劇場」ではないように思います。東海テレビ枠でもなく、

「ライオン奥様劇場」っぽい勝手なイメージですが、タイトルやキャストを調べてもそれらしい感がなく、

それほど詳細情報もなく、40年以上経った今も上記の記憶のみで思い出せずにいます。

これは絶対放送されることがなく、この世から何もかも消え去ってしまう、あるいはもう当時の映像が残っていない

かもしれない、と思いますが、昭和50年代の昼ドラの映像って全部残ってるものでしょうか?

まさか自分が夢で見た勝手な幻、ではないと思いますが、この事を思い出す度、モヤモヤします。

今やっとこの事を活字にしました。

 

②70年代末期ゴールデンタイムのドラマ

これはもうオープニングの一部しか記憶にないので、余計手掛かりがないのですが…

手掛かりはたった一つ。

オープニングで♪トットゥルー というコーラスが入り、その後、♪タンターンタンという音が入り、

これを二回繰り返した後、♪トットゥル- トゥトゥ トゥルルットゥルー トツトゥルットゥ

という感じのコーラスがメロディーにのって、そのままCMに入る、そんな感じでした。

一連の流れで表すと、

♪トットゥルー (♪タンターンタン)

♪トットゥルー (♪タンターンタン)

♪トットゥル- トゥトゥ トゥルルットゥルー トツトゥルットゥ

となります。

おそらく20時台のドラマで、TBSかフジテレビ、曜日は火曜か水曜

だったように思います(まず金曜ではないです)

オープニングというか、番組の前振りみたいな感じで、いつも同じ画面のそのシーンがありました。

定刻にそのシーンが入って15秒ほどで終わり、再度CM、その後本編みたいな。

これかな??と思う作品はいくつかあります。

「おおヒバリ」(北大路欣也さん主演)

「青春諸君」(古谷一行さん主演)

この2つのどちらかかな?と思いますが、OPが見れず確証が得られずです。

「青春諸君」は、この続編にあたる「青春諸君・夏」(田中健さん主演)の方を

平成になってから見た事があったのですが、本家の方を見た記憶がなく不明のままです。

古谷一行さんの出ていたビデオ映像の、ちょっと楽しい系のドラマだったように思います。

Youtubeにあがってこないかな??見れたら卒倒するかも?ですが。

 

※手掛かりがないのですが、「青春諸君」のTVガイド写真がありました。

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これを見て、作品を特定される方がいたら、本当に心から尊敬致します。

 

 

 

2022年5月 7日 (土)

俺たちのヒーロー列伝・その24 渡辺裕之(1955~2022)

俺たちのヒーロー列伝・その23 天知茂(1931~1985 )

 

続いてのヒーローは…

 

渡辺裕之(わたなべ・ひろゆき)さんです。

 

つい先日の訃報には大変驚きました。

いつかこのブログで記事にしようと思ってはいましたが、こんなに早く記事にしたくなかったのも正直なところです。

あまりに衝撃でしたが、自分が見てきた限りで、彼にヒーロー性を見出した役柄をいくつか挙げて哀悼の意を表したいと思います。

 

映画「オン・ザ・ロード」/富島哲郎

1982(昭和57)年公開の映画で、同時上映があの「転校生」です。「転校生」といえば「おれがあいついであいつがおれで」という山中恒さんの有名作品を映画化したもので、男女で互いの身体が入れ替わってしまったという、この有名作と同時上映だった訳です。

渡辺氏のデビュー作ですが、この映画を見たのは10年以上経ってからレンタルビデオで見ました。

白バイ警官の役ですが、冒頭で追跡中にスクーターとの接触事故を起こして、後日その被害者女性に謝罪に行ったところ、姉と車で鹿児島まで向かっているという事で、これを追跡するというものでした。その長い追跡で、所在不明の白バイが1台発生したというので、警察組織を挙げての大追跡劇、というのがあらすじです。

その追跡劇(本人からすれば逃亡)で、警察をいわば敵に回す格好で、周囲の市民から喝采を浴びていたのを思い出します。

 

CM「リポビタンD」/

個人的に渡辺氏を初めて見たのはこのCMです。

これまで何度もこの「列伝」を書いてきて、CMを取り上げたのは初めてと思いますが、このリポDに関しては、そういう「ヒーロー」を見出すCMだったと思います。

1977(昭和52)年に勝野洋さんと宮内淳さんの「太陽にほえろ!」コンビでスタートした毎回体を張ったこのシリーズで、勝野さんは継続出演しながらコンビが代わっていき、宮内さんに代わって真田広之さんが登場したと思ったら短期間で交代となり、1982年に登場したのが渡辺裕之さんで、自分は当時小学生でしたが「誰これ?」となりました。たぶん新聞の広告欄でその名を見て知ったんだと思います。今思い返すと勝野さんのフォロワー的な若い人、みたいな捉え方をしてたように思います。とにかく体を張ったハードな色んな事にトライされていました。

このCMは10年以上も務めていて、その期間中にブレイクした事もあってか、勝野さんが勇退後も野村宏伸さんと組んでたりもしていました。末期にはすっかり肉体派俳優のイメージもついていたように思います。肉体派俳優的な役柄はあまりやっていなかったように思いますが…

 

「特捜最前線」/的場刑事

肉体派の俳優でありながら、あまりそのような作品で見かけなかった渡辺氏でしたが、昭和の長寿刑事ドラマでこの作品にだけは出ていました。それもゲストでなく、といって正式なレギュラーでもありませんでしたが、1985(昭和60)年当時大滝秀治さんが演じていたおやじさんこと船村刑事の代打で4話のみ出演していました。この出演の経緯が分かりませんでしたが…。

当時はもうリポDのCMでおなじみとなって2、3年も経つ頃でしたが、それ以外の知名度があまりなく、「特捜最前線」だけにアクションを遺憾なく発揮した訳でもなく、いつの間にか出てきていなくなった感じでした、チラッとは見ましたが記憶にないです。後から見るとデビューから数年の20代の頃の髪型が中途半端だった記憶はありました。長髪でもなく、きりっとした髪型でもなくというところで。

 

「愛の嵐」/川端猛

東海テレビ制作の昼ドラマの「嵐」三部作の初作で1986(昭和61)年に放送され、主人公・ひかる(田中美佐子さん)とのラブストーリーが話題となりました。幼少期からストーリーが描かれていることもあって、2人とも途中からの登場で、全体の2/3程度の話数の出演でした。

渡辺氏はこの作品ではブレイクまではいかず、田中美佐子さんがブレイクした作品、と個人的には思います。それでもこの作品で渡辺氏の知名度はある程度上がったのは確かです。

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昼ドラという性質上か、男女の恋愛ものである場合、女性が主人公となり男性がフォロワー的に準主役になる事が多く、ここでも田中美佐子さんが主演で渡辺氏が準主役の扱いでした。また戦時中が舞台の「時代もの」でもあり、ひかると猛は対等な関係でなく、猛はひかるを「お嬢様」と呼ぶ、そんな関係性でした。そんな中でのラブストーリーがまた主婦層の感情を揺さぶったのでしょうか。そういう意味では主婦層のヒーローだったのかもと今にしてみれば思います。

 

「華の嵐」/天堂一也

1988(昭和63)年に放送された作品で、「愛の嵐」の成功を受けて制作された(と勝手に思っている)作品です。

この作品こそが、渡辺氏を一気にスターダムに押し上げた作品と思っています。

ヒロインは田中美佐子さんから高木美保さんへ代わり、この高木さんとの黄金コンビが1980年代末期の昼ドラを大いに盛り上げました。

劇中で「お嬢様」の高木さんが発した「ごきげんよう」は流行語になり、小堺一機さんの「ごきげんよう」の番組名はこのセリフからとられたといいます。

実際、当時我々は高校生でしたが、そのクラスでも「ごきげんよう」とあいさつするくらい、世に浸透していました。学校が早く終わってこの昼ドラが見れた時には、前日のストーリーを話し合ったりして、主婦層どころかあらゆる世代を巻き込む昼ドラブームの時代がそこに確かに存在し、その中心にこの渡辺氏の存在があったのです。

ここでは、「愛の嵐」のひかると猛のような主従関係でなく、華族のお嬢様と一般庶民という関係性でした。

三部作で必ず共通するフォーマットとして、渡辺氏とヒロインの恋模様があり、でも離れてしまい、これまた渡辺氏と共に「嵐」三部作すべてに出演している長塚京三氏が必ずヒロインと結婚する(「夏の嵐」を除いて)が、結局は破滅し渡辺氏とヒロインが最終的に結ばれるという、ある程度バレバレになっても見てしまう、そんな中毒性がありました。

ここで演じた天堂一也は、正義感の強い男で、また長塚氏が演じた「朝倉」に対して激しい敵対心を持ち復讐に燃え、しかし互いに好きになった相手・柳子(高木美保さん)がよりにもよってその浅倉と結婚するという…。

そして朝倉はヤクザを使って地上げを進め、天堂のもとにもその手が伸び、この行きがかりで天堂が結婚した妻(岩井友見さん)が殺されてしまうという…そして天堂はより一層「朝倉許さん」となり朝倉を叩き潰す決断をするのですが、かつて愛し合った相手は朝倉夫人となっていて敵対してしまっており、すっかりその妻となった彼女は「夜叉夫人」と揶揄されるようになります。

徒手空拳の天堂が、華族の朝倉家に裸一貫で立ち向かうのを後押ししていた黒沢年男さん演じる飛田組のカシラが男気があって、またカッコ良かったです。

最終的にはその夜叉夫人は目覚め自分の愚かさを悔い、朝倉は自決し、天堂は朝倉と別れた柳子と「金の鳴る丘」の建設に奔走し、子どもたちと幸せに暮らす事になりましたとさ、で物語はハッピーエンドします。

すっかり筋を書き連ねてしまいましたが、この愛と復讐に生きる男を好演して彼の知名度は一気に上がりました。

 

「さすらい刑事旅情編」/神田真二

人気を博した「華の嵐」終了直後の同じ1988(昭和63)年10月~半年間放送された刑事ドラマで、最終的に1995(平成7)年まで7作つくられた人気作品となりましたが、その初作のみレギュラー出演していました。

おそらくブレイクしなかったら回ってこなかったであろう役で、ようやく「刑事ドラマに渡辺裕之がレギュラー出演する」と思って、カッコいいアクションを期待していましたが、前番組「はぐれ刑事純情派」の流れを汲む人情刑事ドラマでした。多少走るシーンはありましたが、彼のキャラを活かしきれなかった感が自分にはありました。

駅の分駐所が舞台で、宇津井健さんが主役として警部に据えられましたが、実質は三浦洋一さん演じる香取刑事が主人公で、その周りにベテラン刑事や若手刑事がいる、というのが全7作でのフォーマットでした。全作通して、出てくる刑事は三浦氏の先輩か後輩かでしたが、渡辺氏の演じる神田は唯一、三浦氏と対等の役柄でした。

今後、この二人のバディもの的になっていくのかな、と思って続編の報が入った時にキャスティングを見たら渡辺氏が外れていて、代わりに高木美保さんがレギュラー入りしたのはビックリしました。

 

「夏の嵐」/結城一馬

1989(平成元)年に「華の嵐」で大人気を博したのを受けて制作された完全な二番煎じ的作品です。

高木美保さんとの主役コンビが再登板、という事で、お昼のドラマにもかかわらず大いに注目を浴び、また敵役も同じ長塚京三氏で、今度は高木さんの兄役という形での血縁者を演じました。

音楽も当時新進気鋭だったG-クレフが起用されるなど、その意欲の凄さを感じた作品でもありました。

結城一馬という、天堂一也から頂いた役名で、やはり長塚氏演じる南部家という華族に激しい恨みを抱き、しかし恋心を抱いたのがよりにもよって南部の妹という…。やがて戦争が二人を割き…というのも「華の嵐」とおんなじです。

華の嵐との違いのひとつで、一馬は刑事という職業をもち、南部と対峙するストーリーが描かれ、その中で拳銃を突き付けるとかちょっとしたアクションもあったりしました。

黄金コンビによる安定したストーリー展開は、分かり切ってても見てしまっていた訳ですが、最後になるにつれあまりに二番煎じ度が高くなっていったのが少し残念ではありました。

 

その他、役どころありますが、書き連ねられるほどみていなかったので割愛しますが、1990年頃は「刑事貴族」あたりに主演しないかな?と思っていましたが、郷ひろみ氏→水谷豊氏になって、「もうないか、残念」と思った覚えがあります。

21世紀にはVシネマで活躍されていたようですが、TVの刑事ドラマで思う存分アクションする役柄を見てみたかったものです。

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