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04宮城県

2019年7月10日 (水)

宮城/登米 新田駅裏は動物宝庫

宮城県登米市、 JR新田駅からの歩き旅です。

(2015年1月当時)

▼駅記事に書いていましたが、当初は佐沼地区を行こうとしていたのをバス便の関係で断念し、とりあえず駅前を歩いて何か見つかれば…??ぐらいな感じで漠然と歩く事と方針転換しました。

それで新田駅の駅前広場から左へ向かって歩き始めたのがこの地点です。

1月初めの事だったので、雪がこのように残っていましたが降ってはおらず、これだけは助かりました。

ちなみに右手前の建物は旅館ですが、今もやっているのかどうかよく分かりませんでした。

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▼これは上と同じ地点で後ろを振り返ったもので、新田駅周辺の様子です。

登米市の中心駅的な位置づけにありますが、市の中心駅の周りがこんな感じとは…と思いつつ、歩を進めました。

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▼新田駅を出て左へ進んでいくと、商店街の様相が少し強くなったきたかな、というところでした。

駅からまっすぐ伸びた道がなく、線路と平行なこの通りが実質的な駅前通りという事になると思います。

この時点では、こういう普通の街並みが続いていくだけかな?と思いつつ歩いていました。

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▼登米市というより旧・迫(はざま)町のマンホールです。

ハクチョウが越冬する伊豆沼、というのがコンセプトのようです(横向きでスミマセン、ココログの仕様が変更になってから縦長写真をちゃんと載せる術が分からなくなってしまいました…)

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伊豆沼農産、という看板の付いた建物が見えた所で左折しました。

新田駅から左へ歩いてほんの50m程の地点です。

ここまでは平凡な街並みが続いた感じで、特にこれというものが見つけられず…といってもまだ50mですけど…、初めて来た地の50m、100mというのは結構長く感じるもので、それにこの先なんにもなさそう…と思うと、歩いていてどうしようかな?という気になるというものでした。

しかしこの道路、雪でできたタイヤ痕でカーブの具合が分かるのが、なんともイイですね。

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▼新田駅から左へ出て50mで再度左へ曲がるので、ちょうどまた線路のに戻ってくる訳ですが、この踏切の手前に…

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▼突如として現われた、ヤギ・ヒツジたち

なんだこれは??といきなり驚かされました。

単なる街並み探訪に終始するかと思った矢先に、このような動物たたちに出合う事になるとは!

ヤギが必死に草を食べてる様子もバッチリおさめることができました(笑)

先述の伊豆沼農産のヤギやヒツジのようです。

ヒツジは顔が黒く、サフォークとよばれる羊肉用を主とする種類のようです。番号のタグが取り付けられていました。

言い方良くないですが、大して期待せずに乗り込んできたこの街、大ヒットでした!嬉しい誤算すぎました!!登米市=ヤギ・ヒツジの図式がまずここでできあがりました。

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▼ヤギ・ヒツジ達と離れてほん近くに胸像があり、相澤幸四郎先生の像とありました。

19世紀末にこの新田の地に生まれ、伊豆沼での野鳥の保護に尽力された人物であったようです。

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▼更には高々と建っていたのが「柳生心眼流伝承の郷」の塔です。

柳生〇〇流、といえば真っ先に「柳生新陰流」が浮かびますが、心眼流??となりました。

心眼という言葉は以前から聞いた事がありましたが、この心眼流は戦国時代末期に竹中隼人という人物によって創始されたといいます。柔術の中でもかなり勇壮活発な流儀だそうで、そんな流派がこの地で生まれたそうで「宮城県無形文化財」という伝統あるものなのですね。

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▼さてさて、伊豆沼にやって来ました。

新田駅の真裏にこんな大きな素晴らしい水辺があるなんて、ここまで歩いてくるまで気付かなかったという鈍感さに我ながら参ってしまいましたが、これも結果的に嬉しい大誤算だった訳です。

ただの湖だと思って最初は見ていました、雪に覆われて風情あるなぁ…みたいな感じで。

それだけで立派な観光だし、素晴らしい風景が撮れた、と半ば満足もしていました。

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▼雪に覆われた伊豆沼から少し目線をずらして水辺の方へ。

水のある部分も、周りは雪だらけで風情あるな、っ感じでした。

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▼更に沼の周りをちょっと歩いて違う角度から撮った様子。

ここで「?!」となりました。

左端の方に何やら見えるのです…

その方向へ向かって進みます。

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▼さあ、だいぶはっきり見えてきましたね!

鳥です!

それも結構います!!

もっと近づきます。

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▼近づける限りの所まで近づいてみました。

さて、ここからはハクチョウとカモたちの群れを、とくとご覧ください!

ヤギとヒツジで十分、ここに来た価値はあったのに、ここでまたこんな鳥たちに出会えるとは、何たる動物たちの宝庫!

新田おそるべし、登米市おそるべし!と思ったものでした。

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▼最後に、伊豆沼の水辺は離れましたが本近くにはこのような

「登米市 伊豆沼・内沼 サンクチュアリセンター 淡水魚館」というのがありました。

内沼というのは、伊豆沼の隣にある沼地です。

年始早々につき開館していませんでしたが、ここでは淡水魚が見られるという事で、魚だけでなく、カニ類なども結構いるそうで、ヤギ・ヒツジなどの陸地の哺乳類から、水辺のハクチョウ等鳥類、そしてここでは魚類など、新田駅の裏手に回ると、動物園水族園でもないのに、あらゆる生きものたちとふれあう事ができる、実に嬉しい誤算にも程がある!と思わせる場所でした。

雪の沢山残ったこの街で、こんなに生きものとふれあえるなんて素晴らしすぎました。

季節は色々ですが、その時なりのここでの楽しみ方ができれば、いいんじゃないかと思いました。

というところで登米市の旅、一旦これにて。

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2018年7月11日 (水)

宮城/大崎 東鳴子は勘七湯!




宮城県大崎市、東鳴子温泉の宿泊記です。

(2017年5月当時)

●勘七湯 入口

東鳴子温泉に立ち寄った際に泊まった宿がこの「勘七湯」です。

宮城県内を旅していて名取→気仙沼ときて、どこへ泊まろうか?となった時に、どこか温泉地となり、鳴子か東鳴子となり、東鳴子からこの宿を選んだという具合で、当日予約で入れました。

JR鳴子御殿湯駅から徒歩約3分、東鳴子温泉街の中にあり、この写真の向こうが鳴子御殿湯駅になります。

この真ん中に見えている建物に「勘七湯」の看板がありますが、泊まったのはこの建屋ではなく、この建物の手前の路地を入った所にあります。

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●正面

この向こうにある建物が宿泊時に当てられた部屋のある方です。

この手前側の建物は今は宿泊には利用されていないようでしたが…

建物自体にかなりの年季が見られますが、創業は天明年間の1784年で、現在の御主人で7代目だそうです。HPはコチラ

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●玄関付近

路地を入った突き当たりに泊まった宿の建屋があるのですが、その玄関口周辺です。

集中下駄箱方式で、ここで靴を脱ぐこととなります。スリッパに履き替えて上がります。

玄関のすぐ先がフロントで、御主人が出迎えてくれました。

朝食だけのプランで予約したのですが、朝食は部屋まで運んでくれるというので、時間を指定して運んでもらう形でした。夕食は付けていなかったので、各自という形になります。

コンビニは近くにはなく、鳴子御殿湯駅を越えて結局1km程歩いた所にありました。食べに行く場合は、徒歩2,3分程度の所に「千両」という食堂?がありますが、夜だとここくらいしか空いてないようです。近くにミニスーパーはありますが、夜閉まるのが早くて少々残念です。

コンビニはやや遠いですが、歩いて買い出してきました。戻ってきた時に宿の御主人とばったり出会ったのですが「言ってくれれば車で送りましたのに」と。宿に入る時にもそんなような事を言っておられた気もしますが、そこまでして頂くのもなんだし、夜でも街並みを感じたかったしで、敢えて歩いて行きました。未知の地の夜の1kmは結構遠いものでした。

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●食堂 千両

ここが東鳴子で唯一と言ってよいレベルで夜も開いている飲食店です。

駅を越えて反対側にもいくつかお店自体はあるようですが、明確に夜でも営業している事を感じられたのはこの店だけでした。

結果的に行きませんでしたが、ラーメンやトンカツ定食などがあるようです。

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●館内

階段を上がって(エレベータもあります)こんな赤いじゅうたんの館内でした。

外観渋めなのに、中身がこんなビビッドだとは!

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●宿泊部屋

「やまぶき」という部屋での泊まりとなりました。

ちなみにこの時の宿泊料は¥6,720でした。旅館のサイトを見ると、2食だと1人利用では9,000円台からとなりますが、この時は1食の利用だったというのもあるかもしれません。リーズナブルな面も本当に助かりました。

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●共同キッチン

泊まった部屋はバスはおろかトイレもなく、キッチンは部屋の外にこのような共同式で大きめのものがありました。お湯を沸かして飲み食いする場合はここで沸かす、という感じですね。

自分の泊まった部屋からだと、廊下を隔ててほぼ真向いにありました。

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●ホテルキー

懐かしい感じの重量感あるアクリルのルームキーです。

部屋の一角に差し込んで電機代わりにするようなイマドキのキーとは全然違います。昭和の末期か平成の初期か初めてひとりで宿泊した時に持ったルームキーの重厚っぷりときたらありませんでした、ちょうどこんな様なキーでした。

東鳴子温泉、とありますが、鳴子温泉に比べるとやや穏やかで賑やか度もやや低いかなという感じです。温泉宿の軒数はそこそこありつつも何故かその割に静かな温泉街で、不思議な雰囲気でした。温泉利用客が行き交うなんてシーンは皆無で、荒涼としてちょっと怖いくらいでした。

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●くるみゆべし

温泉宿必須アイテムともいうべき、ウェルカムお菓子です(笑)

それがこの「くるみゆべし」。これがそれにあたるか分かりませんが、鳴子ゆべしなんてのもあるそうです。ちなみにゆべしを変換すると「柚餅子」となります。

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●部屋内

ちょっとこじんまりとした部屋でした。

和室で布団が敷いてあると嬉しいですね。

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●ふすまの向こう

窓までのこじんまりとしたスペースですが、くつろげました。

椅子がフカフカでちょっと派手っぽくて印象的でした。

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●おふろセット

勘七湯の文字が入った浴衣やバスタオルがありました。

館内にお風呂がありますが、24時間入浴可能です。

大浴場はそれほど大きいものではないですが、室数がそんなには多くなく、和室が33室とありますが、この日はそんなに埋まっていた感じではなかったと思います。そこそこ宿泊客はいましたけど。

そんな訳でお風呂は割とのんひり入らせてもらいました。

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●朝は部屋食

最後の写真はコレです。

チェックイン時に時間指定していましたが、朝8:00頃に部屋に持ってこられました朝食です。

思えば部屋まで食事を持ち込んで頂いたのは、この時初めてかもしれませんでした。

いい感じの和定食でした。朝からありがとうございました。

という訳で、この朝食を頂いて程なく、チェックアウトさせて頂き西へ、鳴子温泉側へとのんびり歩いて行きました。

東鳴子温泉街は、鳴子御殿湯駅の両側でちょっと性格も違う感じなので、その辺りも別記事でお伝えできれば、と思っています。

以上、東鳴子 勘七湯でした

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2018年6月 8日 (金)

宮城/富谷 日本全市訪問再び!

宮城県富谷(とみや)市、宮城県の中央部に位置し、人口は51,945人(2018.4.1現在)です。仙台市の北端に接している、仙台のベッドタウンのひとつで、2016年10月に当時の黒川郡富谷町から単独市制施行となった、現在の日本で最も新しい市です。

個人的には2016年1月9日に沖縄県宮古島市を訪問した事で、日本全市訪問は一度達成できたのですが、この富谷市の誕生により、これが崩れてしまい、ブログのタイトルに【日本全市訪問】と謳っておりながら正直この5月まで詐欺状態となっておりました。

ようやく今年の5月1日、つい先月ですが、この富谷市を訪問する事で、再度「日本全市訪問」する事が無事にできました。といっても、このままでは今年中にはこの形が崩れる事となります。というのも、福岡県に那珂川市というのがこの10月に誕生するそうで、訪ねなければまた未訪市ありの状態になってしまうのです。

●成田北1丁目バス停

鉄道駅のないこの富谷市、唯一の未訪市となっていた時に「どこへどう訪ねよう…??」これがずっと課題でした。時間がかかり過ぎて仙台から寄れないのでは…?と思わされて。

それでこの「新富谷ガーデンシティ」なるものへ行けるかと思い来てみました。成田一丁目北バス停。ハイこれにて再度、日本全市訪問達成です!!

仙台駅からでは、地下鉄に乗って約15分で終着駅「泉中央駅」まで出てきて、ここからバスに乗ります。泉中央駅からはこの成田一丁目北バス停まで約20分で330円です。仙台駅からここまでだとバス待ち含め40分~かかる感じです。富谷市の中では比較的仙台からのアクセスが近い所になると思います。

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●元気くん市場

成田一丁目北から歩いて程ない所にあるJAが運営している農産物のお店です。

食材として品質が高いとか安いとか口コミで見ました。このぐらいの所から横目でチラ見する感じで通り抜けて行きました。

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●成田温泉前バス停

これも最初の成田一丁目北バス停から5分と歩かない所にあるバス停ですが、それとはまた違う系統の「富谷市民バス」とありました。

このバスには乗っていませんが、西部循環として左回り右回りで1日に4本と5本あり、南部循環として1日5本、大亀成田線というのが1日2本、12時台が終バスというすさまじい路線です。といっても1日16本のバスが来るという面で、コミュニティバス系としては多い部類と思います。

ちなみにこの名前ですが、成田温泉という温泉がある訳ではありません。富谷市成田というところに温泉がある事からこの名になったと思われます。

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●マンホール

富谷のマンホールです。

旧富谷町のマンホールで、町の木マツを前面に出したよくあるタイプのものでした。

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●とみや湯ったり苑

今回富谷市を訪問するにあたりターゲットとしていた場所はここでした。

漠然と、富谷市の風景をおさめる、という事で訪ねても良かったのですが、こうして記事にあげる訳だしどうせなら明確に場所を決めて行ってこようという事で。それも温泉浸かれるなら万々歳というのもありましてやって来ました、この「とみや湯ったり苑(えん) 」

上の写真で成田温泉前という表記のバス停がありましたが、その温泉とはここの事です。

この湯ったり苑はチェーン店?のようでいくつかあるようですね。新潟県に3ヶ所あるほか、埼玉県羽生市、長野県長野市に1ヶ所ずつあります。

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●玄関口

とみや湯ったり苑の入口を入ったばかりの所です。

「太古の湯」とありました。

富谷の地名由来である「十のお宮」についての説明板が用意されていました。十の破片にバラバラになった大蛇にひとつひとつお宮が建てられたとは…伝説らしい話です。

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●館内

湯ったり苑、入ります。

5月のイベントとして貼り出されていました。この時丁度月初めの5/1でした。

定食の日、ほぐしの日、丼ものの日と曜日によってきまっているようで、「ワインの湯」というのがまたすごいですね。ワインも一時は「赤ワインがポリフェノールが豊富で体に良い」とか色々ともてはやされていましたが、今はちょっとその辺の様子が違ってきていますね。

そして「入館制」ということで、お風呂の利用のない方も入苑料として平日\670(土日\770)払ってください、という方式なのですね。そして夜8時以降は\570に安くなるのですね。

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●帰りのバス停

来た時の同じ「成田一丁目北」バス停です。来た時のバス停の道挟んでほぼ向かいの位置になります。

泉中央駅行きになりますが、ダイヤ的には平日が1時間に1~2本、休日は1時間に1本でしかも終バスが17時台という早さです。

バス停の前は小学校と住宅街です。

そんなこんなでほぼ温泉に入ってきただけの間はありましたが、富谷市訪問により再び日本全市訪問を実現し、少なくとも那珂川市ができるまでの9月までの間はこの記録が消えずに残ってくれます。

日帰り温泉入るだけのなんてことない町ですが、こうして自分にとってはメモリアルな出来事であり、思い出深い町となりました。

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2018年5月 6日 (日)

宮城/栗原 大きな水車と広がる平原

宮城県栗原市、JRくりこま高原駅前の風景です。

(2012年11月当時)

●カリヨン公園

くりこま公園駅前ひろばにある水車群です。

ここには3つの水車があって、真ん中のいちばん大きなものは直径10mあります。ヨッ日本一、などと書いてはいますが、日本で一番大きな水車は木造のものでも24mはあります。

その10mとなっている理由も記されていて、国内で最も水車の台数が多かった昭和初期には日本に約10万台あったとされています。

両サイドにも直径3.5mと2mの水車がそれぞれあります。

何もない駅、として平成初期に雑誌の記事になった事がある当駅ですが、こうして見て楽しむものはあります。

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●トヨタレンタカー

駅前が寂しげな新幹線駅の前に決まってある(と勝手に思っている)のが、レンタカーのお店です。

特に公共交通機関の多くないところはレンタカーの需要も少なからずと思われ、周りに何もないとよけいにこういう建物が目立つ、そんな典型のように感じました。

ちょっと時刻的なものとこの時の天気の関係か、空が幻想的な感じになっています。

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●広がる平原

向こうに山もなく、道路一本あるだけでのどかな風景が続く駅前です。これが新幹線駅の駅前の風景だというので、見ても驚くと思いますが、実際に通ってみても更に驚くというものです。

この駅のある所は、今は栗原市ですが、1990年の駅開業当時は栗原郡志波姫(しわひめ)という人口約7,300人の町でした。それから2005年に栗原市になるまで15年間は郡部の駅でしたが、志波姫町の頃に新幹線通勤できるようにと設置された「請願駅」であるといいます。新幹線開業当初ではなく、途中から追加されてできた駅は大抵、請願駅ですが…。

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●マンホール

すみません、これ90°右になってしまっていますが、旧志波姫町のマンホールです。

右半分(この写真でいう下半分)が、町を象徴する水車(駅前にありました)で、あと半分は町の木ウメと町の花コスモスが上下に配されている形です。

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●学びの道

2枚上の写真の所から更に駅から離れて進んだ所です。

向こうに見えているのは中学校(志波姫中学校)で、その右隣には小学校もあります。

この道が特別そのように呼ばれている訳ではありませんが、進んだ先が小学校と中学校しかないので、ここで勝手にそうつけただけです。

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●のりば

さしたるものもなく、という形で歩くだけ歩いて、くりこま高原駅へ戻ってきました。

バスのりばがありました。

東日本急行のりば…「高速仙台-金成(かんなり)線」として、仙台駅前への便が出ています。仙台駅自体へは新幹線で行ける訳ですが、その途中の所で降りられる点は便利です。

宮城交通JRバス東北…下に栗夢(くりむ)号しゃとるとありますが、この路線は2006年に既に廃止されています。形だけ残った格好なのでしょうか?

その他では栗原市民バスの乗り場として機能しており、5つもの路線が行き来する格好です。

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●復興企画

駅向かいの大施設「エポカ21」による復興企画という事で「地酒を味わい・応援する会」のポスターがありました。

色んな蔵元が出展していて、色んなお酒が飲めたら…酒好きな方には嬉しいかもしれない企画ですね。この時はまだ東日本大震災の翌年という事もあり、復興企画としての色合いが色濃かったものと思われます。

なかなか栗原市内といって、このくりこま高原駅の周辺を歩いただけであったので、これというものもエポカぐらいしか見つからず、いつか「これ」というところに行ってupできれば、と思います。鉄道だけでなく他の交通機関も色々駆使しなければならいかもしれませんが。

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2018年4月18日 (水)

JR鳴子温泉駅 (宮城県大崎市)

宮城県大崎市のJR鳴子温泉(なるこ・おんせん)です

大崎市ではJR古川駅や鳴子御殿湯駅をupしていますが、今回は鳴子御殿湯の隣駅で鳴子温泉郷のメインともいうべき駅の御紹介です。

-JR鳴子温泉駅-
【路線】
JR陸羽東線(小牛田-新庄間)
【開業】1915年4月18日
【訪問】2017年5月
【1日あたり平均乗車人員】 226人/日 (2016年)
【近隣の主要駅 (小牛田方面)古川駅→11駅  
            (新庄方面)新庄駅→12駅


●駅名標

JR鳴子御殿湯はupしましたが、昨年GW期間中にこの傍の宿に泊まっていました。そしてその隣駅であるこの駅へは、宿をチェックアウトしてから徒歩で向かいました。多少時間はかかりますが、歩いてでも十分に行けたので。

両隣駅とも温泉街です。鳴子御殿湯は前述の通り既に記事upしていますが、東鳴子温泉を形成していて、反対側は中山平温泉駅です。こちらはまだ行った事がないので、今度は行ってみたいものですが、12軒の温泉宿があるとかでやはり温泉街なのですね。

このあたりでは鳴子温泉郷という形で総称され、なかでもこの鳴子温泉エリアは最も栄えてる感じでした。

鳴子温泉駅として現名称になったのは1997年の事でわずか20年前の事で、それまでは「鳴子駅」と称していました。近年こういう駅名に「温泉」をつけて、観光誘致しようとする街が増えましたね、かみのやま温泉駅とか城崎温泉駅とか。

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●春夏秋冬

ホームの壁に貼ってあった鳴子温泉の春夏秋冬の様子のポスターです。

今は春ですが、春はお花畑の風景が綺麗なようです。

そして東北地方なので冬はやはり雪景色が美しいようです。

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●ホーム

JR陸羽東線に属している鳴子御殿湯の隣駅で、あちらは1面1線のみでしたが、こちらは2面3線あり、温泉郷の中心の風格がそれなりに感じられます。

1日平均の乗車数は226人とあまり多くはありませんが、隣の鳴子御殿湯駅は約60人なので約4倍多い事にはなります。

正面に時刻表がありますが、左半分が上りで右半分が下りです。見えにくいかもしれませんが、下りはかなり本数が少なく10本程度です。これでは隣の中山平温泉へ行きたくても容易ではありません。

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●ようこそ鳴子温泉駅へ

ちょっと立派な感じの横断幕がホーム壁に出ていました。

下端にいろんな国の言葉で書いてあります。

そういえば駅名標もハングル表記もされていました。

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●顔抜き看板

駅舎内にあった顔抜き看板です。

源義経と弁慶と思われます。

彼らの終焉の地・平泉へ落ちる際に通り掛かった地であり、ここで義経の正室が子供を産み、その子がなかなか泣かなかったのがこの地で湯を浴びて泣くようになってから「啼子」が転じて今の「鳴子」になったという、義経が名づけたともいえる地だったのですね。

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●ぐるり雛壇

この駅の最も特徴的なものといっても過言ではないのが、このグルッとなった ひな壇形式の待合スペースです。無料休憩スペース「喜観舎」と名付けられています。

決して大きい駅ではないのですが、このイベントホールのようないでたちは強烈でした。特にイベントをやっている風ではなく、ステージになるようなスペースもあるとは思えませんでしたが…ところどころに座布団を置いてるのがまたいいんですよね。

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●発車時刻表

先のホームの写真にもありましたが、ここできっちり撮ったものがありましたので載せておきます。

上りと下りでは本数は違っていて、上り(古川方面)はざっくり1時間半に1本くらいで、下り(新庄方面)は2時間に1本くらいでしょうか。下りの2本目から4本目は3時間近くに1本くらいになってしまいます。

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●駅名由来

東北地方の駅によくあるこの「駅名由来の説明板」がここにもありました!

由来に2説が記されていますが、うち一つは先ほど書いた義経がらみの件です。

古くは火山が大爆発した記録も見られ、結構ハードな地なのだなと思わされ、温泉もできるべくしてできたのかな、という感じもしました。

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●足湯

駅を出ると足湯があります。 「ぽっぽの足湯」といいます。

よく駅前広場に足湯がある事が多いですが、ここの場合は、駅舎の下というか1Fの窪んだ部分にある感じです。なので屋根つき足湯な訳ですね。

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●町の…

町木みずき、町獣かもしか、町花りんどう…などとありました。

自治体の木とか花とかはありますが、他は「鳥」とかですよね、ここの場合は町「獣」とは…。

また「町」とありますが、これは現大崎市のものではなく、旧鳴子町時代のものです。鳴子町は人口8,500人くらいの町で、2006年3月に古川市その他と合併して大崎市となっています。

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●こけし柱

鳴子といえばやはり「こけし」!

「鳴子のこけし」っていつのまにか習って覚えて頭に染みついていましたが、でもその鳴子がどこかとか全然意識していませんでしたし、関東??ぐらいにしか思ってなかった時期も結構ありました。

宮城県にあって、それも内陸の方になるという事で、こうして訪ねてみればいやが追うにも覚えるというものですが、子ども時代に本だけで覚えてもよく分かんないんですよね。やはり行ってみるがベストです。

こけしにも色々種類があるそうで、ここのこけしは首がくるくると回る特徴があるといいます。「日本こけし館」という博物館があるくらい、こけしが代表的な工芸品です。

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●駅前広場

駅前そのものはあまり派手ではないですが、街へ出るにつれて温泉街的な雰囲気が顕著になってくる感じです。

この右側の階段を上がって街を通るルートもあれば、階段なしで街へ出るには左に隠れている部分を通る事となります。

「ようこそゆのまち鳴子温泉郷」と看板が出ていました。「なる子ちゃん」という鳴子温泉のイメージキャラクターで、頭の大きなこけしの妖精で、足には下駄を履いています。

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●鳴子温泉駅 駅舎

車の大きさに対して駅の大きさが分かると思います。ものすごい大きな駅ではないですが、この沿線では大きな駅です。観光案内のセンターも併設されています。

白を基調にした綺麗な色の駅舎で、このように青空をバックにするとより一層綺麗に映えます。

一連の温泉駅の総本山的な位置づけでもあるのがこの鳴子温泉でもあり、かつて人口8,000人余りの町の中心駅といえど、やはりそこは鳴子温泉という観光資源を持ち、ホテル旅館の類もかなり存在する訳で、この駅の大きさはダテじゃない、と感じさせられました。

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2018年2月27日 (火)

宮城/気仙沼 海の市へ行ってみよう!

宮城県気仙沼市、JR気仙沼駅からの旅です。

(2017年5月当時)

●気仙沼 海の市

この時は歩き旅ではありませんで、タクシーで直接ここへ向かいました。最初からここへ行くつもりで気仙沼に来たので。気仙沼駅からタクシーで10分くらい、途中で海辺を通り、沢山の停泊している船を見る事ができ、いかにも港町な感じです。

●Kesennuma Umi-no-ichi

It was not a walking trip at this time, I went directly to this place by taxi. Because I planned to go here from the beginning and came to Kesennuma. About 10 minutes by taxi from Kesennuma Station, we can see the boat that is passing through the seaside on the way and can see a lot of berths and it is like a port town very much

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●壁画アート

海の市の建屋内の一角です。

壁いっぱいに海の生き物が青く描かれていました。「氷の博物館」新設に合わせ、震災で被災された気仙沼の方を思い描かれたという事で、ベルギー在住の方の手によるものです。

It is a corner in the building of the sea city.

Sea creatures were drawn blue in the wall. In accordance with the establishment of the "Museum of Ice", it is due to the hands of people living in Belgium because it was envisioned towards Kesennuma who was affected by the disaster.

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●ホヤぼーやショップ

宮城の人気キャラのひとつである気仙沼のゆるキャラ「ホヤぼーや」のキャラクターショップです。2012年のゆるキャラグランプリでは、東北一の26位を記録したといいます。

ホヤをモチーフに剣はサンマだそうです、銅鐸か何かかと思っていましたが…。ショッカーみたいなベルトはホタテで、気仙沼の名物で構成されています。ボーヤですが身長は198cmもあるそうです!

ホヤぼーやのグッズが売っている訳ですが、自転車なんかも売っています。ちなみにホヤぼーやサブレーは個人的に大変おいしかったです。たしかここで買った訳じゃないと思いますが…。

It is a character shop of the loose character of Kesennuma "hoyabaya" which is one of popular characters of Miyagi. It is said that at the Yuru Character Grand Prix of 2012, he recorded 26th place in Tohoku.

It seems that the sword is a saury with a squirt as a motif, I thought that it was copper clay or something .... A belt like a shocker is scalloped and it is made up of specialty of Kesennuma. It is Boya, but he is said to have a height of 198 cm!

It is a translation that sells hoyaboy's goods, but also sells bicycles. By the way, Hoya Bo and Sublay were very tasty personally. I certainly do not think I bought it here ....

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●海の子神社

上の写真にも幟が出ていましたが、このような神社が海の市の建屋内にあります。

このショップ自体が2017年4月20日にオープンし、この訪ねた日が5月1日という事で、ホントにオーブンしたての状態で訪ねる事ができました。

ここでのお賽銭は全国の被災地に贈られるそうです。

何気に顔抜き看板もあったりします。

● Sea child shrine

In the above picture there was also a shrub, but there is such a shrine in the building of the city of the sea.

This shop itself opened on April 20, 2017, and this day I visited on May 1st, I was able to visit in a fresh oven fresh state.

I heard that money sent here will be awarded to affected areas all over the country.

There are signs without a face at any mind.

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●響げ!

響けではなく、響「げ」です。ホヤぼーやショップから離れてですがこれも建屋内での一角です。

「あべケン、アンタはエラかった」とタイトルがありますが、この「あべケン」なる人物は気仙沼のローカルアイドルグループで今も続いている「SCKガールズ」の生みの親です。東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼で子供たちの笑顔を取り戻そうと立ち上げ、惜しくも2013年夏に亡くなられましたが、その創始者として語り継がれる存在です。

SCKは「産地直送気仙沼」の略で、このグループからは今、モーニング娘。などの所属する「ハロー!ブロジェクト」のアイドルグループ「アンジュルム」に所属し、雑誌「Seventeen」のモデルでもある佐々木莉佳子さんが巣立っています。

またこのグループのドキュメント的小説として作家の五十嵐貴久さんが「気仙沼ミラクルガール」なるタイトルで著されています。あくまでフィクションとして描かれていますが、結構実話ありのような構成でこのグループの生い立ちを知ってから読むと更に面白いです。この写真の右下が最も分かり易いですが、SCKガールズのメンバーが元気にパフォーマンスをしている様子です。

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●リアスキッチン

リアスという言葉が、この三陸海岸あたりらしい響きですが、ここでご飯を頂きました。

この辺りに来たら海鮮丼は外したくないですね、必ずといっていいほど見つけては頂いています。

ふかひれラーメン\2,500はいかにも贅沢ですね。

Rias kitchen

Rias sounds like this around Sanriku coast, but I received rice here.

I do not want to remove seafood rice bowls when I come around here, you can definitely find it.

Shark fin noodle \ 2,500 is absolutely luxurious.
It seems that members of SCK Girls are doing well in performance.

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●カネト水産

海の市まで出てきて本当に行きたかったのはこのお店です!

しかし…

開いてなかった

ランチとディナーの間の休憩中だったようです。

ここで食べたいならばその事は考慮すると良いと思います。

写真3枚中の上2枚は建屋外からの入口で、いちばん下は建屋内からの入口です。ここが開いてなかったので、リアスキッチンで頂いたという訳です。

赤字覚悟、と銘打ちながら「メカジキ丼」「かけ橋丼」など興味津々でしたが、夕方の再開まで待てなかったので涙を飲みました。ゴールデンウィークスペシャルのこのメニュー。食べたかったです。

● Kaneto Fishery

It is this shop that went to the ocean city and really wanted to go!

However…


It was not open.



It seems that it was during a break between lunch and dinner.

If you want to eat here, I think that it should be taken into consideration.

The top two of the 3 pictures are the entrance from the outside of the building, and the bottom is the entrance from inside the building. Because this place was not open, I got it at the Rias kitchen.

Although it was interesting, such as "Mekijiki rice bowl" "Kakabashi rice bowl" while being remembered, but I could not wait until the evening restarted so I drank tears. This menu of golden week specials. I wanted to eat it.

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気仙沼は海辺の景色も良ければ、そこへ行くまでの古い建屋のあれこれも良いのですが、こうした施設へ行くのも良いなと思いました。海鮮丼食べたい時は、この「海の市」はおススメです。仙台からかなり遠くてアクセスには色々と難がある部分があると思いますが、これを見て興味の沸いた方が居られれば幸甚です。

2018年1月 7日 (日)

宮城/多賀城 古代の香りを今に…

宮城県多賀城市、JR国府多賀城駅からの歩き旅です。

(2017年5月当時)

●特別史跡 館前遺跡

国府多賀城駅前にある看板です。

多賀城跡の南東200mの台地上にある遺跡です。政庁跡との距離は600mとありました。また多賀城廃寺とは500mの距離で、政庁と廃寺を結ぶ形で存在していました。

この遺跡から見つかったものは9世紀前半に存在していたものとみられています。

多賀城といえば、日本屈指の古代城柵跡として有名ですが、この遺跡は多賀城に赴任した国司の館跡とみられているというような事が記されています。

9世紀初めといえば西暦800年そこそこで、平安時代に入った頃ですね。都が奈良から平安京に移った後で、この看板の下には復元模型がありますが、こんな立派な建物をつくる技術はいつから日本人に、人類についたのだろうか?と考えさせられます。

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●多賀城跡へのいざない

案内看板が出ていますが、この柵は駅の敷地との境のもので、ちょうど駅の柵の端っこから、この右端にある細い通路が多賀城跡への入口になります。ホントに駅前です。

しかしこんな端っこから始まるなんて、裏道っぽくでオープンな観光地ではないのかな?という感覚を受けてしまいました。

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●入口から駅を見る

駅の敷地の端っこからコソッと入るような感じで、細い通路を通っていき、そこからバックにある駅へ振り返ったカットです。駅の真ん前に遺跡敷地がある事が窺い知れるかと思います。

駅の近代的な建物と遺跡のマッチングした不思議な空間である事を感じます。

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●いざ

多賀城跡の敷地へ。

駅からの通路からはこんな景色です。

派手な建物やらが並び立っている訳ではなく、緑が広がる一帯という感じです。

多賀城は、今でこそ仙台にその座を譲っているようなところがありますが、奈良~平安期は東北地方の政治や文化の中心地だったといわれています。

大和朝廷が蝦夷を征伐する際に置かれた軍事拠点で、その始まりは724年と伝えられています。

10世紀後半ごろには衰退し、維持管理されなくなりという事で廃れていったといわれています。西暦でいうと900年代の後半ですが、歴史教科書レベルではこれといって特にない時期かな、という印象です個人的には。藤原氏が栄華を誇っていた時期ぐらいな感じですね。そんな頃にここは廃れていった訳ですね。

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●小高い丘の館前遺跡

遺跡周辺の様子です。

外から見たら丘になっているのも分かりますし、そんな所から間近で電車が通っていくのも見えます。

青い空とみどりの草むらのコントラストの実に効いたカットになっています。雲もいい感じで引き立ててくれました。こうして写真を撮る時に、雲というのは非常に重要な存在で、雲ひとつで素晴らしいカットになるか糞カットになるか?ではありませんが、本当に左右されるなというのを最近特に感じます。

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●政庁跡への道!

丘にある遺跡の部分を一段落した後はこの道を通って政庁跡へ。といってもグラウンドの横みたいなとこを通っていきますので、古代の雰囲気は一旦寸断された気がしました。

遺跡といっても何かがある訳ではありません。緑の大地に建って往時に思いを馳せるのみというところでしょうか。何もない事が空間として贅沢、といえるかもしれません。

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●政庁跡への道2

グラウンド横を抜けた後は、普通の路地へ。

向こうの十字路を越えていきます。

一連のエリアというより完全に別の所へ行くような気分でした。

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●更に進む

標識に沿い進んで行きます。

すっかり公園敷地内の自然あふれる景色にやって来ました。

ちなみにこれを撮った時期は昨年のGW期間中の正午ごろです。そんな状況で、こののどかさはすごいです。観光客なんてホント居やしませんでした。

極力人の居ない時を狙ってこういう風景写真を撮るようにしていますが、ここはその心配もせずにその時々の想いで撮っていて、観光客で溢れる街では少なくともないとみて良いかと思います。確かにちょっとGWの谷間のような日ではありましたが。

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●つぼのいしぶみ

多賀城碑のカッコ書きとして、このように書かれていました。

歴史で有名な坂上田村麻呂(758-811)が大きな石に矢尻で記したものとして、後に江戸初期に発見される事となりますが、その間に多くの歌人がこの「つぼのいしぶみ」について詠っており、その多くが「遠くにあるもの」「よく分からないもの」という内容であったようです。

田村麻呂を語る時に「征夷大将軍」の言葉がついて歩き、最初の征夷大将軍みたいに向きもありますが、初代は大伴弟麻呂(おとまろ)という人物が最初で、田村麻呂はつづく2代目となります。

また「征夷」とつくので「蝦夷を討伐する」意味合いでつけられた役職と思われ、一定の東北平定がなされてからは廃れていったようですが、鎌倉から続く武家政治での「将軍さま」はまた征夷大将軍と呼ばれるようになり、元々の意味と合っていない形ですね。

とにかく、多賀城関連敷地をずっと歩いていてようやくこのようにハッキリした、有形のモノに出会えました。分かり易く歴史を感じ取る事ができるというものですね。

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●政庁-南門道路

カッコ書きとして「萩大路」と記されていました政庁への道で古代都市「多賀城」のメインロードでもあったといいます。

元々はこの辺りはコスモスやポピーの植樹で道路を形成していたといいますが2011年の東日本大震災にて、それが崩れてしまい、今は「みやぎの萩」を植樹して道路として標示しているとの事で、その震災当年である2011年にグッドデザイン賞を受賞しています。

この道を通り、石段を上って行きます。正確には「石のくっついた坂道」ですが。

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●政庁正殿跡

という訳で階段を上った先には、この政庁跡がありました!当時の政治の中心地です。

ここが多賀城跡観光においてのメインの場所と思いますし、分かり易く歴史遺産を観光できたと感じられる場所でもありました。

外郭南門跡でもありましたが、ここも二重の屋根で復元イメージされており、これも誇張ではなくこのようなものと考えられてもおかしくないと思います。しかし当時の技術はある意味今よりすごかったのかもですね。機械がある訳ではなかった中、いわば手造りで建物をつくっていたというその方に感嘆してしまいます。色ももしこの通りであったとすれば、それもまた素晴らしいですね。

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●おまけ

最後は癒しの景色を。

特に観光において何という事が表現しづらく言葉で語り切れませんが、こういった癒される景色に出会うのも旅の醍醐味でありまして、非日常でもあると思います。日常があるから非日常がありで。

多賀城跡観光一択でやって来たこの国府多賀城駅ですが、これを見て興味をもつ方がおられれば幸いです。

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2018年1月 6日 (土)

JR国府多賀城駅 (宮城県多賀城市)

宮城県多賀城市のJR国府多賀城(こくふ・たがじょう)です

多賀城市では以前にJR多賀城駅をupした事がありますが、思ったような観光ができず、いわゆる「多賀城」を見たいと思って、同市内の別路線にあるこの駅に去年やって来ました。

 -JR国府多賀城駅-
【路線】
JR東北本線(東京-盛岡間)
【開業】2001年9月29日
【訪問】2017年5月
【1日あたり平均乗車人員】 1,065人/日 (2016年) 
【近隣の主要駅 (東京方面)仙台駅→4駅
           (盛岡方面)塩釜駅→隣駅 


●駅名標

元々仙石線に多賀城駅があって、この駅は2001年になってできた21世紀生まれの若い駅で、多賀城市の要請によってできたいわゆる「請願駅」です。

多賀城の政庁跡が真ん前にあるのがこの駅の最大の特徴で、

多賀城政庁跡を見たいなら、多賀城駅ではなく、この『国府』多賀城駅へ行ってください。

ちなみに隣駅は塩釜市の中心・塩釜駅ですが、これとやはり仙石線の西塩釜駅とは別路線となっています。ただこの両者は徒歩移動が問題なくできますが、多賀城-国府多賀城間は約1kmの距離があります。時間があれば徒歩移動できなくもないのですが、手早く政庁跡を観光したいなら、この国府多賀城駅一択です。

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●ホーム

2面2線の橋上駅舎で、階段を上がった先に改札があります。

ホーム上に屋根が長く取られていますが、幅が狭かったです。そして天井の柱のサビ具合が渋すぎました。

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●時刻表

東北本線の時刻表です。こちらは上りで仙台方面になります。

ほぼ1時間に2本以上はコンスタントにありますが、終電が22時31分!

仙台駅までは4駅で着くので、便自体が早じまいという感じです。ここから仙台へ夜遅くに、という事がないのでしょうかね?

しかし9時台に5本もあるのは、それほどの需要があるという事でしょうか?

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●歩いてみよう!多賀城跡

という事で、ズバリそのものです。

多賀城跡はすぐ近くにあります。

片側は政庁跡が広がり、反対側には廃寺跡があり、と観光には事欠かない。多賀城行くならここでしょという模範的な観光地があります。歴史好きの方には特に。

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●自由通路

駅の自由通路で、両側の出口へ繋がっています。

右の窓側の赤い柱が大変印象的ですが、多賀城の政庁跡を表したものと思います。

エレベータもついています。

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●歴なび多賀城

駅構内に貼ってあったポスターです。

「アプリと共に探訪する歴史遺産」とありました。スマホやi-Padでダウンロードして旅行に役立てようというものですね。単なる観光ポスターかと思っていましたが。

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●駅前俯瞰

駅前広場を上から見た様子です。

ロータリーの形はできていますが、全般にひっそりした雰囲気でした。

真ん中の模擬政庁?がこの駅のトレードマーク的存在です。

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●バス停と駅前広場

ミヤコーパスというところのバス路線が駅前広場へ乗り入れています。ひっそりとした駅前に何度か行き来していたのは見ました。

「国府」のつかない多賀城駅を経て汐見台中央という所までのバス路線です。平日は1時間にほぼ1本の計14本が出ていますが、土日になると多くの便が運休となり2~3時間に1本ペースの1日計5本と半分以下に減少します。

ちなみに多賀城駅へは約10分で結びます。距離的には1kmほどにつき、かなり回り道をするものと思われます。

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●駅前オブジェ

ロータリーの真ん中に写っていた疑似政庁のオブジェです。

実際にこういう建物だったか分かりませんが、歴史に思いを馳せる、そんな導入としての役割を果たしているのかな、と感じます。

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●国府多賀城駅 駅舎

多賀城駅よりは小規模となりますが、歴史ある観光名所があるだけにそこそこの規模ではあります。

また駅の形がちょっと面白くもあります。てっぺんの平屋根がせり出している感じも。2F部分の庇の役目を果たしているのでしょうか。

建物の下の空洞部分も高くなっていて、建物が大きな口を開けているような感じでした。

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2017年11月16日 (木)

JR鳴子御殿湯駅 (宮城県大崎市)

宮城県大崎市、JR鳴子御殿湯(なるこ・ごてんゆ)です

大崎市ではJR古川駅をupした事がありますが、これにつづく駅の御紹介です。。

-JR鳴子御殿湯駅-
【路線】
JR陸羽東線(小牛田-新庄間)
【開業】1952年1月25日
【訪問】2017年5月
【1日あたり平均乗車人員】 60人/日 (2016年) 
【近隣の主要駅 (小牛田方面)古川駅→10駅
           (新庄方面)鳴子温泉駅→隣駅、最上駅→6駅   


●駅名標

陸羽東線の途中駅に降り立ったのは、この時(今年5月)が初めてだと思います。というか、通った事さえも初めてだったかもしれません。

この時はGW初日に宮城県の名取市に用事があって、連休の旅はここを基点にしばらく宮城を巡ろう、と突発的に思い立ち、どこか温泉街に泊まりたい!という事で探したのがこの東鳴子温泉でした。それでわざわざ陸羽東線に乗り入れたという訳です。

写真入りの駅名標は長野県の駅を思い出しますが、ここ宮城県にもありました。隣は鳴子温泉駅で、まさに鳴子温泉街の駅なのですが、ここ鳴子御殿湯駅は鳴子温泉の温泉街の駅となります。

そもそも今の駅名になったのが1997年とつい最近の事で、それまでは「東鳴子駅」を名乗っていました。東鳴子に仙台藩藩主専用の風呂である「御殿湯」が置かれていた為、この名前に変わったようです。

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●ホーム

「ようこそ鳴子御殿湯駅へ」という長い幕が塀にかけられていました。温泉街の交通中心地というか、そんな役割を負っているのかな、という感じがしました。

1952年開業という時期的に中途半端な時期にできた駅で、隣の鳴子温泉駅駅とは2.2kmの距離で十分歩いて行けます。実際この時、歩いて鳴子温泉駅まで行きました。道中、温泉旅館が多数見れて、景色として面白かったです。

ホーム自体は1面1線の最小限の状態で、屋根のあるエリアもそんなには広くなかったです。

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●改札

木組みの新しい感じの改札でした。

駅自体は2004年に改装して新築し、テープカットまでやる程、本格的に行なわれたといいます。

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●駅舎内部

2004年に新築された駅舎は大きな建物ではありませんが、中身はこんなに凝っていて立派です。1日の乗車人員がわずか60人の駅にこの贅沢ささすがは温泉の駅というところでしょうか。

座るところでも何人分座れるんだ?というぐらいあります。畳敷きのスペースもあるくらいで、行ってみればここで寝ることだってできます(笑)

額のように飾ってある、カラーをバックにしたイラストがとっても印象的で、駅の中の雰囲気をずいぶん盛り上げています。

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●時刻表

おおむね1時間に1本程度のダイヤとなっています。

この辺りは〇〇温泉駅的なところが4つぐらい続いたりしますが、ダイヤ間隔がこれくらいなので、それらの温泉を制覇するならダイヤをしっかり把握して計画的に行くべきと思います。

右には出札が覗いて見えますが、やっているのでしょうか。ここに来た時は早朝だったために誰も居なかったのだと思いますが…。

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●周辺案内図

ここが東鳴子温泉で、西隣が鳴子温泉ですが、両サイドには更に中山平温泉、川渡温泉と広がる温泉エリアです。日本広しといえど、これだけ温泉関連駅が続いているエリアもないのではないでしょうか。

鳴子から北上しても鬼首温泉郷という温泉エリアに行き着き、それはもう温泉温泉した地域だとつくづく感じます。

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●新駅舎開業写真

2004年に改築されたと何度か書いていますが、この駅舎内は、その新駅舎開業時に因んだものが多数見られます。

ここにもその関連写真という事で、旧駅舎のカットがあります。左側の分はホームの様子と思われますが、今よりかなりゴツゴツしたものと思われます。

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●旧駅舎スナップ

左側に特に旧駅舎の様子が見て取れます。あまり詳しくは撮りませんでしたが…

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●新聞記事切抜き

これも新駅舎開業関連の記事です。

この日を境に生まれ変わった旨の記載が多い気がします。駅名が変わったのはこれの7年前の事ですが。駅名変更より駅舎変更の方がはるかに大きく取り上げられています。

しかし悲しいかな駅舎が改築された2004年の平均乗車人員はかろうじて100人を超えていたのですが、今や60人にまで落ち続けています。50年ぶりの駅舎改築もそういう意味での効果は上げきれていない状態です。

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●東鳴子界隈

この鳴子御殿湯駅周辺の宿を中心とした地図で、ピンクで塗られた建屋が宿と思われ、実際この時に泊まった宿もここにピンクで塗られています。東鳴子よりも鳴子温泉の方が件数も多く賑わいもあります。

この辺りは食べに行く所も殆どなく、娯楽というものが皆無です。ただただ自分の泊まる宿の温泉を楽しむ事と、寂しげな夜の街を散歩するのが楽しむといえば楽しみでしょうか。夜歩き回ると結構孤独を感じたものでした。浴衣を着た温泉観光客がすれ違う、なんてことは殆どありません。ただ寂しい分、のどかさというか非日常は感じられます(笑)

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●駅前広場

温泉街の案内地図と自転車置場があるくらいで、あとは坂道の広場があるだけの空間です。観光案内地図は右側には各宿の名前が列挙されています。こう見ると宿は結構あるんだなと思わされます。

よく確認していませんでしたが、バス停もないです。この坂を下りてT字的に交差しますが、その両サイド約100m位の位置に各々バス停がありますが、この駅まで乗り上げてくるバスはないようです。

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●鳴子御殿湯駅 駅舎

内装が実に充実した感じで、中から見たらどんな大きな駅かな?と思いますが、こうして見ると実にこじんまりとした感じの駅です。この通路の向こうに入口があって、その中は贅沢な空間が広がっています。

正面の通路を無視してサイドからホームへ直接行く事も出来ますし、わざわざ駅舎に入る用の無い方はそうするのでしょう。手書き風の駅看板も印象的でした。駅看板にJRと銘打っていないところも逆に味が出ていていいなと感じました。

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2017年5月 4日 (木)

仙台空港鉄道/仙台空港駅 (宮城県名取市)

宮城県名取市の仙台空港鉄道/仙台空港(せんだい・くうこう)です

名取市では、JR名取駅 をupした事がありますが、これ以来の名取市の駅記事です。

-仙台空港鉄道/仙台空港駅-
【路線】
仙台空港鉄道 仙台空港線(名取-仙台空港間)
【開業】2007年3月18日
【訪問】初訪問-2014年11月
【1日あたり平均乗降車人員】 4,535人/日 (2015年)
【近隣の主要駅 (名取経由仙台方面)名取駅 →3駅、仙台駅→7駅
           (名取経由福島方面)岩沼駅→5駅



●駅名標周辺

とかくアクセスが問題になりがちな空港ですが、鉄道駅としてあると非常に便利であり、そんな空港駅のひとつです。他に空港駅で思いつく所といえば、成田、羽田は実は行った事ありませんが、存在するでしょうし、関西空港、新千歳空港、神戸空港、セントレア、米子空港、宮崎空港、那覇空港…etcでしょうか。機能している空港の数からするとまだまだ少ないです。

「仙台空港アクセス線」の愛称をもつこの路線の駅は2007年開業と比較的新しく、仙台空港駅と名乗っていますが、所在地は宮城県名取市であり、当駅と名取駅までの7km程度が仙台空港鉄道線に属しています。ここから名取駅を経てJRに入り仙台駅まではトータル7駅となります。といっても仙台駅までは直通乗入れするので乗換は不要です。また、名取駅と仙台駅しか停車しない「快速」もあります。

その仙台駅までは各駅で30分程度、快速だと17分ほどで着きますが、快速は1日全80本程度のうちわずか4本しかなく、先日偶々快速に乗る事ができましたが、やはり速い感じはしましたね。普通に考えたら仙台までの所要時間は30分と認識しておいた方が良いと思います。また、ダイヤ的にもそんなに頻度がなく、1時間に2、3本ほどです、待っているそばから次々に来るという感じではありません

開業してまだ10年という事ですが、その間に東日本大震災があり、本路線も被害を受け、全線復帰するのに約半年を要したといいます。かかった費用は30億円とも。当時まだ開業4年ほどだったと思いますが、最初から厳しい局面を迎えた訳ですね。

写真は初訪問時の2014年11月当時のものです。実は数日前にも行ってきたばかりですが、この辺りの風景は殆ど変わってなかったです。ただ開業10年の歩みの展示をしていましたので、今行かれたらそのパネルは見られると思います。

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●ホーム

1面2線のみの半円状の屋根が印象的なホームです。

骨組みがずーっと続いていって、真ん中の柱がまたいい味出しています。

手前が改札側ですが、階段も何も無く、そのまま右に曲がる形で改札へ至り、更に右に曲がって、つまりこのホームと平行に通路があり、これが空港へと繋がっていきます。

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●改札内

改札を入ってすぐの地点です。

左側がホームで、1番線2番線とそれぞれ矢印表示されていますが、そのまま進めば右側に1番線があり、左側に2番線があるのみで、階段もエスカレータも何もなく行く事ができます。また終着駅につき、仙台への電車がただ出ているのみで、本数的に発車が何十分間隔につき乗り間違う事もありません。

右側はトイレがあり、またこの写真右端に覗いて見えるのは待合室です。

先日訪問時は手すり?の辺りに沢山看板がありました。

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●改札外

こちらは改札を出た直後の周辺の様子です。

大きな窓とステンドグラス調?ジャンル的によく分かりませんがアートが印象的でした。

左下の電車のセットは今もまだありますが、ここより少し10mほど?出口寄りに移転されていました。日付が入っているので来場記念写真用と思われます。

電車の右側の女性は「鉄道むすめ」として、「社みなせ」というキャラクターだそうです。この名前にはこの仙台空港鉄道線の駅名が詰め込まれていて、社せきのした、美田園、名取、仙台空港のそれぞれ頭文字をいくつか取って、という感じですね。

色んな所にこのようなキャラクターがあるようですがトミーテックが中心となって展開しているのだとか。東日本に行くと、そこかしこで見かける印象がありますが、関西ではあまり見ないですね。鉄道ヲタの中ではたとえば、「〇〇ちゃんに会った」とかコンプリートしたとかそんな感じで楽しむもんなのでしょうか。

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●エスカレータ

駅は2F部分にあり、地平からはエスカレータが出ています。駅と空港も通路で繋がっていますが、地平に下りる時はこれを利用します。

ちょっと分かりにくいのですが、「東日本大震災」として左側に貼ってあります。当時この地にやって来た津波の浸水した高さです。これでもエスカレータの途中ですが、真ん中とまで行かずとも結構な高さのところにありました。勿論当初はこのようなものがなかった訳ですが、これをつけざるを得ない状況になってしまったのが悲しいですし、やはりこれがただの伝えで終わらずに、風化させることなく教訓として存在を放っていてほしいところです。

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●空港とジョイント

右側が当駅で、空港と繋がっているのが窺えます。2007年にできたばかりの駅なので、いかにも後付け感が見て取れますが、駅ホームから空港までほとんど段差なくアクセスできるのは素晴らしいところです。

国内線がこの位置にあり、向こうに国際線があります。東北地方を代表する国際空港として、国際線では上海やソウル、台北などアジアを中心に、他にグアムへの便も出ています。ただ各路線で毎日便が出ている訳ではなく、上海は週2日、台北は週4日といった具合で、その辺りは発着日を考えなければならないのが現状です。

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●仙台空港駅 駅舎

外観はちょっとごつい感じですが、ここから左側へシュッと細くなって通路部分が続いていき、空港へのジョイント部分と、地平へ降りていく部分と分かれていきます。多少の待合スペースと後は通路のみの駅という感じですが、大半は仙台空港へ行ってしまう訳で、ここ自体でそれほどスペースを取る事はないかな、というところでしょうか。

このような立方体に近い形の駅って逆にあまりなくて新鮮な印象も受けました。震災を乗り越えて東北地方のメインの玄関としてさらなる発展を遂げていってほしいものです。

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