遡って振り返る、「生活と思い出と世の中と」。66回目は1984年の第3回です。
この年に見たドラマについて綴ります。
●ドラマ(本放送)
・「青い瞳の聖ライフ」
フローレンスというハーフのタレントがいきなり主演で出てきた高校生のラブコメディーものでした。その前に彼女はモデルで「フローリー芳賀」として活動していたのを見かけた事がありましたが、それと同一人物と分かるのに暫くかかりました。
ベスという名の女子高生役で、相手役が宮川一朗太さんだったのを覚えています。後に内村光良さんと顔が似てると話題になりましたが、この頃の一朗太さんは「ぼくたちの疾走」などでも前面に出て活躍していました。
・「暴れ久庵」
風間杜夫さん主演の時代劇で、これが時代劇初主演でした。
正義感に燃える漢方医の役で、この出演が後の銭形平次に繋がったのかな、という気がしました。
・「オレゴンから愛」
古谷一行さん主演のアメリカもので、全編オレゴン州でのロケだったといいます。「北の国から」のアメリカ版ともいわれていたようで、その後も続編が年1回単発で何度か放送されるほど、後年も人気が衰えなかった作品です。
寺泉憲(当時:寺泉哲章)さんの日系人ぷりがすごく様になってて印象的でした。
・「風の中のあいつ」
渡辺徹さんの連続ドラマ初主演作として日本テレビ系土曜21時から放送されていました。
当時、「太陽にほえろ!」のラガー刑事役でレギュラー出演中で、掛け持ちの状態で唯一やっていたドラマでした。
逆に「太陽-」での出番が激減し、翌年番組を卒業することになります。
後に結婚する事となる榊原郁恵さんが相手役で共演し、それまで歌番組で共演歴がありましたが、明確にきっかけになったのはこの作品だったと思います。
明石家さんまさんも出演していて、以後徹さんの主演ドラマには必ず彼が共演していました。
経営の事は二の次にする正義感に燃える医師役でしたが、これとは対照的なプレイボーイ的な役どころで、後に「太陽-」で徹さんの後任となる刑事を演じた金田賢一さんも共演していました。
・「家族ゲームⅡ」
前年、長渕剛さんが主演して話題になった「家族ゲーム」の続編で、前回は6回のみでしたがこのシリーズは1クール放送され、二谷友里恵さんが出演していました。主題歌「孤独なハート」はそれまで長渕さんになかったタイプのポップな曲で、当時「えっ!意外」と感じたものでした。世良公則さんのラジオに長渕さんがゲスト出演されて、この曲が流れていたのを覚えています。
長渕さんがTVに出はじめた頃に世良さんとよく混同していたので、この共演はなんか嬉しかったものでした。
・「昨日、悲別で」
ザ・倉本聰作品という感じの北海道を舞台にした作品でした。
天宮良さんが主演デビューを果たしたドラマで、梨本謙次郎さんの名前を知ったのもこの作品でした。それまでナシモトというば梨元勝さんしか知らなかったので(笑)
後年、この悲別の舞台となった地に実際に行きましたが(写真)、そこは日本一人口の少ない歌志内市という所でした。
・「気分は名探偵」
「事件記者チャボ!」の終了後半年を経て、水谷豊さんが日テレ土曜21時枠に戻ってきた作品で、今回は探偵役です。
パートナーが岡江久美子さん、上司が朝丘雪路さんで、手下的な若手に船越英一郎さんが出ていました。佐野量子さんのデビュー作でもありました。
・「京都㊙指令 ザ新選組」
㊙なんていうのがいかにも昭和ですが、古谷一行さん主演の現代版新選組が悪を裁くドラマで、新選組+ハングマンという感じの作品でした。
共演者がとにかくユニークで、ガッツ石松さんに横山ノックさんという、ガッツさんは当時まだドラマ出演が豊富でない頃でした。
それぞれが新選組の隊員に似た役名で、古谷さんが土方、ガッツさんは永倉、ノックさんは山田勇(=近藤勇からとったものであり、また自身の本名)といった具合です。
また若手メンバー役で京本政樹さんが出演し、沖田総司をもじった沖田信介の役名で、革ジャンにバイクを乗り回す颯爽とした役どころでした。おそらくこれが翌年の「必殺仕事人」起用に繋がったのでしょう。本放送はあまり見れませんでしたが、京本さんのカッコいいアクションシーンはよく番宣で見たものでした。
後年、再放送を見る機会を得ましたが、古谷一行さんのアクションものってあんまりないな、とその時感じました。
・「激愛、三月までの…」
本放送でほぼ見た事がありませんでしたが、当時買っていた中学生の学習雑誌にドラマ紹介コーナーとして載っていました。
草刈正雄さんと三田寛子さんの年の差恋愛ものでしたが、草刈さんの役が余命3ヶ月の役どころで…という作品でした。
三田寛子さんはこの時のイメージや、この前後に中日の田尾安志選手とCM共演していたり、結構おじさんキラー的な印象がありました。
といっても草刈さん当時31歳、田尾さんも28歳くらいだったと思いますが、二人ともカッコいいけど10代の子と比べると風格を感じたものでした。
・「ザ・ハングマン4」
「新ハングマン」終了後、名高達男さんが同じ役名(結城五郎)で主演した作品で、コードネームは「E.T.」から「サファリ」に変わっていたので当時は別キャラだと思っていました。
彼以外のメンバーは一新されつつも、植木等さんが「ザ・ハングマンⅡ」以来2年ぶりに「オショウ」として復帰、当時名高さんも共演していましたが、別キャラ(加納良次:コードネーム「デジコン」)だった為、知り合いではない設定でした。
個人的にハングマンの中でリアルタイムで最も記憶に薄い作品でしたが、渡辺祐子さんという新人さんが出ていたのは覚えてます。佐藤浩市さんもこの作品から2作連続でハングマンに出ていました。
・「私鉄沿線97分署」
「西部警察」シリーズが5年間にわたる「激闘」の末、終幕後の番組で、同じ刑事ドラマでも一変して人情刑事ドラマになりました。
プレハブ造りの仮庁舎が舞台で、時任三郎さんが実質主演でしたが、クレジット的にはそれまでにつづき検視官役の渡哲也さんが主演となっていました。時任さんは翌年春に半年で降板し、その後は新沼謙治さん、古尾谷雅人さんと続いていきますが、時任さん降板後は実質的に中堅刑事・奈良を演じた鹿賀丈史さんが主演という感じで次回予告も基本、鹿賀さんが担当していました。
渡さんは事件を追う刑事たちのアドバイザー的な役どころで同じ庁舎に勤務する検視官役でした。後にOPの冒頭にクレジットされますが、当初はラストのトメでクレジットされ、また「西部警察」終了直後もあって、角刈りのままワイシャツの色を水色から茶色に変えた感じでした。
当初はOPもEDも松谷千春さんの曲で、これらがとても印象的でした。
また当社は婦警役で早見優さんも出演していました。1クールほどで交代したと思いますが。
ほとんど発砲シーンのない人情刑事ドラマでしたが、初回だけ庁舎内の発砲で、時任さん演じる片山刑事が負傷したシーンがありました。
・「金曜日の妻たちへⅡ 男たちよ・元気かい?」
いわゆる「金妻」の続編で、前作とは打って変わって女性(高橋惠子さん)が主演で、前回に続いて出演したのは竜雷太さんだけで、それも別の役であり、前作とは全くの別物でした。
翌年の「Ⅲ」が初作の雰囲気に近づいた感じでもあり、この作品だけ異色感がありました。
当時の印象としては小西博之さんが高橋惠子さんを求めるシーンだけ記憶にあって、小西さんといえばこの前の時間帯で「欽ちゃんの週刊欽曜日」というバラエティーに出ていて、そのギャップがすごかったのと、前項「私鉄沿線97分署」にも刑事役で出ていて、かなりの売れっ子だった事を当時でも感じていました。
板東英二さんのドラマ初出演作でもあり、その後いろいろなドラマに出演し、後に自身が塾長として司会した「わいわいスポーツ塾」では竜さんが塾頭と指名され共演していますが、ここでの縁だったのでしょうか。
・「スクール☆ウォーズ」
「太陽にほえろ!」のスニーカー刑事以降、やや失速気味にあった山下真司さんに熱血教師役というオファーが届いたといわれ、実在する高校・監督をもとに作った大映ドラマの話題作でした。
OPの過激な校内暴力シーンにモデルの高校は放送差止めを求めたほどで、また実在する監督に失望されないよう山下さんはかなり気合を入れて演技をしたといいます。
試合で大敗を喫した後に、生徒たちに愛のムチを振るうシーンは今ではコンプライアンス違反として地上波では放送できないそうですが、先生に殴られるのが当時はそんな異常事態でもなく、自分も殴られたことがあったので、すごく隔世の感がありました。悪い事をしたら殴られても仕方ない、と思っていたので。
このドラマもリアルではあまり見れませんでしたが、イソップと松村雄基さん演じる「川浜一のワル」と称された大木大助との友情は当時からすごく感動していました。生まれつき体が弱くスポーツ音痴のイソップとワル街道まっしぐらの大木、大木はケンカに明け暮れて誰も寄せ付けない男でしたが、イソップにだけは固く閉ざした心を開き、またイソップにとっても大木だけは「自分を認めてくれる友達」でした。こんなにも対照的すぎる2人が友達になる?でしたが、二人がお互いにだけ本音をさらけ出して友情を示すシーンが逆に感涙ものでした。今見ても大泣きします。
そのイソップが事もあろうに死んでしまう?と思ったものでした。
ベテランの重厚の演技にも感動でした。校長役の下川辰平さんは「太陽にほえろ!」で山下さんと共演していましたが、ここでは良き理解者として支え、また梅宮辰夫さんが元暴走族でラグビー部員の義兄役として気のいいラーメン屋のマスターをやっていました。この梅宮さん演じるオヤジさんの死も感涙ものでした。皆から慕われた熱い男の不慮の死…妻役の和田アキ子さんもいい味を出していました。
・「中卒・東大一直線 もう高校はいらない」
中学生だったこの当時、衝撃的なタイトルのドラマでした。
坂上忍さんが受験生役で主演し、クレジット上の主演は彼の父親役の菅原文太さんでした。菅原文太さんのこういう父親役というのも珍しいと感じました。
・「転校少女Y」
大映ドラマで「不良少女とよばれて」の後番組として1クールのみ放送されました。
高部知子さん主演のバレーボールもので、当時謹慎明けの復帰作となりました。
元不良で更生した主人公が過酷ないじめや複雑な人間関係に悩まされながらバレーに打込む姿が描かれていました。
バレー部のコーチ役に当時まだ無名だった渡辺謙さん、その弟で失明寸前の役どころを演じたのが尾美としのりさんでした。
主人公の実母で訳あって母と名乗れず叔母の役が加賀まりこさんで、健気に主人公を支える役どころでした。
その加賀さんと恋仲にあった男の役が竜崎勝さん(高島彩アナウンサーのお父さん)でした。これが病に苦しむ男の役で毎回のように苦しんでいて、劇中で最終回に死去し葬儀が行われますが、なんとその当時未明に演じる竜崎さん自身が44歳で亡くなってしまいました。
松本伊代さんの歌う「ビリーヴ」という楽曲がEDテーマでこれも印象的でした。
・「25歳たち・危うい予感」
主演の桜田淳子さんを筆頭に25歳前後の女優陣が集まり、25歳までに結婚しようと誓い合う同級生を演じていました。
あまり見ていませんでしたが、当時世良公則さんのラジオで盛んに宣伝されていた主題歌「導火線」が良く流れていました。
この曲は世良さんソロのシングルでは最もヒットしていて、世良さん自身も準主演的な役どころで出演し、「太陽にほえろ!」降板後初の本格的レギュラー出演を果たしましたが、その「太陽ー」の終わった後の時間帯に放送されていました。
・「ビートたけしの学問ノススメ」
タイトルがちょっとあれですがれっきとした連続ドラマです。
夏目宝石という主人公の教師をたけしさんが演じていましたが、学校を舞台にしたギャグドラマというところでしょうか。
ほかにも芥川先生として、前年まで阪神の投手だった小林繫さんが出ていたり、与謝野先生には沢田亜矢子さんが出ていました。
生徒役はたけし軍団がやっていて、松尾伴内さんが御手洗くんという生徒だったと思います。
酒を飲んではたけしさんが両手をそれぞれ上向きと下向きにして「アウーーーー」と叫んでいた記憶があります。
・「必殺仕切人」
見ていませんでしたが、新聞の新番組記事を見ていました。今も取ってあるので貼っておきます。
「必殺仕舞人」シリーズで活躍した京マチ子さんが役柄を変えて再登場、他にもやはり同じ仕舞人で相棒的な役だった高橋悦史さんや西崎みどりさん、「必殺からくり人」シリーズで活躍した芦屋雁之助さん、必殺初参加の小野寺昭さん、そして…「必殺仕事人」シリーズで大人気を博した立役者・中条きよしさんが仕事人で演じた三味線屋の勇次役そのもので出演、「仕事人から一本立ちした」のが大きな目玉でした。
当時、藤田まことさんの仕事人シリーズとそれ以外のいわゆる「非・主水」作品とが交互に放送されていた必殺シリーズでしたが、それまでの非・主水シリーズはすべて1クールのみで、この仕切人は豪華役者陣を揃えて、これ以上の話数を放送していました。
当初は仕切人も中条きよしさんの主演作としてシリーズ化する構想もあったようですが、豪華すぎる役者陣が揃う回が少なく、揃ったら揃ったで人数が多すぎてかつ平均年齢が高く殺しのシーンが冗長になったりなどしたのか視聴率的に苦戦したようでした。
後年再放送で見た印象ですが、中条さんの勇次が仕事人の時よりマイルドでよく喋るキャラクターになっており、こっちが中条さんの素に近いように思いますが、小野寺さん演じる新吉との軽妙なやりとりが楽しかった印象もありました。
・「不良少女とよばれて」
「スチュワーデス物語」の後番組として、不良から更生した原笙子さんの原作をもとに大映仕立てにした作品です。
主人公の不良少女を前年「高校聖夫婦」でかわいらしい魅力を振りまいていた、いとうまい子(当時:伊藤麻衣子)さんが演じるという事で、前作とのギャップが大変話題になりました。これは本人が希望して演じたそうですが、大映ドラマはこの頃からツッパリ、不良が露骨化してきて、まい子さん演じる笙子のライバル的な役に伊藤かずえさん、笙子に惚れたを連発するキザすぎる不良に松村雄基さんが登場し、松村さん=不良のイメージがここからしばらく付きまとっていた感がありました。伊藤かずえさんや松村雄基さんが台頭してきた作品でもありました。
そしてこの作品の主演は実は国広富之さん演じる「哲也」で、笙の奏者役なのですが、まい子さんの笙子に熱烈に惚れられ、岡田奈々さん演じる婚約者もいて…という状態でした。
・「わたしの姑ばなれ」
この年に放送されていた昼帯ドラマで唯一見た作品でした。ちょうど学校が夏休みでもあったので。
佳那晃子さんがキャリアウーマンとして働く嫁で主人公、その夫が中島久之さん、そして主人公を激しくいびる姑が馬渕晴子さんが演じていました。馬渕さんは当時おそらく総白髪のカツラを被っての老け役だったと思いますが、かつての大映ドラマ「赤い激流」でみせた悪役感以上にここでは嫁を目の敵にする姑を演じきっていました。
ここからは前年以前から放送されている作品についてです。
・「特捜最前線」
ほとんど見ていませんでしたが、放送7年目を迎え視聴率が最もよかった時期だったそうです。1月の放送で番組最高の27.4%を記録、当時は約4年間ほとんど刑事の人事異動のなかった「超安定期」でした。主運:二谷英明さんの妻である白川由美さんがゲスト出演した回もあり、これは中学生の学習雑誌にも紹介されていました。法医学の先生役だったような…。 また「コンピューターよ、演歌を歌え」というすごいタイトルの回もあったと…。
・「西部警察PARTⅢ」
前年4月からスタートし、1年を越えても放送されていました。
春には「全国縦断ロケ」のファイナルとして関西ロケがあり、このイベントが大阪城辺りである聞き、すごく参加したかったです。中学生だったしとてもできませんでしたが…。イベントはすごく盛り上がって、舘ひろしさんが歌手の本領を発揮し、ロックナンバーで魅了していたのもTVで見ましたが、生で見た方たちが羨ましくて、大門軍団を一度生で見たかったものでした。
最後の半年はロケなしで東京での回が続きましたが、とにかくこの番組の「全国縦断ロケ」はPARTⅡの頃から約2年にわたり各地で行われた大イベントであり、社会現象にすらなったほどでした。今のドラマではまず考えられない展開でしたね。ロケをイベント化し、そこでまた派手なアクションに大爆発、これが全部生で行われた訳ですから。
そして10月の最終回、10/21の日曜日は通常放送としての最終回で、翌日月曜日である10/22が3時間スペシャルでの本当の最終回で、島での壮大なロケと、豪華すぎるゲスト陣が登場し、武田鉄矢さん、山村聰さん、宝田明さん、倉田保昭さん…そしてテロリスト役として原田芳雄さんが扮し、渡哲也さんの「大門」と最終決戦で相まみえます。ここで相討ちのような形となり、テロリストは絶命、大門は腹を撃たれながらも命からがら爆発から逃れ仲間たちのもとによたよたと駆け寄るその時…、一発の銃声が大門の身体を貫通…、中村晃子さん演じるテロリストの仲間が護身用に持っていた拳銃が大門にとどめを刺してしまいました…。
大門の殉職…というショッキングな最期は事前に情報として入ってはいましたが、これは中学のクラスでもかなり話題になりました。
ラストの写真集は親が買っていたものを見ましたが、総集編的な内容でそれこそ永久保存版です(今も手元にもっています)
・「銭形平次」
前の記事でも触れましたが、この4/4に888回をもって最終回となり、18年の放送に幕を下ろしました。
1人の俳優(大川橋蔵さん)が連続主演したドラマとしてギネス認定されているといいます。
・「太陽にほえろ!」
放送12年に到達し、4月頃に600話が放送されました。
春先に世良公則さん演じるボギー刑事が殉職するという噂が飛びかい、金曜日が来るたびに「ボギーはいつ死ぬのか?」と周辺でよく話題になっていました。
当時は長寿刑事ドラマが多くて、誰かが殉職したら「次は誰が殉職するのか?」とよく同級生と噂したものでした。
そしてボギーの殉職、母親が買った週刊誌の誌面を見せてくれて、その死にざまを見ました。ナイフで刺されての殉職か…と予備知識がついた形になりましたが、4/6この日は中学二年生の始業式の日でもあり、朝一番は旧・中一のクラスで教室に入り、その後新クラスの教室に移り、中二として実質スタートして日でした。
その晩に、このボギーの殉職を見ました。それまでの殉職と全く違う、人ごみの中での暗殺というバターン、1本のナイフでいともあっさりと、無音で展開される異様なシーン、色々と衝撃的でした。刺されても何もできなかった、無念さがすごく残った殉職でもありました。やられても一矢報いるみたいなところがこのドラマの殉職シーンにはよくありましたが…、そういうものを全部覆した感がありました。
そしてボギーの死後は後任補充なく、約半年後に石原良純さんが演じるマイコン刑事が、まず1ヶ月ほど前に2時間スペシャルで「コンピュータ専門の刑事」として本庁から派遣される形でゲスト出演し、その後正式に七曲署の仲間として登場する事となりました。西部警察終了後に間髪入れずにこの番組のレギュラーになった感じでした。同時に又野誠治さん演じるブルース刑事が先輩刑事になりました。マイコン刑事はアクションはあまりやらなかったので、アクション面は殆どブルースが引続き担当し続けていた格好で、彼の先輩であるラガー刑事の渡辺徹さんは自身の主演ドラマ「風の中のあいつ」と掛け持ちする事となり、出番がかなり減っていました。
次回は、この年に見た再放送作品について綴っていきたいと思います。
最近のコメント