生活と思い出と世の中と(1989年④)
遡って振り返る、「生活と思い出と世の中と」。47回目は1989(平成元)年の第4回です。
前回に引き続き、当時見たテレビなどをもとに当時の様子を綴っていきます。
●ドラマ(本放送) その2 ※見た作品だけ
「同・級・生」
安田成美さん、緒方直人さん主演。柴門ふみさんの原作マンガも知られた作品です。
大学を卒業して間もない頃の同級生たちの織り成す物語で、「男女7人…」の同級生版とでもいうか、そんなイメージでした。
大人の恋愛もしてみたり…そこで登場するのが、まだ「○○は文化」と発言する前の石田純一さん、当時旬の宅麻伸さんも出ていました。
後にすっかりひな壇芸人になった勝俣州和さんもこんな恋愛ドラマに出ていたり、まだそんな大物感のなかった山口智子さん、イケメンでこれから売れるだろうなと勝手に思っていた戸田研一郎さん、か弱いはかない女の子を演じたら…の菊池桃子さん、フジテレビ現役アナウンサーにして普通にレギュラー出演した中井美穂さん、出演者はどっから切り取っても豪華でした。
このドラマに出てきた名セリフ「朱に交われば?」「シュラシュシュシュ」は、個人的に自分のいた団体で流行り言葉になり、いきなり訳の分からない組織に放り込まれて、仕事しろといわれて嫌々やってたのが、いつの間にかはまってしまい、当時そこにいた面々の影響が大きすぎて、この言葉を心から噛みしめる事となりました。
「翔んでる!平賀源内」
TBSの月曜夜8時~ といえば「水戸黄門」の時間帯ですが、その水戸黄門の合間に放送された作品でした。
この枠で放送された「江戸を斬るⅦ」や「大岡越前」の直近の出演者が多く出演し、役柄も同様のもので、「お馴染みの役者」で脇は固められましたが、西田敏行さんが平賀源内を演じるというのが、あまりに異色感満載でした。個人的に源内ってガリガリのイメージがあって、まるで正反対だったもので。
薬丸裕英さんがシブがき隊解散の翌年に出演したドラマでもあり、颯爽とした同心を演じ、その配下に大沢逸美さんがいました。
また、石田ゆり子さんが本格的に出てきた頃で、ここでは「沙織」「詩織」という二役で出ていました。当時は、既に出ていた石田ひかりさんのお姉さんとは知りませんでした。
個人的に、一人暮らしを始めた頃、月曜の晩御飯を食べながらこのドラマを見ていた記憶がハッキリあり、これを見ながら明日の事を考えたりしていました。
「八百八町夢日記」
「長七郎江戸日記」で里見浩太朗さんが長年主役を張った時間枠に、里見さんが演じる奉行と、やはり同じ時間枠で「銭形平次」で主演していた風間杜夫さんがねずみ小僧に扮し、この2人のダブル主演で贈る大作という触れ込みで始まった番組でした。
悪人どもにに対して「貴様らには、もはや見る夢などないのだ!」のセリフと共に扇子を投げ入れるのが定番でした。
翌90年9月まで1年間放送され、更にその後続編も制作される人気番組となりました。
「ハロー!グッバイ」
刑事ドラマのエースとなる水谷豊さんの原点的な作品でした。
以前は「熱中時代・刑事編」で若手として人気を博していましたが、今作では中堅となり若手たちを率いるリーダーとして活躍します。その姿は翌年「ザ・刑事」や翌々年「刑事貴族2」へそのまま繋がっていきます。
水谷さんと組むのは三田村邦彦さん、賀来千香子さんという面々でこのトリオを中心に、署長役に大地康雄さんが扮し、人気を得るようになりました。水谷さん演じる伊達刑事を兄貴と慕う若手刑事「ベンジョー」コンビに布施博さんと川﨑麻世さんが扮しています。川﨑麻世さんが「髪短くなってる!」と当時驚いたものでした、久々に見たのもあり。たしかジャニーズ事務所に在籍していたのはこの頃ぐらいまでだったと思います。
割にアクション要素もあるドラマの割にビデオ映像だったのが、ちゃっちく見えて残念でした。
個人的エピソードとして、このドラマを友達とも見ていた時に「何これ?」と聞かれたので、番組名である「ハローグッバイ」と答えたら、「それ分かるけど、なんていう番組?」と聞き返され「だから、ハローグッバイやって」と答えた事がありました。友達は番組名を尋ねたのに、その時にBGMにビートルズのハローグッバイという曲が流れていたそうで、そのBGMの曲は知ってるけどなんちゅう番組?と聞いたといい、こちらはそれを知らずに純粋に番組名を答えたのでそんな会話になりましたが、とても面白かった思い出でした。
「ヘイ!あがり一丁」
富田靖子さん主演の、すし屋に住むことになった女子大生とその周辺の物語です。
寿司職人役のジョニー大倉さんが黙々と握りながら、バックに自身が矢沢永吉さんらと活動していたロックバンド「キャロル」の曲が流れていたのを妙に覚えています。
また富田さんと林隆三さんの「やるっきゃないモン!」以来の再共演で、個人的にこの年の離れた二人の関係性に注目していました。
「スクラップ」
世良公則さんが民放の連続ドラマで唯一主演した作品ではないかと思いますが、刑務所から出所した男の役で、同様の女性を石田えりさんが演じ、この二人がある一人の男の子と暮らすように仕向けられた「疑似家族」のドラマでした。「親子ジグ・ザグ」の世良公則版といった雰囲気でしたが、世良さんがよく「タコ!」と言ってたのを覚えています。
栗田貫一さんが毎回誰かしらの物まねをするのですが、世良さんの目の前で世良さんのマネを披露したこともありました。
ソフトな善人と思いきや、最後に悪の本性を現わす岡田真澄さんにびっくりしましたが、普段音楽担当であまり見かけない城之内ミサさんが普通に出ていたのもなんか驚きでした。
「ママハハ・ブギ」
浅野温子さんが主演の、「継母」となった自身と、一癖も二癖もある再婚相手の子供たちとの、心の交流ができるまでを描いたもので、織田裕二・的場浩司という後に「予備校ブギ」で共演するコンビの登場も注目され、高い人気を得ていました。
この時期、大人気を博した「もっとあぶない刑事」が終わった後で、舘ひろし・仲村トオルコンビの「ゴリラ・警視庁捜査第八班」や柴田恭兵・仲村トオルコンビの「勝手にしやがれヘイ!ブラザー」といった前評判の高かったドラマが不振で、浅野温子さんが誰とも組まずに出たこのドラマが「ひとり勝ち」の状態になっていて、その事を当時友達と話した思い出があります。
「和っこの金メダル」
NHK朝ドラの'89年度下半期作品で、大阪局制作のものでした。
実業団のバレーボールチームが舞台で、当時20歳だった渡辺梓さんの初々しい演技が印象的でしたが、桂三枝(現・分枝)さんがドラマ出演したという珍しい作品でもありました。
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