大阪/泉大津 北助松から松ノ浜まで
大阪府泉大津市、南海/北助松駅から松ノ浜駅までの歩き旅です。
(2019年4月当時)
▼北助松駅を下りてすぐの道には、このような大きな神社があります。
幟が沢山並ぶこの神社は「助松神社」といいます。
奈良時代8世紀中ごろの創建とされ「南海線の神社100選」に選ばれている神社であるといいます。
しかしこの100選の内訳は何なのか??いくら調べても、ようとして分かり得ませんでした。なんで検索して出てこないのでしょうか??ですが、本当に分かりませんでした。
▼助松神社の拝殿です。
バリアフリー対応がなされており、スロープが取り付けられています。
▼ 「八幡神社」「金毘羅宮社」「戎神社」など境内には末社が多数ありました。
金毘羅宮社の鳥居の右手前には「境内にイヌを連れ込まないでください」とありました。「連れ込む」って…
今風のネット語でいうところの「イッヌ」を連れ込むなと…。
▼夜店の表示がありました。
手書きも交えているところが温かいですね。
毎月6・16・26日という事で、え?10日に1回のペースで夜店やっているのですか??
▼助松神社を離れて、南海で隣の松ノ浜駅まで歩く事としました。
その道の途中に…
こんな古い棚類が軒先に並んでいて思わず見入ってしまいました。おそらくもうやっていないであろうこの店に…
▼助松神社は想定していませんでしたが、行く事を考えていたのはこの近辺の「田中家住宅」でした。しかし…
ナント門前に消防車がガッツリ停まっていて、さすがに撮りにいけませんでした…
折角泉大津の古き良き邸宅として写真におさめようと思いましたが…
ちなみにこの住宅は「田中遠江守陣屋跡」とも記されています。田中遠江守重景という人物が元亀年間(1570-73年)に居を構えた事がその始まりとされています。織田信長の石山攻めに参戦したのち、大阪に戻り大庄屋となり、紀州藩の参勤交代時には宿場になったといいます。
▼田中家住宅が撮れず、この道路(紀州街道)の延長上を進むのをやめて、左折して平行する幹線道へ出ました。
上の写真でもそうでしたが、至る所こんな風に枝の上部を切り取られていた木がやたら多かったです。
なんか異様だったのでついつい撮りたくなります。
道路を逸れたのは「牛滝塚」なるものがこの辺にあるとGoogle mapに記載があったのですが、住宅に埋もれていたのかよく分からないままでした。その代りこの写真を撮ったようなものでした。
▼幹線道を逸れて再度紀州街道へ戻り松ノ浜駅へ歩を進めました。
松ノ浜駅寄りになると、明確な名所に出くわしました。
それがこの木…ではなく、
「助松村石造物群」 です。
観光名所らしく「紀州街道」の標柱や、周辺マップなども配されていましたが、2015年に「泉大津ふるさと文化遺産」に認定され、2017年には大阪ミュージアム登録物として登録されたといい、近年その価値がかなり評価されているようです。
▼その助松村石造物群にあるマップと説明板です。
この辺りは田中家住宅に紀州藩の参勤交代の宿として利用されるなどして紀州街道とよばれ、大阪城下と和歌山城下の約50kmを結んでいました。と、そんな事を想像しながらこの道を歩くと、もっと思い入れが深まるかと思います。
▼その石造物群は、ここに見えるものです。
ここが自治体として助松「村」であったのは、1889(明治22)年までの頃です。
以後は上条村の大字となり、現在は泉大津市の大字として「助松」の名が残っており、南海電車の駅名も「北助松」駅があります。この近くにある隣駅は元々助松駅であったものが現在は「松ノ浜」駅と改称されています。
ここにあるうち3基は西国三十三度供養塔で、うち2基には1808年と1848年の建立銘があるといいます。江戸時代から遺る素晴らしい文化遺産ですね。西国三十三ヶ所の巡礼は観音菩薩が33の姿に変化して衆生を救済する、という思想に基づいて中世に始まったといわれています。
ちなみに右から二番目のものは徳本上人名号碑という江戸中期の高僧の碑であるそうです。
この辺りは場所的に助松村のはずれであったといい、村境などは当時追剥(おいはぎ)が出る場所とされ、そのある種魔除け的な意味合いで設置されたとの説もあります。
▼石造物群のすぐ横にある地蔵尊です。
地蔵盆の頃にはきれいに飾付けをしてもらっている姿を写真で見かけました。
石造物群への感謝状も額にしっかり飾られていました。
▼助松村石造物群を後にして、紀州街道をそのままほぼ松ノ浜駅付近まで来た地点に、この「松ノ浜温泉」がありました。
純然たる銭湯で、入口下足箱のところから男女分かれている構造でした。
先月の事ながら、中の記憶がうっすらとなってしまっていますが、サウナがかなり狭小な感じで、1人入っているだけでも入りづらかった事と、露天風呂が限りなく内湯っぽい雰囲気で、一応外気には触れていたものの、内湯とドアで仕切りしているだけの、別部屋の内湯ではないか?と思ったくらい、露天感が希薄であった印象があります。銭湯大好きな方には必ず行ってほしいところです。
下記にありますが料金体系が細かくて、小学生以下の料金設定がありました。
【松ノ浜温泉】
住所:大阪府泉大津市松之浜町2-7-1
電話番号:0725-32-2421
利用時間:15:00~24:00
定休日:毎週金曜日
入館料:大人(中学生以上) 440円、中人(小学生) 150円、小人(0歳から幼稚園児) 60円
アクセス:南海/松ノ浜駅より徒歩約5分
という訳で、泉大津市の北助松駅から松ノ浜駅までの歩き風景の形にて御紹介でした。
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