2023年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 生活と思い出と世の中と(1988年②) | トップページ | 生活と思い出と世の中と(1987年①) »

2023年7月30日 (日)

生活と思い出と世の中と(1988年③)

遡って振り返る、「生活と思い出と世の中と」。51回目は1988(昭和63)年の第3回です。

当時見たドラマ、聴いた音楽などを中心に綴っていきます。

 

●ドラマ


※前年から放送されていた作品は、前年の記事に譲ります。

 

「NEWジャングル」

 …前年放送された「ジャングル」の続編として放送され、ほぼ同じメンバーで続きましたが、大きな変更点は新人刑事が登場した点で、成田浩平刑事役の江口洋介さんが新人刑事役で大々的に売り出され、OPもキャスト紹介以外のシーンでも彼のみが頻繁に登場し、かつての「太陽にほえろ!」のマカロニ刑事のような実質的主人公として売り出された感がありました。
 しかし浩平や江口さんの直接のブレイクにつながらないまま、結局は群像劇的な作風となり、1月にスタートして9月初めには呆気なく終了しました。江口さんが人気を得たのはロン毛にした、後の事となります。

「教師びんびん物語」

 …前年放送された「ラジオびんびん物語」のスピンオフ作品であることはあまり知られてないと思いますが、ある意味での続編です。

 田原俊彦さん、野村宏伸さんのコンビは変わらず、しかし「ラジオ-」よりかなり人気が出て、「ラジオ-」はすっかり忘れ去られた形で、この番組は大ブレイクししました。この二人はそれまでも役者として恵まれた部分はあったと思いますが、この番組で俳優としてのある程度の地位を得たと感じました。

「もっとあぶない刑事」

 …昭和61年から1年間放送された「あぶない刑事」は終了後映画が2本製作されるなど大人気が止まらず、1年ぶりにテレビドラマとして復活しました。10月より放送され、翌平成元年3月まで半年間放送されました。
「あぶない刑事」と全く同じOPで、EDテーマは違いますが、基本同じキャストで放送されていました。
 前作が21時台で、今作はかつて「太陽にほえろ!」が放送された金曜20時の時間枠で、作風が20時向けというかマイルドになっていました。
 舘ひろしさん、柴田恭兵さんが互いの出演CMの飲料を飲んで「いけるねー!」とやってたり、仲村トオルさんは服装がカジュアルになっていました。

 この作品の後に「○○○あぶない刑事」と色々パロディーが作られたのも、この番組の影響と思われます。

「ニュータウン仮分署」

 …かつての「私鉄沿線97分書」の時間枠、テレビ朝日系の日曜夜9時に似たような作風で放送された人情刑事ドラマ。
  岩城滉一さんが主演した刑事ドラマで、清水宏次朗さん、柳沢慎吾さんなどイキのいい若手も出ていましたが、人情ものでした(笑)
  古尾谷雅人さんは「私鉄沿線-」にも出演していましたが、役名も同じ「功」(本城功→堀内功)で、同じような役柄でした。
  江本孟紀さんが捜査主任的な役どころ出ていたのが、岩城さんの主役と共に意外キャストでした。
  毎回オープニングで、キャストが回替わりでその時の世相や近況など交えてトークしていたのはそれまでの刑事ドラマにはないもので、それも刑事役としてではなく、俳優としてのコメントだったのがまた斬新でした。(「岩城滉一です。今日は○○の日、xxxxなもんですねぇ」的な)

「ザ・ディーラー」

 …ジュリーこと沢田研二さんがディーラー役で出演した短期連続ドラマ。主題歌もジュリー自身が歌っていました。

「ザ・スクールコップ」

 …大映テレビ末期の1時間ドラマ。大げさな独特のナレーションで始まる最後のドラマ、だったように思います。
  闇の潜入捜査班の物語で、主役は三浦洋一さんと意外ですが、伊藤かずえさんを中心に大映の常連キャストが顔を並べていました。
  前作「プロゴルファー祈子」からビデオ映像となっていて、そのへんがちょっと…という感じが個人的にありましたが、この頃ぐらいから、フィルム作品のドラマが目に見えて減ってきたなと感じたものでした。

「はぐれ刑事純情派」

 …前年の「大都会25時」から刑事ドラマ枠として始まった、今も続くテレ朝系水曜21時の刑事ドラマ枠ですが、この後「ベイシティ刑事」と続くも視聴率的振るわず、人情刑事ドラマ路線に舵が切られ、当時「必殺仕事人」のレギュラー枠が終了した藤田まことさんを主演に据えて制作されました。
  ベテランの藤田さんと当時人気を博していた若手ホープの木村一八さんとのコンビが斬新で、それまでの作品と違って「当たり」、2005年までの長きにわたりレギュラー枠は続いていくことになりますが、その記念すべき初作として放送スタートしたのがこの年でした。

「さすらい刑事旅情編」

 …「はぐれ刑事純情派」のヒットを得て、下半期の2クールにはまた違った刑事ドラマとして制作され、鉄道警察の分駐所に勤める刑事たちの活躍を主軸に、電車や鉄道設備、各地の旅情的な面も描きながら、制作されたドラマでした。
 主演者は宇津井健さんでしたが、実質主人公としては三浦洋一さんで彼がストーリーテラー的な役目も果たしていました。この初作のみ、渡辺裕之さんが三浦さんの相棒的役柄で刑事役をやっていましたが、アクションはあまりなく、また1作のみで降板となりました。
 上半期の「はぐれ刑事純情派」に続いてヒット作となり、以後上期「はぐれ刑事-」下期「さすらい刑事-」で半年ずつ流す形で7年間続くロングランヒットとなりました。

「長七郎江戸日記」

 …昭和61年に3年間の放送を終了した「長七郎江戸日記」から1年間「銭形平次」の放送を挟んで放送された続編です。

  翌平成元年9月まで7クール放送され、このシリーズでは友吉を演じた宮川一朗太さんや沢木兵庫を演じた三田明さんの殉職劇があり、また最後には後期に登場した高木美保さんのお銀も殉職した、「長七郎-」史上もっともハードなシリーズでした。
また同じく後期に良き理解者役として竜雷太さんが町医者役で登場し、史上最も人の入れ替わりの激しい作品となりました。

「暴れん坊将軍Ⅲ」

 …長七郎江戸日記にも似ていますが、前番組「若大将天下ご免!」を挟んで「暴れん坊将軍」の3作目として1月からスタートしました。
 こちらは1990(平成2)年9月までの2年9月間続きましたが、前2作のように4年以上は続きませんでした。
 め組の頭の妻「おさい」が春川ますみさんから浅茅陽子さんに交代となりました。
 御庭番には左源太(三ツ木清隆さん)が登場しますが、1年余り活躍後翌年には壮絶な殉職を遂げる事となります。

 またCM前アイキャッチの音楽が、本作から変わりました。

「水戸黄門・第18部」

 …この作品では大きな変更があり、まず助さん役がそれまで約17年演じてきた里見浩太朗さんが遂に交代、新・助さんにはあおい輝彦さんが登場しました。
  そして更にはスタート当初からずっと同じだった主題歌のアレンジが遂に変更になり、少しマイルドな感じになりました。
  歌のキーもぐっとあがり、それまでの伊吹吾郎さんの歌唱が低音から急に高音になって驚きました。

▼三代目・助さんのあおい輝彦さん

Dscf0016

「太陽の犬」

 …かつて放送された「炎の犬」などの犬をストーリーの中心にしたドラマで、犯罪のカギを握るペンダントを託された飼い犬が、犯人たちに命を狙われ続けながらも、やがては野生に帰っていくまでを描かれた作品です。主演は犬の飼い主である少女役の坂上香織さんで、その母親役を中田喜子さんが演じていました。犬が狙われる事件を追う刑事役として小野寺昭さんと石田純一さんが演じ、ヒロインを守る良き理解者でした。犬を狙う犯人一味の中に大地康雄さんもいて、当時は「大地常雄」と名乗っていました。

「ノンちゃんの夢」

 …NHK連続テレビ小説の上期作品で、藤田朋子さんが主演しました。

  お母さんが丘みつ子さんで、もう大人の母親役なんてやるようになったのか?と思ったものでした。
  妹役が西村知美さんでした。今回振り返るまで意識していませんでしたが、高知県が舞台だったのですね。
  相手役は山下真司さんでしたが、この直後にプライベートで結婚式を挙げる予定も、自粛モードで式を延ばしたか自粛したか、そんな報道があったように記憶しています。

「純ちゃんの応援歌」

 …NHK連続テレビ小説の下期作品で、山口智子さんが主演しました。
  後に結婚する唐沢寿明さんが弟役で出演していました。相手役は高嶋政宏さんが務めていましたが、終盤に弟の高嶋政伸さんが出てくるようになりました。

「華の嵐」

 …東海テレビ制作の昼帯ドラマとして爆発的なヒットを飛ばした作品です。
  昭和61年に放送された「愛の嵐」につづく「嵐」シリーズの第2弾で、渡辺裕之さんは2作目の出演となりましたが、主役の高木美保さん共々このドラマで大ブレイクしました。
  戦争前後の時代に身分が違いながら互いに愛し合いながらも憎しみ見合う運命に翻弄された男女のドラマ性が大きな話題を呼び、令嬢役の高木美保さんの「ごきげんよう」という挨拶が流行語にもなりました。渡辺裕之さん演じる「天堂」の兄貴分として黒沢年雄さんが演じた「飛田」の漢っぷりがカッコよかったです。
そしてまた敵役は愛の嵐に続いて長塚京三さんで、高木美保さん演じるヒロイン柳子と結婚し、あくまでも己の信念が正義であり、富と己の繁栄の為には非道も辞さない男で、これがもとで天堂の妻タカを死に追いやるなど、柳子と天堂の運命は波乱に満ちものになるなど、その起伏の激しいドラマ性が主婦だけでなく、他の層にも話題を呼んだと思います。高校生だった我々もハマったものでした。

水曜グランドロマン

 …ドラマ名ではなく、2時間ドラマ枠として日本テレビ系水曜夜9時の枠にこの年登場しました。
  火曜サスペンス劇場、水曜グランドロマン、木曜ゴールデンドラマと日本テレビだけで週に3枠、3日連続あった2時間ドラマ、この時期が全盛だったかもしれません。
  そんな2時間ドラマ群の中でもとりわけこの枠は、毎回感動溢れるハートフルなドラマが特徴で、個人的にこの3枠の中でも最も楽しみにしてみていました。主題歌はいくつかありましたが、今井美樹さんの「瞳がほほえむから」が印象的でした。

 

●バラエティー

「クイズなっとく歴史館」

 …原田大二郎さんが司会の歴史クイズ番組で、終盤で「クイズ五択を並べて」という五択問題があったのを覚えてています。

  この当時は大二郎さんは俳優としてよりタレントとして売れていた事を実感したものでした。そしてほぼレギュラー回答者に丹波哲郎さんがいて、この「Gメンコンビ」の絡みがまた面白かったものでした。

「クイズ年の差なんて!」

 …ヤングチームとアダルトチームに分かれた解答者たちが世代間ギャップのある問題に挑み競い合うクイズ番組で、この年に始まりましたが、6年間もやっていたんですね。

「とんねるずのみなさんのおかげです」

 …とんねるずの冠がついた長寿バラエティ番組で、後に「~~でした」になりますが、この年から始まりました。
 「おかけです」も約10年続き、初期は「仮面ノリダー」などが人気を博しました。おやっさんこと立花藤兵衛に、実際に演じた小林昭二さんを出演させたのも驚きでした。

「追跡」

 …青島幸男さん、高見知佳さんのコンビで司会していた報道情報番組で、この年から6年間続きました。
  この時若かった知佳さんが選挙立候補を経て早くも故人になるとは…という感じです。

 

« 生活と思い出と世の中と(1988年②) | トップページ | 生活と思い出と世の中と(1987年①) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 生活と思い出と世の中と(1988年②) | トップページ | 生活と思い出と世の中と(1987年①) »