岡山県真庭市、城下町勝山の家屋群 に続く真庭市の旅です。
前回は主に市内中心部の中国勝山駅周辺の散策の様子でしたが、今回は旧湯原町であった湯原温泉周辺の様子をお届けします。
(2017年1月当時)
●湯原へのアプローチ
日本の温泉で「西の横綱」と称される湯原温泉、個人的には1997年に初めて行きましたが、これ以来約20年ぶりに今回(今年1月)訪問しました。
で、湯原へは最寄駅が真庭市中心部のJR中国勝山駅となり、ここからはバスでのアプローチです。20年前と全く同じでした。
他の公共交通機関としては、岡山駅(東口)からここまでバスで約2時間で来れますが、1日4往復しかないので、岡山から来る時は要注意です。ここから、つまり勝山~湯原も変え添えるほどの本数ですが。
駅の向かいにこのバス待合室があり、室内でも待合できるようになっています。
●時刻表
バスセンターの時刻表は室内で待合の方々も居られた為、写真に撮れなかったので、冊子のものを写した形です。写真の上が中国勝山駅⇒湯原温泉、下が反対方向になります。
湯原は終点ではなく、蒜山高原行などのバスに乗る事になりますが、1日6往復で所要時間は35~40分かかります。1日7本のように見えますが、最後の2便は夏ダイヤと冬ダイヤに分かれるので、時期によりこのどちらかの運行となります。概ね2時間に1本というところです。
料金は200円です。40分ほどの長い間バスに乗ってわずか200円とずいぶん格安と感じます。タクシー遣うのに比べれば桁違いですね。
中国勝山駅から乗る時は大抵は何人か同じバスに乗る方も居られて、雰囲気で大体分かりますが、アナウンスがあるとも限らないので、時間が近づいたら様子をきっちり把握してて乗り遅れないようしたいものです。
中国勝山駅⇒湯原温泉
7:12 ⇒7:46
10:18 ⇒10:53
12:25 ⇒12:59
14:23 ⇒14:58
16:23 ⇒16:58
(夏)19:20 ⇒19:53
(冬)19:05 ⇒19:38
のりば・JR中国勝山駅向いバスセンターより
バス・真庭市コミュニティバス「まにわくん」にて「蒜山高原」行
所要時間・約35分
料金・200円
●湯原温泉 バス待合ステーション
中国勝山駅から約40分かけてバスが辿り着く場所はここです。
真庭市になる前の旧・湯原町としての交通の中心的存在でもあります。
20年前に来た時にこのような建物があった記憶がありませんが、この建物自体は2006年に地域対策交付金事業施設なるもので新築されたとあります。
●湯原待合 室内
湯原温泉待合ステーションは、スタッフ用の建物かと思っていましたが、一般待合客も使用できる施設になっていました。
という訳で、ここは入ったばかりの所ですが、左側が待合スペースで通路を挟んで右側にはトイレがあります。バス待ちでトイレに行けるとはいいですね。歩き回っていて建物は沢山ありますが、気軽にトイレに入れるところはそんなに多くないと思うので。
●湯原待合 室内2
入ってすぐの扉を開けて待合室内です。
ソファーまでついた贅沢な雰囲気の待合室でした。外の様子も窓越しに見えるので、冬の寒い時でも、この室内で待つ事ができます。ただしスタッフはおらずアナウンスなどはないので、自分たちで判断してバスに乗る等は必要です。
●待合ステーション広場
待合ステーションは広いスペースが取られていて、この向こうに出ると温泉街へと至りますが、どちらかというとここを右へ曲がった方が温泉街として栄えている方になります。
下側の写真はバスと共に写っているのは、ものすごく渋いコンクリートの建物。これは完全に昭和からの建物だろうと。バスのすぐ向こうには、サビサビの枠が…。おそらく往年は、ここに沢山の広告看板があったのでは?そのパネルの枠ではないかと思われます。
今や無用になってしまったのか、枠だけが変わり果てた色で手入れもされずに残っています。これが地区の交通中心地の真ん前にあるというのは少々さびしいものがあるかも、というところでした。
●時が停まって…
こちらは待合ステーションのすぐ隣にある住宅群ですが、土台の石垣部分が傾いています。住宅も建物の腰の部分に穴が開いていたり、時が停まったまま感に溢れていました。
●湯原自販機
待合ステーションの広場を出る寸前の部分に置いてある自動販売機です。
真庭市の市づくり支援の自販機という事です。こういう自販機で飲みものを買うと地域事業に貢献したような気になって、ついつい買ってしまったりします。
左側には旅館案内が載っています。しかし温泉の宿となると大抵予約すると思うのですが、飛び込みで行く人はどれくらいいるものでしょうか??
●温泉街ご案内
これもバス待合ステーションにある温泉街の地図です。
最初は位置関係が分からなかったので、この地図にお世話になりました。携帯のマップ見ても分かるのですが、やはりこのようなイラストを交えてのものの方がすんなり理解できるというか、スッと頭に入っていくような気がします。
真ん中のいちばん上は、この辺りで見られるという天然記念物のはんざき(=大山椒魚)です。昔、仮面ライダーの怪人でハンザキランというのが出てきて、それでこのはんざきの存在を知りました。そういうものから学ぶ事もあるものですね。その「はんざき」に関する施設について真ん中下に紹介してあります。
現在地として真ん中よりやや右上にありますが、左下へ向うに従って温泉街が賑わうエリアになってきます。ほぼこの中央のエリアで温泉街をある程度掌握、という感じです。
●右折して温泉街へ
バス待合を出てすぐ右折したところです。
この辺りの建物は、待合ステーションから右側に写っていた渋すぎるコンクリートの建物の辺りですが、現役で稼働している旅館でありお店です。
温泉街のメインは川沿いの通りで、片方が建物、片方が川というロケーションが多いですが、川側に建物がある所もあります。
●鼓橋
「つづみばし」と読みます。真っ赤な欄干が印象的で、いくつもあるこの界隈の橋の中で最もポピュラーな存在と思われます。
温泉街を進んで行くところです。湯原温泉は河原にある無料露天風呂がある事で有名ですが、その方向へ進んで行っています。
●温泉街
かなり温泉街として充実してきた辺りです。
古い温泉街の象徴的存在ともいうべき「射的場」もあります。お客さんがやっていたのも見かけました。温泉宿泊施設が殆ど、といっても過言ではないぐらいの街並みです。
●福寿司
温泉街の食事処のひとつで、実際この時の晩御飯はこちらで頂きました。
店名は寿司ですが、メニューとしてはそば・うどんも少なくなく、カレーなどもあります。
湯原温泉街は、というか温泉街そのものがというべきかもしれませんが、食べに行くところがあまり多くありません。湯原はコンビニもありません、酒屋の延長上で夜遅くまでお菓子やカップラーメンの類が売っているお店はありますが、これも呼び出したら店の方が出てくる感じで、コンビニ食的なものは事前にコンビニで調達した方が良いと思います。
で、食事処に関してはこの周辺に数軒ある程度で、それも頻繁にお客さんが出入りする様子がなく、入って行きづらいのが正直なところでした。それでもポツリポツリとは入っていかられた方々も居られました。
界隈に宿泊客はかなり居ると思われますが、みんなどこで食べてるのか…??と思いながら、晩飯時はこの辺をウロウロしていました。この時宿泊先の夕食なしにしていたのですが、夕食を取っていたとしても、もう少し繰り出したりとかないのかな?と思っていましたが、意外と出歩く客で賑わうなんてことはあまり見られませんでした。皆さんある程度宿で夜は過ごされるのかな、と。平たく言えば、遊ぶところはあまりありません。純粋に温泉を優雅に感じるのが良さそうです。
●温泉薬師堂
温泉街らしいお堂がありました。400年もの歴史があるといわれ、無病息災、目の病に効果をもたらすとされています。
そしてお湯は「薬湯」です。温泉に浸かる前にこのお湯で手を清めました。冬の寒い時期に実に暖かく沁みました。
人の居ない間を撮っていますが、昼間は結構観光客で賑わっていました。
●湯元温泉館
湯原温泉の日帰り入浴施設として代表的なところです。
湯原温泉は、無料露天の「砂湯」があり、また日帰りではこの施設がありますが、他は温泉旅館の日帰り客向けの時間限定入浴が殆どで、ここと自分の宿泊地以外に入浴したい場合は、各宿泊施設の日帰り入浴者向けの時間帯をよく見ておく必要があります(各入口に大体、時間帯の表示があります)。夕方時を過ぎると入れなくなる事が多いかと思います。
で、ここは土産物屋さんなどもあって、あまり土産物屋が界隈にある感じではなく、お土産買うにもうってつけの施設と思います。
●砂湯
いちばん上の、隠そうナントカという看板は砂湯にあるものではなく、バスセンターから進むと少し手前にあるものです。(向こうに写っている橋の向こうが砂湯です)
そして、砂湯。
湯原温泉ならではの、河原にある無料露天風呂です。男女とも入れますが、入っているのは殆ど男性です。この写っているひとつのお湯だけでなく他にもあり、そこには何人も入っていましたが、写真的にきわどいのでそれは載せておりません。ご想像にお任せします(笑)。
普通に河原にあるので、全くの街なかで裸になっている自体が、何となくいけない事をしているような気になります?!
温泉の西の横綱、湯原温泉。昔の古き良き温泉街の雰囲気を保っている部分がかなりあると思いますが、やはりピークを少し過ぎた感もあり、今後どのようになっていくのか?と気にかかる部分もあります。いかにも温泉宿、というところで日常を離れて一晩過ごすにはとても良い所だと思います!
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