島根/松江⑤ 鹿島 愛して愛した恵曇・古浦の海
このブログで載せられる写真のメモリもかなり逼迫してきました…
あと何記事更新できるか…というところです。
島根県松江市、松江市では5つ目の記事となりますが、これまで宍道町、美保関町、島根町、八束町と旧・八束郡の各町であった地域の様子をお届けしてきましたが、今回は「旧・鹿島町」の記事をお届けしたいと思います。
(2018年8月当時)
▼旧・鹿島町へはバスでアクセスしました。
松江駅から北西へ向かって、ここ「恵曇(えとも)連絡所」へ辿り着きました。
旧・鹿島町では、交通の重要拠点のひとつといえ、単なるバス停ではなく、ちょっとした待合所の建物が造られています(真ん中の屋根の平たいこじんまりした建物です)。 そしてその周辺(建物手前のスペース)はバスの待機所および方向回転場です。
松江駅から約35分、630円で行き着きます。
ダイヤ的にはほぼ30分に1本出ている格好で、ここから松江駅に向かう便だと、通学と思われる朝7時台は10分に1本の過密度合いになっている部分もあります。
この手前は歩いて2、3分くらいで海です。
▼恵曇連絡所の待合室中身です。
この時は朝早くで出札は居ませんでした。普段いるのかもわかりませんが…
去年のお盆時期の暑い盛りでしたが、このベンチでくたばりながら松江駅へ帰り着くバスを待っていたものでした。
お盆の朝という時節柄的な部分もあったのかもしれませんが、自分の他にここで待っていたのは1人だけでした。
▼バス連絡所がこの右に隠れている形ですが、ほぼ真横に位置している地点です。
十字屋という建物とカフェテラスJUJIYAというのが隣り合っています。
記憶が定かではない部分がありますが、右側の建屋の2F部分は昔「ふぁいぶ」という名前の喫茶店だったように思います。たしか内側の階段を上って2F部分がお店で、そこでかき氷を食べたりした記憶があります。左側が「十字屋パーラー」といってたような気が…、いずれももう20年以上前の記憶ですが…この辺寄ったのもこの時14年ぶりくらいでしたし…
今はもうやっているのがどうかもわからないレベルですが、食べログ系の検索をすると名前だけは今も出てきます。レビューがないので、あるいはもう現役ではないのかもしませんが…いずれにせよ実はこの辺りは大変思い入れのある界隈です。
▼恵曇連絡所から西へ、港に向かって歩いて行きます。
向こうにはもう海が見えています。
そんな海の近くの独特の家並みが目の前に現れていました。それぞれに歴史のありそうな、そんな家並みでした。
この家並みを歩いていると、左向こうのお家から出てきたおばあさんが「なんと暑い中を…」 (よく歩いてますな)というような感じで声をかけられました。この辺の御年輩の方たちは人情豊かな方々が多いなというのが勝手な印象です。大阪のおばちゃんとはまた違う、下から来るような温かさでして。
▼港へ向かう家並みを通り過ぎ、ドン突きの港の所を左へ向いた光景です。
昔はこんな道路がなかったはずですが…しかしどんな姿だったかと聞かれると思い出せません、、
ここは恵曇漁港というころで、この左側の道路を緩やかに上っていけば古浦(こうら)という海水浴場に至り、この辺で海水浴場として今時期そこそこ賑わっているのでは、というところで、この時も夏の盛りだったので、外国人海水浴客なんかもいました。古浦については後ほどですが、まずはここ恵曇です。
▼港へ向かった突き当たりの風景がこれです。(若干右を向いていますが…)
「恵曇漁港」の看板があります。
恵曇連絡所という所へバスで降り立ちましたが、ここは港町なのです。
当初はここを「エトモ」と読めずに漢字の塊で覚えてましたが「けいうん?」とか勝手に思ってましたね(笑)
今はここは松江市ですが、2005年3月までは八束郡鹿島町でした。更に遡れば、1956年までは「恵曇町」として自治体で存在していました。
出雲国風土記では「恵杼毛」と表記されていたようです。
右に見える建物は「JFしまね 恵曇支所」という恵曇港の漁協ですが、古いコンクリート色そのままの建物が歴史を伝えてくれるような雰囲気で、少なくとも平成初期からは殆ど変わっていないと思います。というか、この建物でどんな営みがあるのか?何回か行っている割には全然意識した事がありませんでした。
ちなみに「JF」とはJapan Fisheries cooperatives(日本漁業協同組合)、つまり漁協ですね。
ちなみに日本の漁港はナント2,860もあるといわれており、第1から第4種まであるそうで、この看板にある「第3種」というのは「利用が全国的なもの」という事で大規模漁港のひとつであるという意味合いです。 これの上に「特定第3種」というものが最大規模で13港しかないのですが、いずれも名だたる港ばかりでした。ここ恵曇港の「第3種」もこれに準ずる存在として101港のうちのひとつで、ピラミッド的に見ればかなり上の方に属する部類かと思います。
▼そのコンクリート色そのままのJF(漁協)の建屋傍まで来ました。
たしかATMがあったな、なんて思って見てましたが入口左にありました。
でも、ここの前ホントに人通ってるのほとんど見た事なかったんです。この時も皆無でした。
この角度から見るとまだ幾分きれいというか、上の写真のように裏から見るとすごく黒ずんだように見えましたが。
ちなみにこの漁協の建物は、港でも入り組んだ部分に存在しています。
▼漁協の建物から海沿いに200~300m程北西へと進んで、港の北西の出っ張った先へ出てきました。
恵曇漁協の卸売市場です。
この辺りはそこそこ人の気配もあった所で、恵曇といえばここへ必ず寄っていました。
▼恵曇の漁港の様子です。
漁協の辺りよりも、こちらの卸売市場のある「港の先端」の方が、いかにも『漁港』の雰囲気に溢れています。
下の写真のいちばん上のものにあるようなスペースを、バイクで風を浴びながらゆっくり走るのが、とても心地よかったのです。1990年代から25年以上経ってもこの景色は殆ど変わっていせんでした。
いちばん下の写真のレンガ色っぽいのは卸売市場の建屋で水産会社などが入っています。
▼同じ恵曇漁協卸売市場のスペースで、これは2004年夏当時のものです。
この訪問の14年前の姿ですが、殆ど変わっていません。
▼恵曇漁港の先端から少し陸へ戻って「恵曇神社」へ来ました。漁港から東へ100mあまりの地点です。
廃屋と化した家々もチラホラ見受けられました。
恵曇神社ですが、創建年代は不明ながら、出雲国風土記に「恵杼毛社」の記載があったなど、かなり歴史あるところといわれています。建物の堂々とした佇まいに、その歴史を感じさせる雰囲気を感じました。
鎮座位置から 「江角大明神」ともいわれていたそうです。「江角」といえば個人的に島根県を連想しますが、江角姓といえば島根県でした個人的に。
実際、かつて女優で大躍進した江角マキコさんや、昭和期に主に悪役でならした故・江角英明さんなど、いずれも島根県出身で、やはり江角=島根だなと。
▼降り立った恵曇連絡所バス停から港へ向かった時の地点へ戻ってきて、古浦海岸への道です。
この橋を渡れば古浦へ行き着きます。恵曇と古浦を結ぶ架け橋ですね。
恵曇の漁協からだと700~800mほどで古浦海水浴場に辿り着き、漁港と海水浴場それぞれ地名が違いますが、実に近い距離であり普通に歩いて行き来できます。
そしてこの橋を渡る時に、橋から横(陸側へ)を見てみると素晴らしい町並が目に飛び込んできました。昔この辺り何度も行っていた割にいつもバイクで駆け抜けていたので全然気づきませんでした。
こうして見て初めてこの町並に感動しました。こんなにできあがった港町なのかと。
▼橋を渡ってこんな路地を通りながら、向こうへしばらく歩いて行けば古浦の海水浴場が見えてきます。
酒店や材木店等が見られました。
▼古浦の地に来た事が分かる看板がありました。
「はまひるがおの咲く砂浜」と記されていて、恵曇と隣り合わせながら全く違った雰囲気の印象を受けます。
▼古浦の海岸です。
恵曇は漁港ですが、古浦は海水浴場がメインとなっています。
という訳で砂浜、海が広がっています。
▼海の家も出ていました。
そんなに派手な存在ではありませんが、ちゃんと海の家くらいはあるよ、という感じでした。
以下は古浦の海岸の様子を。
かつては海岸の手前部分が段々畑のような緩やかな階段状のものが取り付けられていましたが、今は無くなっています。
階段状になっていた時はここへよく来たものでしたが、その面影が亡くなってしまい、普通の海岸になってしまった感じで、少々寂しかったです。
古浦海岸の海での営業は7月8月との事で、これれから最盛期というところかと。
松江市では人気の海岸につき、一度行ってみられては…とお思います。
▼最後に、古浦海岸の先述の海岸手前が階段状になっていた当時のカット(2004年)を載せます。
上野海岸の写真では、これはすっかり撤去されていて、古浦といえばここの上で海を眺めていた身としては寂しいものがありました。
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