伊豆箱根鉄道/修善寺駅 (静岡県伊豆市)
静岡県伊豆市の伊豆箱根鉄道・修善寺(しゅぜんじ)駅です。
伊豆市は静岡県の東部・伊豆半島の真ん中に位置し、人口は33,428人(2012.1.1現在)で、2004年にこの駅のある旧・田方郡修善寺町など4町が合併してできた新しい市です。
鎌倉幕府第2代将軍・源頼家が幽閉後に暗殺された修善寺があり、恋人岬なる岬も市域内にあります。また、「天城越え」の天城峠はこの市の境目にあります。
-伊豆箱根鉄道・修善寺駅-
【路線】伊豆箱根鉄道・駿豆線 (三島-修善寺間)
【開業】1924年8月1日
【訪問】2012年1月
【1日あたり平均乗降車人員】 2,889人/日 (2007年)
【近隣の都市駅】(三島方面) 伊豆長岡駅→4駅
▼三島駅から出ている伊豆箱根鉄道・駿豆(すんず)線の終着駅です。
市内にはこの駿豆線の駅だけで、当駅と隣の牧之郷駅の2つのみです。
終着駅につき、隣駅の表示は片側のみです。ローマ字以外にハングルと中国語でも駅名表記されていて、観光客の多様さが窺える気がします。
▼三島からこの修善寺までの約20kmの路線ですが、これを往復する格好です。
この路線を代表する車両といわれると、こういう車体のものを思い浮かべます。
▼こちらはクリーム色と赤のミックスの車体です。
フロントに「ありがとう1100系」なるヘッドマークがついていますが、これは1989年に西武鉄道から譲渡された1100系電車が、この2012年6月をもって引退することとなり、その労をねぎらう意味で(お客様への感謝を込めて、と記されていますが…)つけられているようで、これはいい時期に来たと思いました。引退時期が迫ると、さらにカメラをもった方たちが押し寄せてくるのでしょうか。
ちなみに左側に車体の見えている車両は特急「踊り子」号です。
▼ホームは2面4線と広めになっています。
普通列車はこの1・2番ホームから、特急は左側にある3・4番ホームから出るのが基本スタイルです。1方向のみなので、ここまで乗り入れて、またここを始点に出ていくのみです。
▼この向こうが改札です。
両ホームはこの向こうの通路でつながっているという終着駅ならではの構造となっています。
▼ホームにあった「特急踊り子号でようこそ」と書かれた顔抜き看板です。
普通電車で来たんですが…(笑
ちなみに特急は「踊り子」号ですが、小説の方は「伊豆の踊子」と送りがなのない表記となっています。
踊子と孤独に悩む青年との淡い恋物語で、これまで6度も映画化されている作品ですが、山口百恵・三浦友和主演の1974年分を最後に映画ではつくられていないんですね、かつての作品には高橋英樹、黒沢年男といった面々も青年役で出ているそうで調べてビックリでした。
▼駅出て目線です。
伊豆市自体は人口3万余りの決して大きな町ではありませんが、観光資源が豊富な面もあり、来訪者は少なくない様子で、これほどの大きな建物が並んでいるのも納得できます。
▼駅前にはバスも多数停まっています。
のりばは10以上もあり、修善寺温泉等々さまざまな行先があります。
▼修善寺駅の駅舎です。
平屋根で波型の屋根縁となっていて、あまり観光地らしくない雰囲気ですが、観光案内やレンタカー、物産品売り場等それなりのものは揃っていて、中身は割に充実している感じでした。
尚、2014年度中に駅舎改築並びに周辺広場の整備が目指され、改築後は切り妻屋根の2F建ての立派なものになるそうです。改築後も勿論みたいですが、その前に旧になるであろうこの駅舎を見ることができたのは、よかったなと思いました。
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