秋田/能代 バスケット・ロードと昭和の匂い
秋田県能代市、JR能代駅からの歩き旅です。
(2012年11月当時)
●17・51分発?!
能代駅前のバス停標識ですが、何を標識に「17・51分」などと時刻を書いているのか??と思いました。もしかして1日に1便、17時51分にしか来ないのかな??と思いましたが、さすがにそれは違いました。
この能代市の「市街地巡回バス」がぐるぐる回って、この能代駅を発つのが毎時17分と51分という事でした。4年以上経った今でもサイトを見たところ、同じ時間に出発しているようです。
という事で、月~土曜日は1日9便で、8時台から16時台まで毎時運行されており、17分発と51分発はそれぞれ方向が別のものです。16㌔の距離を1時間かけて1周するそうで。日曜日はやや減便となり、10時台から15時台までの6便となり、出発時刻は全く同じです。朝晩がないという結構妙な時刻編成で、17時を過ぎると、少なくともここからは1本たりとも乗る事ができないという事です。こういうコミュニティ系のバスとしては本数が多めなのは良いと思います。1時間に1本はあるというのが個人的には、なかなか頑張ってるなと感じます。
駅を出て、駅前広場から右を向いた景色です。
能代の町の印象は、あちこちの店のシャッターにバスケットの絵が描かれている事と、と前右にあるようなコンクリート色そのもののゴツゴツした年季の入った建物がズラッと並んでいた、この2つに尽きました。
上の写真から少しだけ進んだ所で、年季の入った建物が立ち並んでいる様子が分かりますが、これらの店という店が全く営業していないんだろうか??と考えさせられてしまいます。
歩道の上にアーケードが設置されていて、昔は立派に商店街を形成していた事が分かりますが、一体何十年前まで現役バリバリの店舗群だったのかな??とか考えてこういう街並みを歩くのが大好きです。結局疑問は解けない訳ですが(笑)
こんな感じのシャッターがあちこちで見られた、という事です。
建物は古そうで店も営業していないかも、というところですが、シャッターは妙に新し目に感じました。街の活況と店舗数の多さがつり合い取れていない感じで、多くの店が営業していないのかな??と感じさせられます。
駅前広場を過ぎて直進して最初の交差点からのカットですが、右側がその「大栄百貨店」です。下を見ると「市民プラザ」とありました。
市民プラザは2009年にオープンしたようで、節目の時には時々イベントが行われているようで、物産品・木工品の販売等のイベントのようですが。
百貨店として稼働している感じではないようで、ピンポイントにボクシングジムや何やらの施設が入っている程度で、虫くいの状態で稼働しているようです。調べても意外なほど情報がなく、辿ってきた経緯も全然分からずでした。昭和時代は百貨店として、能代の顔として操業していたのでしょうか??全く分かりませんが…。
能代駅から直進して100mほどの地点に最初の信号がある訳ですが、これを右折したらこのような風景となります。ここは県道205号線(富根能代線)で、富根とは、能代駅から西へ3つ先にある駅でもあり、この区間分続いている県道という事になります。
向こうには昭和そのままの店舗ビルが延々と軒を並べており、個人的に能代に対する印象が、イコールこの街並みという感じでした。
ちなみにこの交差点を右折せずに、駅から500m程度直進すると、国道101号線と交差します。この国道は青森市から秋田市まで260km余り続く東北北西部の主要道のひとつです。
能代駅から100mとない地点にある小さな駅前局です。
基本平日のみの対応で、ATMがこれに加えて、土曜の午前中のみ稼働している形です。
能代の中心局である能代郵便局は駅前最初の交差点を右折した県道205号を500m程(北へ)進んだ地点にあります。
能代駅前にもありましたが、シャチ流しのシャチがお城の上にでっかく描かれています。
こういう、ご当地らしさを分かりやすく描いたマンホールは見ていても楽しくなっていいですね。こうしてカラー版に出会えると尚良しです。
県道205を北へ進んでいったところです。このようなコンクリートゴツゴツの昔ながらの建物が続きます。北海道の小都市の駅前道と交差する主要道もこんな感じの所が多いですね、砂川とか。
手前の建物は「のしろ木工品市場」という事で、ここは建物の側面から撮っている格好なので分かりにくいですが、正面から見ると現役バリバリで稼働している建物でした。
能代は「木都」ともいわれ、木工品がそのアピールポイントの一つとなっており、この建物の中では、能代市近郊の木工所から取り寄せた製品を展示しているそうです。
続いていくコンクリートの建物群です。
建物自体が素気ないコンクリート色そのままでありながら、下のシッャターはカラーペインティングがなされており、その上下のギッャブぶりも凄いものがありました。
下側のようにまともにバスケ選手を描いたものもあれば、上側のようにバスケットボールが木になる実として扱われているものもあったり、実に多種多様な絵が通りに存在しています。
上側の写真の右端には毬のように描かれたバスケットボールに「はたまち」とありますが、この辺りを畠町といい、県道は畠町大通りとされています。
マンホールの別バージョンがありました。
正面から「バスケの街」と銘打って、真ん中にズバリバスケットボールそのものを配するという、なんとも直接的な街アピールのマンホールとなっています。
能代駅前の交差点から右へそれて200m程、県道205号を通ってきましたが、ここから左へそれようかと向こうの様子を見ていたら、(写真真ん中にあるような)半円状のアーチのようなものが見えたので、何があるのかな?と思い、引き寄せられるようにそれていきました。
それにしてもここでもまたコンクリート色そのままの建物が続いています。
上の写真の所から左へそれると下り坂になっており、その始点の近くには「たっぺの坂」なる表記がありました。
「たっぺ」とはなんぞや??思いますが、この裏面に説明が書いてありました。「江戸時代に住んでいた田畑多兵衛」の名前が訛ってついた、とされている、と。たへい→たっぺ、というわけですね。人名由来とは。
ここからゲートのついた商店街に入るのですが、どうにも中途半端、というか営業している店が殆どなさそう??せっかくゲートがありながら「〇〇商店街」的な表示も無く。ハードだけはしっかりしたものがありながら、その後から店が抜けていったのでしょうか、分かりませんが。
この商店街をぬけるとイオン能代店があります。これらの店々はイオンにその役割を明け渡す事になったのでしょうか。
この坂の場合は、大正から昭和にかけて、金子書店という書店があった事からつけられたといわれています。実質人名由来でしょうかこれまた。
2つの坂を見てから、県道205号を反対方向へと引き返し、能代駅へと戻っていきます。
やはりゴツゴツした建物が続いています。何十年この景色変わっていないのだろう??と考えさせられます。そしてこれからも何十年となくこの景色は続いていくのでしょうか??建物の倒壊とか心配ないのかな?老朽化更新するのかな??とかいった事が色々と気になります。
最後の写真はこれです。
県道205号を引き返して、能代駅に戻ってきた時のものです。
「バスケの街のしろ」が非常に目を惹きます。
人で賑わう街とは少々言い難い面がありますが、街を歩くだけで十分面白い能代の街。こんな旅もあるという事で。
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