茨城県那珂市の旅の様子です。
(2017年7月当時)
●茨城県植物園へ
いつもは駅からの歩き旅がメインですが、那珂市ではそれまで上菅谷駅の前までちょっと出ただけで悪天候もあり帰ってしまい、街の様子をまともにお送りできる要素がなかったので、先月ピンポイントに行ってきました。
8:00に神戸空港を発って飛行機で1時間ほど飛び、9:00過ぎには茨城空港に着き、10:00前に水戸駅行きのバスに乗って約40分、11:15頃の水戸駅発の水郡線に乗って11:40頃に上菅谷駅までやってきました。
上菅谷に着いたものの、やはり駅前に目ぼしいものがなく、12:00前に上菅谷駅に停まっていたタクシーに乗って、この茨城県植物園までやってきました。上菅谷駅はタクシーが常時停まっている訳ではなさそうなので、その辺は要注意です。また、この植物園の最寄駅としては同じ市内の瓜連(うりづら)駅の方が近いのですが、そこからでもタクシーで約10分だとかで、電車だと水戸から上菅谷までは本数もあるのですが、ここから先があまりアテにならなかったので確実を取って上菅谷に来てタクシーに乗りました。
タクシーで15分強かかってこの値段でここまで来ました、帰りはタクシーを電話で呼びましたが、タクシー代だけで5,000円くらいかかりました。
●案内地図
茨城県植物園に着き、駐車場付近の地図群に植物園の案内図と茨城県の観光案内地図がありました。
上側は植物園の見取り図です。1981(昭和56)年に開園された県営の植物園で広さは約81ha(=約810,000㎡)という事で、これは長方形ですが、正方形でいうと900m四方と同じ広さになります。この形通りだとすると1.2kmあまり×0.6kmあまりというところでしょうか。
下側の写真は茨城県の中でも那珂市にスポットを当ててのカットです。線路がY字状になっていますが、この交点にあるのが上菅谷駅です。瓜連駅の方が近いのが分かりますが、便が減ると共にタクシーが停まっている確率もグンと落ちると思われ、上菅谷から行っても不正解ではないと思いました。
ちなみにバス便では、ここから徒歩20分くらいかかる地点が最寄り停留所であり、便も殆どない為、バスでのアクセスはかなり望み薄と思った方が良いと思います。少なくとも夏はバスに乗れても、そこから20分も歩こうという気になれませんでした。公共交通機関頼みならばタクシー一択と思います。
アクセスについては下の3枚目の写真にもあります。那珂市の施設見学を中心とした観光をしたいならこのエリアがおススメというところです。
●植物園前
下に二枚ある写真の上側の方は駐車場の出入口で、この向こうから入る形となります。
下側は園の入口で、向こうに写っている建物の所で入場料(大人1枚300円)を支払います。人の気配はというと…本当にこんな感じで、少なくとも人で賑わって入場を待つという事は皆無でした。むしろタクシーを降りた瞬間「閑散」の2文字が真っ先に思い浮かぶほど、ちょっととんでもない所に来てしまった感がありました。
●入場
\300払って入ってみました。
辺りに人の気配がまるでなし。そんな中を沢山の花壇が並ぶ景色が続いていました。
ただの花の咲く公園なのか…??と思いつつ歩を進めていました。
●沈床園
約600種、5万本を数える大量の植物が管理されているという、この園の入口を飾るというべき序章的な部分です。きちっとした型枠内に植えられて咲いている植物群と、向こうには大きな噴水があります。
●レストハウス
沈床園をまっすぐ進んでから右に折れて行き着いたレストハウスです。
歩いているうちにトイレに行かなければ!という事態になり、そのトイレを探していて行き着いた場所です。クーラーが効いていて夏は避暑にも良い場所です。しかし中には誰も居ませんでした。
居たのは、このトイレのある部屋の廊下を隔てて向こうにある「緑の相談室」という部屋に職員らしき方ぐらいです。この相談室は庭木の管理や、病虫害の防除などの相談を受けているところといい、全国にそのような団体があるそうですが。
小学校の校外学習の場としても使われており、その写真が展示されていました。
●外周
をグルッと回ってみましたが、ここは両サイドを何がしかの植物が覆っている状態でした。木についての説明板もしっかりありました。広すぎてどこまで進んで行けばいいのか分からないほどです。
●横を見れば
外周を歩いていて、内側にこのような芝生の広がりも見えました。
こういうの見ると個人的には「ゴルフできるじゃん」と思ってしまいます(笑)
●展望塔
歩いているうちに出くわした「展望塔」です。
昭和感丸出しのコンクリート色そのままの建物にバラのような花の絵がドット状に描き込まれています。
階段を上るごとに各階層に展望スペースがありますが、ただそれだけの施設です。エレベーターは付いていないので自力で上るのみです。
●展望塔からの眺め
近くに熱帯植物園があるのが見えます。
あとは松かさの若いのも見えました。
ある程度の高さはあって眺める事は出来ますが、周囲を一望というまではいかずで、緑に覆われている印象ばかりが強かったです。
●茨城県熱帯植物園
植物園の敷地内にあります。敷地内で最も立派な建物でもあります。
熱い中歩き続けて来てやっと避暑できる、と思い入って行きました。
入口にいろんな掲示物があり、また自販機もここにはあります。
それまでの道のりでほぼ人の気配なしの所を歩いてきて、ここも入ったところに人がいた訳ではなく、無料でそのまま入って行けました。ただここでは何人かの人にはすれ違いました(笑)
「猛禽ふれあいタイム」なんてあるんですね。フクロウや鷹などを手に載せて写真が撮れるとありました。
●シアタールーム
30分ほどの映像を2テーマ、1日に2回ほど上映されていました。
つまり稼働時間は2時間ほどです。
テーマは「四季が育む命の山々」と「森に生きる」というものでした。
偶々入った時は上映中でしたが、見ていたのは2人だけでした。
●胡蝶蘭など
シアタールームを出たところがこのような展示スペースになっていて、熱帯植物の鉢植えが並んでいました。
中でもひと際目を惹くのが、この胡蝶蘭でした。
●カブトクワガタ展示
主に熱帯のカブトムシ・クワガタムシの展示が、植物の展示の隣にありました。
なんといってもやはり最大のカブトムシ「ヘラクレスオオカブト」に目を惹かれます。
身体も大きいですが、凶暴という印象が個人的には強くて、初めてこのような外国産のカブトムシを飼った時にオスを掴もうとしたら胸と腹の間の継ぎ目(色の変わっている境目の部分)で挟んできたのは大変驚きました。日本のカブトムシのオスはちょうど掴みやすい突起があって扱いやすい訳ですが。
●熱帯植物館ゾーン
本施設のメインの場所ともいうべきゾーンです。ジャングルゾーンなど、そこに迷い込んだかのような気分を味わえます、通路を除けば(笑)
でもやはり両サイドに、所狭しと生い茂る植物群には圧倒されます。
●コーヒーの実
アラビアコーヒーつってどっかの商品名かと思うくらいですが、コーヒーの実もありました。
「ただいま開花中」つて事で実を見る事も出来ました。こんな赤い実があのコーヒーになるなんて…という感じですね。
●更に進む
ぐるぐる回っていくうちにいろんな景色・植物に出くわします。
滝状になっているところもあり、複数階層にわたって楽しむ事ができ、なかなか侮れない施設です。これだけの維持をしようと思うと相当な費用がかかると思いますが、1人300円で観光客もあまりいなさそうで大丈夫かな??と勝手な心配をしてしまいます。
入場者数は年間約6万人だそうで、1日平均160人くらいになります。そう考えたらあんまり多くないのかな、と感じますが。
●カメ
歩いているうちにこんな大きなリクガメにも出くわしました。と思ったら小さなカメも居ました。
ギリシャリクガメ「リクくん」(小さい方)とケヅメリクガメ「メリーちゃん」(大きい方)だそうです。これでも同い年だそうで。とりあえず大小比が分かるように両者のカットも撮りました。
小さなカメを飼ってた時はかわいい餌をやってたんですが、大きなカメになると食うもんが違うな、と思い知りました(笑)
●マンゴーの樹
大好きなマンゴーがあったのでこれも撮りました。
10℃以上確保できれば一般的な鉢植えと同環境で栽培可能とありました。
…植物園といいながら動物も少なからずいて楽しめる要素が意外とあったなと感じました。
那珂市で楽しめる施設…??(ってあるのかな??)と行く前は疑問符ばかりが頭にありましたが、タクシーを要するものの行ってよかったと思いました。これはなかなかの施設です。
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