和歌山/湯浅 熊野詣の道と紀文の夢
和歌山県有田郡湯浅町、JR湯浅駅から歩き旅で湯浅町役場を越えて熊野古道の道へ入りました。
▼行灯のような街灯が向こうへ行くほどに多くなっていくように見え、活況の予感を抱きつつ先へ進みます。
湯浅と行灯は縁が深いようで、現在は「ゆあさ行灯アート展」なるものが開催されているそうで、アメリカやブラジルなどの海外からも応募作品として手づくりの行灯が出品されるのだとか。
たまたまニュース記事を目にしていたら、
なんと今日(4/18)まで街なかで点灯しているそうです→コ チ ラ
▼こちらにも行灯が…。
上には提灯もありますが、どちらにも熊野古道の文字が入っています。
熊野詣の宿場町として栄えたこの町にはすっかりハマってます。
▼道標が立っていました、これもかつての宿場町ならではですね。
説明板には「この一角には聖護院および三宝院の門跡が熊野入峰の道中、護摩を修した跡と伝えられている」とあります。護摩行なんて阪神の金本選手らがやるまではどんなものかまるで知らなかったですが…
この道標は天保9(1838)年の建立という歴史あるものだそうで、紀三井寺、伊勢、熊野、高野への参詣道を表示しているとあります。「東 きみゐてら」とある面の上部の指のマークも当時のものなのでしょうか
▼さて、ここからが本番といった感じですが、昔の雰囲気を残す町並みでかつ活況を呈する商店街(人がわんさか通ってるわけではないのですが…)、道町中商店街です。
▼「熊野古道 道町中」と街灯ごとに表示が並び続けています。
▼道町中、道町中…と続いていきます。
最近の建屋っぽいのもありますが、古風な建物にはいちいち感動してしまいます。
活況と書きましたが、閉まってる店も結構多かったです。日曜朝9時台だったから??
▼商店街や古い町並み、もっと堪能しきれるんですが、この時は駅めぐりの一環で時間もそれほどなかったのでこんな程度で流しました。
最後は「若き紀文」の像を
湯浅駅へ引き返す途中、駅の割に近くで見つけたものですが、「文平の像」とありました。
「遥かなる夢」と題された中で、文平(紀伊国屋文左衛門の幼名)が夢や希望に満ち溢れている姿がそこに見えます。彼はこの湯浅の出身といわれ、のちに豪商として歴史に名を残しますが、意外にも生没年不詳など半ば伝説上の人物であるようです。
また、紀文食品(かまぼことかの)とは全くの無関係だそうです、紀文ってこの人が創始者だと思ってました。他にも豪商となりながら一度損失を出した後は商売に意欲を失い、平々凡々どころかみすぼらしい晩年を過ごしたとさえ言われ、これまた意外でした。
てなわけで、以上湯浅町の歩き旅でした。醤油の資料館などもありますが、別の町(確か岡山の高梁)で行った事もあり、SKIPしてしまいました。
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