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2023年12月17日 (日)

笠原桃奈さん てっぺんおめでとう!

いつもと違う記事を書きますが…

9月から始まったPRODUCE101 JAPAN THE GIRLS(通称:日プガールズ)のオーディションが、昨日12月16日にファイナルを迎え、101人のオーディションメンバーから、最終11人のデビューメンバーが確定しました。

 

     元アンジュルム笠原桃奈 ハロプロOGなどから祝福続々

 

このオーディションの存在を知ったのは、ハロー!プロジェクトの「アンジュルム」の元メンバー・かっさーこと笠原桃奈さんがオーディションに練習生として参加していた事がSNSでバズっていた事でした。

以来この3ヶ月半、この番組を楽しませていただきましたが、かっさー(以後「桃奈」と表記させていただきます)はアンジュルムを2021年11月に卒業した時に「韓国へ行って、歌やダンスを磨いて、再びみなさんにお会いできる日が来ると思います」と言い残してハロプロを卒業し、その後約2年の間、消息が全く知らされませんでした。

オーディションに出るとしても、そこにまず受からないと表舞台に出られない訳で、2度と表舞台には出られない可能性も覚悟しながら、ハロプロの世界から出たんだと思いますが、全く消息が知らされない中、「もう桃奈は見られないんじゃないか?」と思ったハロプロファンもいただろうと思います。

 

そんな中、9月の初めに突如、彼女は表舞台に戻ってきました。

韓国オーディション番組の日本版に現れ、アンジュルムを卒業する時に宣言した「公約通り」に戻ってきた訳で、そこでハロプロファンが「待ってたよ」「戻ってきてありがとう」などと一気に沸き上がり、Xのトレンドにもあがるほどでした。

いわゆる「サバ番」、サバイバル番組というもので、101人の練習生がいくつかのチームを組んで、バトル形式で争い、国民プロデューサーの名の一般投票のもと、50人→35人→20人へと順位発表式の度に人数が絞られる形で脱落していく形式のものでした。

当初このオーディションのテーマ曲LEAP HIGH! 〜明日へ、めいっぱい〜」が流れる形で彼女の「復活」を知る事となりましたが、オーディションの出場者(練習生)が、それまで普通に高校生だった子もいれば、オーディションにいくつか出た子もいる訳で、桃奈は5年余りもハロプロのアイドルとして何度も武道館公演のような大舞台を経験した「前世持ち」の代表格のような扱いで、他にも元HKTの子や、オーデ番組で有名だった子、韓国のグループでデビュー経験のある子などいましたが、そのような経験者の練習生はごく少数派でした。

その為かパフォーマンスの総合力、言動などはさすがハロプロ仕込みという感じで、ステージングに長けている分、トレーナー陣の評価も高かった一方で、元々の知名度もあり他の練習生が「敵に回したくない」とコメントするシーンもありました。同じチームになったら、「確実に負ける」と思うメンバーもいたように見えました。

最初の見せ場は、同じアイドルグループ経験者である元Cherry Bulletという韓国グループで日本人として参加していた加藤心さんと組んだユニット「Rebloom」でYOASOBIの「アイドル」を披露して、「最強コンビ」として注目を集めました。

この二人は、この時以来「ももここ」として最後までコンビのように称され、強い絆で結ばれた関係として描かれ、順位発表式では2人で1位・2位とワンツーフィニッシュを遂げ、「どちらが1位でも一緒ならよい」的な桃奈のコメントも印象的でした。

このオーデ番組は毎週木曜21時から配信されていましたが、そこで彼女の事がドキュメント的に描かれる、いわゆる「分量」が少ない事でも話題になりました。(「桃奈の分量」がトレンドにあがるほど)

おそらく、感情を乱したり酷評される事がなかったので、番組的に「うま味のある」シーンがなく、結果的にそうなったのだと思いますが、持ち前のリーダーシップを発揮し、ネット上で「ジャンプの主人公」とか「ルフィ」などと称され、関わる仲間たちを事あるごとに励ましたり、常に相手を肯定しながら作業を進めるシーンの一端は描かれていました。

順位発表式の度に1位をとった事もあれば、3位に終わって「悔しい」とコメントする事もありましたが、自分の事よりも他人が良い評価をされた時に自分の事のように喜ぶシーンも描かれたりしていました。

しかし1位を取ったら取ったで「ハロプロヲタクの組織票」と言われたり、歌が特別うまいわけではないといわれたり、アンチが湧くこともありました。

たしかに歌がうまいメンバーは他にも沢山いると思いました、ここの練習生はさすがにみんなハイスペックなメンバーが多く、ダンスが国民的レベルのメンバーや、ラップがバリバリなメンバーなど、個々の能力を取れば、彼女を遥かに凌ぐメンバーも少なからずいたと思います。

しかし全体を考えたステージング、表情をはじめとした「見せ方」、周囲をまとめる人間性など、総合力ではやはり優れていて、それまで彼女の存在を知らなかった層にもファンが確実についていったのは感じられました。これは別にハロプロにいたからだけではなく、そこで培われた部分はありますが、彼女が色々な先輩たちからもらったものにプラスして、独自に築き上げたものも沢山あったと思います。

自分はハロプロ時代から知っていますが、今回彼女に投票したのはそんなハロプロファンばかりではないと感じました。

それに最初からこのような完成された素晴らしい人間性を誇っていた訳ではなく、ハロプロに研修生として入ったのが小6で、アンジュルムのメンバーに抜擢されたのが中1で、それも1人加入で同期がいない、大変心細い状況、更には自ら言う「極度の人見知り」により、グループに馴染むのにかなり時間を要した、と先輩メンバーが口々にいうほどでした。

「仲良くなるんだ」と意気込んでコミュニケーションを取りにいったメンバーもいたほどで、先輩メンバーが「椅子に座りなよ」といっても「いいです」と言って立っていたり、ひとりでスマホ弄って籠ったりするようなエピソードは、初期には数限りなくありました。それこそ「この子大丈夫かな?活動続くのかな??」と思ったぐらいでした。

絶叫マシーンで「絶叫」したことがキッカケで心開いて、急速に先輩たちからも可愛がられ、自身も伸び伸びと育ち…、そして本人の言う「アイデンティティーが形成」され、ここからが本当の彼女のスタートになったように思います。


こんな紆余曲折がありつつ、この「日プ」の舞台で文字通り返り咲いた桃奈、番組での「分量」の少なさも乗り越えて、着実に上位をキープしていきました。

加藤心さんとのコンビネーションは常に絶妙でしたが、このオーディションのもう一人の重要人物・櫻井美羽さんとの関係性…これがよく分からないまま放送回数が重ねられていきました。

この櫻井さんは、他のオーディションでいいところまでいった、それなりに知名度のある人で、ここではかなりのクールなキャラで個人的によく分からない人でした。回を重ねるにつれ、自分が作っていた殻を破り、心を開いて楽曲に向き合う姿が描かれ、以後笑いを誘うシーンの中にいたり、見ている方々の中にも印象がかなり変わった方もいただろうと思います。

そして櫻井さんと桃奈が絡むシーンが遂に見られ、彼女は桃奈の事を「笠原」とよび、桃奈は「櫻井美羽」と呼ぶ関係性であることが分かり、「結構いいんじゃない?」と感じました。当初のイメージだと、それこそ敵対か無視ぐらいしてるんじゃないか、と勝手に考えていましたが、櫻井さんの心が解き放たれコミカルな面も見せるようになり、これが桃奈の波長と絶妙にマッチしたようです。櫻井さんの殻を破らせたのは、桃奈の相棒ともいうべき加藤心さんでした。

そして、桃奈と櫻井さんの1位2位になった時、櫻井さんの口から「"桃奈"と一緒にここに立てて」という言葉が出たのは感動でした。おそらくですが、この練習生たちの中で「桃奈」と呼ぶ人はおらず、ほとんどが「桃奈ちゃん」、また「桃奈さん」と呼ぶ子もいて、盟友・加藤心さんは「桃奈っち」で、櫻井さんは「笠原」でした。その櫻井さんがおそらく誰も呼んだことのない「桃奈」呼びは衝撃でした。あのメンツで、そんな風に呼べるメンバーはたぶん一人もいないだろうな、と勝手に思っていましたので。

そして櫻井さんの2位、桃奈の1位が発表され、この前の順位発表式でもそうでしたが、ガッチガチに緊張して顔をこわばらせていた桃奈に、櫻井さんが優しく頬を撫でるシーンが感涙すぎました。当初見ていておよそそんな事をしなさそうな人と思っていたので、そのギャップがすごすぎました。

 

そして昨日のデビューメンバー決定、桃奈は見事1位を勝ち取り、「てっぺん」を取りましたが、1~10位まで加藤心さんの名前が呼ばれませんでした。「まさかのデビューできず」になるのか??と最後の当選枠・11位の発表、ギリギリの滑り込みで加藤心さんの名前が呼ばれ、桃奈は自分自身の1位発表の時よりも、心ちゃんのデビュー決定に大いに涙し、そして周りがハグし終わるのを待って、ハグしにいってました。

 

激動の3ヶ月半、常にハラハラと楽しみを供給してもらった「日プガールズ」でしたが、このファイナルでビューできなかった9人も素晴らしい才能とスペックとキャラを持ったメンバーでした。彼女たちにも、またそれまでに脱落してしまったメンバーたちにも、今後の幸せな未来が訪れる事を祈念してやみません。

本当に皆さんおつかれさまでした。ここまでありがとうございました。

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